オール暗黙知→形式知プロジェクト
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エウレカタルシス【Eure-catharsis】
[名](古村藍による造語)
物語において、「悪役を倒す」「目標を達成する」といった主要なターニングポイントで生じるカタルシス以外のカタルシス全般を指す言葉。
具体的には、伏線回収のほか、作中のアイテムやセリフ、構図といった要素(マテリアル)の「反復」や「対比」によって、読者・鑑賞者にもたらされる「気づき」から生まれる知的な快感や満足感を意味する。物語構造の緻密さや巧みさに触れた際の感動。
疑似利他主義【ぎじりたしゅぎ, pseudoaltruism】
[名]
精神分析学における利他主義の分類の一つ。他者への配慮や自己犠牲的な行動が、実際には内的葛藤やマゾヒズム的欲求を隠すための防衛機制として機能している状態を指す。表面的には利他的に見えるが、その動機は自己の問題解決にあり、真に相手の幸福を願う「純粋な利他主義」とは区別される。
結果無価値論【けっかむかちろん, Erfolgsunwert】
[名]
刑法学における考え方の一つ。行為の違法性(悪さ)は、その行為によって引き起こされた「結果」(法益侵害)にこそあるとする立場。行為者の動機や意思(行為無価値)よりも、客観的に生じた悪い結果を重視する。名称は「結果のみが価値判断の基準であり、行為それ自体に価値はない」という意味合いを持つ。
深層的利他主義【しんそうてきりたしゅぎ】
[名](筆者による造語)
結果の成否を問わず、行為者の「動機」や「過程」を重視する利他主義のあり方。善意に基づいて誠実に行われたのであれば、たとえ結果的に失敗したり、相手のためにならなかったりしても、その行動自体を利他的なものとして評価する考え方。欧米の「善きサマリア人の法」がこの思想に近いとされる。
表層的利他主義【ひょうそうてきりたしゅぎ】
[名](筆者による造語)
行為者の動機や過程を問わず、「結果」のみを重視する利他主義のあり方。動機が自己満足や売名といった不純なものであっても、結果として他者の利益に繋がったのであれば、その行動を利他的なものとして評価する考え方。刑法学の「結果無価値論」に近い立場。
互恵的利他主義【ごけいてきりたしゅぎ】
[名]
生物学や社会学における概念。ある個体が他の個体を助ける利他的な行動が、長期的には巡り巡って自分自身の利益(生存や繁殖の成功)に繋がるという関係性に基づいた利他行動。一見すると自己犠牲に見える行動も、将来的な見返りを期待する「相殺/挽回メカニズム」によって説明される。
インビジブルラブ【Invisible Love】
[名](筆者による造語)
主に創作者(生産者)が持つべきとされる心構え、または思想。「いいね」やコメントといった目に見える形での反響がなくとも、「姿は見えないが、陰ながら応援してくれている人はきっと沢山いるはずだ」と信じ、感謝の気持ちを忘れずに創作活動を続けるための精神的支柱を指す。indigo2の楽曲名に由来。
幻影理論【げんえいりろん】
[名](筆者による造語)
主に創作物の消費者側が持つべきとされる心構え、または思想。「インビジブルラブ」と対になる概念であり、「言葉にしない応援は創作者には伝わらない幻のようなものだ」と認識し、感想や支持を積極的に表明することの重要性を説く。これにより、創作者の活動を具体的に支えるべきだとする考え方。
コズモエンテレケイア【Cosmoentelecheia】
[名](筆者による造語)
『魔法先生ネギま!』で登場した概念の流用。アリストテレス哲学の「エンテレケイア(完成態)」に由来する。文脈上、「宇宙的規模で目指すべき、究極の理想形」や「天上にあるような、完全で調和の取れた理想論」といった意味で用いられる。筆者は、創作者と消費者が互いを尊重し合う理想的な関係性を指してこの言葉を使っている。
堂上メソッド【どうじょうめそっど】
[名](筆者による造語)
小説『図書館戦争』の登場人物、堂上篤のセリフ「正論は正しい、だが正論を武器にするのは正しくない」を指す言葉。筆者が、真実や正論を他者への攻撃や配慮なき介入に用いることの非を説く際に引用する行動規範。
コミックリリーフ【Comic relief】
[名]
物語において、シリアスで緊張感のある展開の合間に挿入される、笑いやユーモアを誘う場面やキャラクターのこと。緊張と緩和のダイナミクスを生み出し、読者や観客を息抜きさせる効果を持つ。
防御力理論【ぼうぎょりょくりろん】
[名]
漫画家・松井優征が提唱した創作理論。「読者にストレスを与えず、最低限読ませるための技術」を指し、絵の巧拙や物語の面白さ以前に、コマ割りやセリフ配置といったリーダビリティ(読みやすさ)を確保することの重要性を説く。
イタコ型【いたこがた】
[名]
創作スタイルの一種。創作者が作品の登場人物に憑依されたかのように、そのキャラクターの思考や感情に深く同化・影響される状態。
未科学的【みかがくてき, Unscientific】
[名]
SF小説『三体』に登場する概念。「現時点の科学では解明・証明されていないが、将来的に科学の対象となりうる事象」を指す。「非科学的(科学的根拠がない、あるいは反している)」とは区別される、可能性を秘めた領域。
冷笑【れいしょう】
[名]
他者の信条や情熱を、客観性や合理性を装って見下し、嘲笑う態度。
拙いピアノ【つたないぴあの】
[名]
技術的な完璧さや商業的な洗練とは異なる価値軸を持つアート作品を指す言葉。演奏や描画の技術的な巧拙よりも、作り手の感情や個性、衝動、愛情などが不器用に、しかしダイレクトに伝わってくる点に魅力が見出される。完成度よりも、その瞬間の切実さや作家性が鑑賞者の心を打つ作品群。
ダーガー状態【だーがーじょうたい】
[名]
アウトサイダー・アーティストのヘンリー・ダーガーになぞらえ、社会から隔絶された環境で、誰に見せるでもなく、強迫的に壮大な物語や作品世界を一人で作り続ける創作様式、またはその精神状態。他者からの評価を度外視し、内的な衝動のみを原動力とする没我の創作活動を指す。
本質のヤリワドルディ【ほんしつのやりわどるでぃ】
[名]
ある事柄の核心を、的確かつ無慈悲に、そしてしばしば意図せず突いてしまう発言や存在を指すスラング。「本質」を「ヤリ(槍)」でえぐるような、鋭い指摘。その指摘が、議論や感傷を一瞬で終わらせるほどの破壊力を持つ場合に用いられる。匿名ラジオで用いられる「本質の槍」と、キビボ界隈の「ヤリワドルディ」という頻出用語をかけ合わせたもの。
グリザイユ画法【Grisaille】
[名]
絵画技法の一つ。主に白、黒、およびその中間の灰色のみを用いて描く単彩画法。モノクロで陰影や明暗(バリュー)を先に決定してから、その上から色を重ねていくことで、立体感や重厚感のある表現を効率的に行うことができる。
めにみえないぶよぶよしたもの
[名]
谷川俊太郎の詩『ひとり』に登場する一節。
社会や人間関係の中に存在する、目には見えないが人々を抑圧し、苦しめるシステムや同調圧力、権力勾配といった抽象的な悪の根源を指す比喩。個人が行う悪行や加害行為は、本人のみが原因なのではなく、この抗いがたい大きな存在に操られた「傀儡(かいらい)」としての側面を持つ、という文脈で用いられる。
信じられないならそれでもいい
[節]
楽曲『リビングデッド・ユース』の歌詞「僕はせめて味方でありたい 信じられないならそれでもいい」に由来する、究極の利他性や救済のあり方を示す理念。
相手からの信頼や理解を求めることなく、たとえ拒絶されたとしても一方的に味方であり続けるという無条件の赦しと肯定の姿勢を指す。どのような状況、思想、価値観を持つ人間をも救済しうる、至上の善性であるとされる。
アートファースト【Art First】
[名]
芸術作品や創作活動そのものの価値を、作者個人の人生や幸福よりも優先する価値観。作者が私生活を犠牲にしても、優れた作品を生み出し続けることを是とする立場を指す。「ヒューマンファースト」と対になる概念。
ヒューマンファースト【Human First】
[名]
作者個人の人生や幸福を、その人物が生み出す芸術作品の価値よりも優先する価値観。創作活動を辞めてでも、作者が人間的な幸福を追求することを肯定する立場を指す。「アートファースト」と対になる概念。
朝凪的快楽【あさなぎてきかいらく】
[名]
才能や努力によって築き上げた地位や名声を、自らの愚行や衝動によって一瞬で破滅させることに覚える快楽や欲望。意図的な自己破壊行為の中に、ある種の美学やカタルシスを見出す倒錯した感情を指す。成人向け同人作家の「朝凪」の作風に由来する。
生きる挙動【いきるきょどう, Living Behaviour】
[名]
イギリスの哲学者ウォーコップ(O.S.Wauchope)が提唱した、人間の行動に関する分類の一つ。死や危険の回避といった外的要因からではなく、内部から湧き出るエネルギーや純粋な意志に基づいて行われる、能動的で肯定的な行動全般を指す。「死を回避する挙動」と対をなす概念。
死を回避する挙動【しをかいひするきょどう, Death-avoiding Behaviour】
[名]
イギリスの哲学者ウォーコップが提唱した、人間の行動に関する分類の一つ。内発的な意志からではなく、死や危険、苦痛といったネガティブな要素を避けることを第一の目的として行われる、受動的で防衛的な行動全般を指す。「生きる挙動」と対をなす概念。
茨の呪い【いばらののろい】
[名]
ゲーム『テイルズオブアライズ』に登場する、触れた者に激痛を与える呪い。転じて、他者を無意識に傷つけ、遠ざけてしまう性質や宿命の比喩として用いられる。
王道ツーファイブフィニッシュ【おうどうつーふぁいぶふぃにっしゅ】
[名]
ポピュラー音楽理論における代表的な終止形の一つ。コード進行「IIm→V7→I」を指し、強い解決感を生み出す。安定感や明瞭さの象徴であり、「光の音楽」で多用されるとされる。
温度感【おんどかん】
[名]
ウェブサイトや文章などが持つ、情報提供の密度や専門性の度合いを指す比喩表現。専門用語を多用した高度な内容ではなく、平易な言葉で親しみやすく解説している状態などを「温度感が低い(あるいは、ぬるい)」などと表現する。
抱え落ち【かかえおち】
[名]
主にゲーム用語からの転用。人生において、蓄積した地位・富・名声などを何一つ活用することなく死んでしまうことの比喩。どうせ死ねばすべてを失うのだから、最後まで大事に持っておくのは無駄である、という価値観で用いられる。
ジャンク・アート【Junk Art】
[名]
芸術の分類の一つ。高尚な目的や深いメッセージ性を持つファインアートに対し、大衆の娯楽や一時的な慰めを主目的とする通俗的な作品群を指す。文脈によっては「鎮静剤アート」とほぼ同義で用いられる。
鎮静剤アート【ちんせいざいあーと】
[名]
人生の根本的な問題を解決する力はないが、一時的に苦痛や不安を和らげ、精神的な安らぎを与えることを目的とした芸術作品の総称。「痛み止めアート」や「現実逃避アート」とも呼ばれ、観ることで頭を空にして楽しめる娯楽作品などがこれにあたる。
TOD勝ち【てぃーおーでぃーがち】
[名]
TODは「Time Over Death」の略。主に格闘ゲームなどで、体力で劣っていても制限時間切れまで逃げ切って勝利すること。転じて、人生における諸問題と直接向き合わず、先延ばしにし続けることで、寿命が尽きるまで逃げ切ろうとする生き方を指す比喩。
ネヅケン
[名]
ミュージシャン、米津玄師の愛称の一つ。「よねづけんし」の「ねづけん」の部分から。
熱中ジャンキー【ねっちゅうじゃんきー】
[名](蔑称)
創作コンテストなどにおいて、作品本来の質や芸術性ではなく、再生数や投票数、プレイ時間といった表面的な「熱中度」や人気指標に依存し、それに基づいて評価や投票を行う参加者のこと。
ノッカー【Knocker】
[名]
漫画・アニメ『不滅のあなたへ』に登場する、主人公のすべてを奪おうとする敵対存在。転じて、人類を苦しみから解放するという名目のもと、人間の成長や葛藤の機会を奪い、思考を停止させる安易な娯楽(鎮静剤アート)の比喩として用いられる。
闇の音楽【やみのおんがく】
[名]
音楽の様式分類の一つ。憂いや感傷、退廃的な印象を与える楽曲を指す。近年のJ-POPやボーカロイド曲に多く見られる。コード進行においてIImをほとんど使わず、VImを主軸とし解決感が曖昧なことが多い。音圧が高い傾向もある。「光の音楽」と対になる概念。
f4a / f4m
[名]
主に英語圏の音声作品(ASMRなど)で用いられる分類タグ。「f4a」は「female for all/any」の略で、女性演者による全対象向けの作品を指す。「f4m」は「female for male」の略で、女性演者による男性向けの作品を指す。日本の「女性向け」「男性向け」といった区分に近いが、より演者の性別を明確に示す点が異なる。
あいなま
[名]
声優、田中あいみが出演するWebラジオ番組「田中あいみのあいなま」の愛称。
有産/無産【ゆうさん/むさん】
[名]
主に創作活動を行うコミュニティにおけるスラング。「有産」は、イラスト、小説、音楽など、何らかの二次創作やオリジナル作品を生み出す(生産する)ファンを指す。「無産」は、作品の生産はせず、消費を専門とするファンを指す。
有産信仰【ゆうさんしんこう】
[名]
創作界隈において、「無産(消費者)」よりも「有産(生産者)」の方が価値が高い、あるいはコミュニティ内での地位が高いとする考え方や風潮。この価値観は、しばしば無産層のコンプレックスや疎外感の原因となるとされる。
波動【はどう】
[名](造語)
個人の思想、特に道徳に関する根幹部分の価値観を指す言葉。コンテンツの作者と読者の「波動」が合う(思想的価値観が一致する)ことが、作品を深く楽しむための重要な要素であるとされる。
奥数魔刃/奥斯曼人【àoshùmórèn / àosīmànrén】
[名]
中国のインターネットスラング。「ASMR」の当て字、または頭文字(A-S-M-R)を取った隠語。「奥斯曼人」は「オスマン人(Ottomans)」の意だが、発音が似ていることから借用される。中国国内で「ASMR」という単語が規制対象となったため、代わりに用いられるようになった。
斧琴菊【よきこときく】
[名]
日本の伝統文様の一つ。「よき(斧)こと(琴)きく(菊)」という判じ物(なぞなぞ)になっており、縁起の良い言葉遊びとして知られる。
カリブーの呪い【かりぶーののろい】
[名]
米津玄師の漫画『幸せな日々』に由来する概念。
作中で主人公のカリブーは、苦痛や悲哀といったネガティブな感情を感じ取る能力(作中では「角」として象徴される)を自ら放棄することで、表面的で屈託のない「幸福」を手に入れる。しかし、その代償として他者の痛みに共感する能力や、深い人間関係を築く上で不可欠な繊細さを失ってしまう。悩みや苦しみから解放される一方で、真の繋がりや人間性を喪失してしまうという結末を描いている。
「カリブーの呪い」とは、この物語を読んだ読者はそれ故に「角」を手放すことができなくなる、というもの。カリブーのようになることを恐れるあまり、ネガティブな感情を感じ取ることを放棄できなくなり、自己防衛機能が低下する呪い。
キング・ブラッドレイ
[名]
漫画・アニメ『鋼の錬金術師』の登場人物、キング・ブラッドレイ大総統のこと。作中で感情の起伏がほとんど見られないキャラクターであることから、「感情が全く動かない、心が無である状態」の比喩として用いられる。
巨人継承【きょじんけいしょう】
[名](造語)
複数の言語を習得した結果、それぞれの言語が持つ文化や価値観(常識)の違いを同時に認識してしまい、自己のアイデンティティや正義の基準が揺らぐ精神状態を指す。漫画『進撃の巨人』において、過去の継承者の記憶と思想が流れ込んでくる現象になぞらえた表現。「言語性精神分裂」とほぼ同義。
嫌儲【けんちょ/けんもう】
[名]
「儲けることを嫌う」という日本のインターネットスラング、およびその思想。特に、営利目的の活動や商業主義に対して嫌悪感を示す態度を指す。
言語性精神分裂【げんごせいせいしんぶんれつ】
[名](造語)
バイリンガルやマルチリンガルが、言語によって異なる文化圏の「常識」や「正義」に触れることで、自己の価値観が混乱し、精神的な分裂状態に陥ることを指す言葉。「巨人継承」とほぼ同義。
好儲主義【こうちょしゅぎ】
[名](造語)
「儲けることを好む」という価値観。「嫌儲」の対義語であり、利益や商業的な成功を積極的に肯定する現代の資本主義的な風潮を指す。
第三次インターネットホロコースト
[名](造語)
大規模なオンラインサービスの終了や規約変更により、膨大なデジタルデータやコミュニティが一斉に失われる事態を指す、大げさな比喩表現。第一次は「Infoseekジェノサイド」、第二次は「geocitiesジェノサイド」とされる。
魂の殺人【たましいのさつじん】
[名]
アリス・ミラーが提唱した心理学用語。子供時代に親から受けた精神的虐待や自己否定が、その子の魂(本当の自己)を殺し、生涯にわたる深刻なトラウマとなることを指す。
ディアリースターズメソッド
[名](造語)
ゲーム『アイドルマスター ディアリースターズ』の物語構造に由来する手法。複数の主人公の視点が交錯しながら一つの大きな物語を織りなしていく、群像劇的なストーリーテリングを指す。
ディスパラダイマー【Disparadigm-er】
[名](造語)
「パラダイム(paradigm)を否定(dis)する者(er)」の意。既存の常識や社会構造を根底から覆し、新たな価値観をもたらす革命的な存在を指す。
どっとあい
[名]
文化放送が制作・配信する新人女性声優のラジオ番組シリーズ「A&G TRIBAL RADIO エジソン」内のコーナー、およびその愛称。
ノットフォーミー【Not for me】
[名]
「自分向けではない」という意味の英語表現。作品やコンテンツが、自分の好みや価値観(波動)とは合わないと感じること。これを早期に見抜くことが、不要な衝突や失望を避ける上で重要とされる。
フィルターバブル【Filter bubble】
[名]
インターネット上の検索エンジンやSNSが、ユーザーの過去の行動履歴を分析し、そのユーザーが見たいであろうと推測される情報ばかりを優先的に表示することで、利用者が自身の思想や価値観の「泡(バブル)」の中に孤立してしまう現象。
不殺の縛り【ふさつのしばり】
[名]
物語の登場人物などが自らに課す、「決して相手を殺さない」というルールや制約。この制約の中でいかに敵を打ち負かすか、という点がキャラクターの能力や思想を示す指標となることがある。
リスキーシフト【Risky shift】
[名]
社会心理学の用語。個人で意思決定する場合よりも、集団で討議した方が、より危険で極端な結論に至りやすいという現象。
wowakaish【ウォワカイッシュ】
[名](造語)
故・ボカロP「wowaka」のような、の意。彼の特徴である、性急なリズム、高密度の歌詞、独特のギターサウンドといった音楽的要素を持つ楽曲を形容する言葉。
生きるべきはアートか人か【いきるべきはあーとかひとか】
[名]
芸術家が、自らの人生や幸福を犠牲にしてでも創作活動を続けるべきか、それとも創作を断ってでも一人の人間としての幸福を追求すべきか、という問いを立てるためのフレームワーク。「アートファースト」と「ヒューマンファースト」のどちらの価値観に重きを置くかを探るための概念。
義務汁【ぎむじる】
[名](造語)
匿名ラジオの恐山の発言に由来。物語の作り手が、読者の感情を意図した方向へ誘導するため、あるいは特定のキャラクターの好感度を操作するために、あからさまな意図をもって義務的に描写したと受け取れるシーンや展開のこと。「作者の策略が透けて見える、わざとらしい描写」といった否定的なニュアンスで用いられる。
局所中【きょくしょちゅう】
[名](造語)
自己(一個体)だけでなく、家族や友人など、自身に近しい特定の「輪」の内側に対してのみ著しく関心が集中し、その外側には無関心になるという人間の性質を指す言葉。「自己中」よりも正確な表現として提唱されている。
ツギハギエデン
[名](造語)
自身の創作物に、後から意味や設定を付与(意味づけ)する行為。例えば、歌詞に関西弁を用いたボカロに、後付けで関西弁話者のキャラクター(琴葉茜・葵)を割り当てる、といった文脈で用いられる。
心中【しんじゅう】
[名]
この文脈においては、一般的な「情死」や「集団自殺」の意味ではなく、自身の心の内を綴った文章や、内省的な思考の記録を指す、筆者独自のカテゴリ分類。
そっと評価されるべき【そっとひょうかされるべき】
[名]
ニコニコ動画の動画に付けられるタグの一つ。派手さや大衆的な人気はないが、質の高い、あるいは心に響くメッセージ性を持つ作品に対して、「あまり広く知られてほしくはないが、その価値は正当に評価されてほしい」という、ファン心理のアンビバレントな愛情を示す言葉。
道【みち】
[名]
『進撃の巨人』の用語に由来。皆一様に見えない空間を超越した「道」で繋がっているという概念。
転じて人々が根源的に共有している、「絶対に埋められない寂しさ」や孤独感を指す哲学的概念。人種や思想、環境の違いを超えて全ての人を繋ぐ、唯一の共通項とされる。この「道」の存在を認識することが、他者への深い共感や争いのない世界の実現に繋がると考えられている。
Minced Oath【みんすとおーす】
[名]
冒涜的、あるいは下品とされる言葉(oath)を、発音が似た別の無害な単語に言い換える婉曲話法。例えば「God」を「Gosh」に、「Fuck」を「Frick」や「Fudge」に言い換えるなど。元の言葉が強いタブーであることを示唆している。
ラブソングメソッド
[名](造語)
アルバムの収録曲名をすべてカタカナで統一する、という創作上のスタイル。amazarashiのアルバム「ラブソング」に由来する。
黎明心中シリーズ【れいめいしんじゅうしりーず】
[名](造語)
2017年頃に書かれた、タイトルが5桁の数字で統一されている一連のブログ記事群を指す、筆者による分類名。
リザードン検定【りざーどんけんてい】
[名](造語)
<原義>
ポケモン6世代において、相手のリザードンがメガストーンを持っていても見せ合い画面ではメガリザードンXかYかがわからないため、パーティーの文脈から推測するしかなかった。プレイヤーの力量によってその予測精度を表す言葉。
<文脈>
小説『硝子戸の中』の一節「私は悪い人を信じたくない。それからまた善い人を少しでも傷つけたくない」という二律背反の問いに由来。人を信じるか疑うかという選択において、どちらの構えを取るかという、個人の根本的な善性やリスク管理の姿勢を問うテスト。
理詰め型【りづめがた】
[名]
物語の創作スタイルの一つ。連載開始前に物語の結末や重要なプロット、伏線などを論理的に構築し、計画通りに物語を進行させる手法。「ライブ感型」と対をなす。
one of them【わんおぶぜむ】
[名]
「彼らのうちの一人」という意味の英語表現。文脈によっては、特定のコミュニティや家族といった「内側の人間」ではなく、その他大勢の「外側の人間」の一人として、没個性的に扱われる状態を指す。
ars【アルス】
[名]
ラテン語で「技術」「芸術」「学問」を意味する言葉。英語の「art」の語源。文脈においては、ジャンルを問わない広義の「アート」や「創作物」を指す。
stillborn love【すてぃるぼーんらぶ】
[名](造語)
直訳は「死産の愛」。社会的に認知されなかったり、他者から愛として是認されなかったりする倒錯的な愛情や欲求を指す。
Bionic Reading【ばいおにっく りーでぃんぐ】
[名]
文章の各単語の冒頭数文字を太字にすることで、脳が文章を認識する速度を高め、読解を補助する技術、またはその手法。
ego【エゴ】
[名]
ラテン語で「私」を意味する言葉。哲学や心理学における「自我」と同義。他者の視点を含まない、純粋な「自分自身の主観」を指す。
Holier-than-thou
[形]
「汝より聖なる」の意。自分は他人よりも道徳的に優れている、と思い込んでいる独善的・偽善的な態度を指す英語の慣用句。
LOVE ALL SERVE ALL
[名]
ミュージシャン、藤井風のアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に由来する思想。「全てを愛し、全てに仕えよ」という、彼の音楽活動の根底にある、隣人愛や奉仕の精神を示す標語。
Parochial Altruism
[名]
社会心理学の用語。自身の属する集団(内集団)のメンバーに対しては強い利他性や協調性を示す一方で、集団外の人間(外集団)に対しては排他的・攻撃的になるという、偏狭な利他主義。
wasted reference
[名](造語)
作品内に含まれるリファレンス(参照・元ネタ)のうち、受け手(消費者)の知識不足などによって気づかれず、その面白さが伝わらなかった状態のこと。作り手の意図が空振りした参照を指す。
悪意【あくい】
[名]
作品が持つ雰囲気や性質を指す、特殊な用法。「他人を害する気持ち」という本来の意味ではなく、商業主義に染まった結果、創造性や純粋な情熱(愛)が失われ、どこか鼻につく、あるいは敵性的な印象を与える状態を指す。odorousness
(悪臭)という言葉が近いとされる。
アンリマユ
[名]
ゲーム『Fate』シリーズに登場するサーヴァント、「アンリマユ(この世全ての悪)」。転じて、絶対的な悪や、悪の概念そのものの比喩として用いられる。
一円玉天気【いちえんだまてんき】
[名]
雲一つない、完璧な快晴を指す比喩表現。
インディゴニズム要塞【いんでぃごにずむようさい】
[名](造語)
変化や喪失を極度に恐れ、過去を偏愛し、現状維持に固執する筆者自身の凝り固まった思想や価値観を、自嘲的に要塞に例えた言葉。
“インターネット”
[名]
SNS上での論争、ゴシップ、炎上といった、刺激的だが不毛なコミュニケーションやコンテンツ全般を指す、皮肉を込めたスラング。本来の広義の「インターネット」とは区別される。
鏡だ……!【かがみだ】
[名]
ウェブ番組『匿名ラジオ』内でのARuFaの発言に由来。「嫌いな人間は自分に似ている」という文脈で、自分と似た嫌悪すべき性質を持つ他者を発見した際の気づきの言葉。
壊脳【かいのう】
[名](造語)
強い刺激を求めるあまり、脳が正常な判断力を失っている状態。特に、SNS上での論争やゴシップにのめり込む心理を指す。
黒ひげ危機一発【くろひげききいっぱつ】
[名]
いつ剣を刺したら人形が飛び出すかわからない玩具「黒ひげ危機一発」。転じて、いつ裏切られるかわからない、全く当てにならない「期待」という感情の性質を比喩した言葉。
結論パ【けつろんぱ】
[名]
ゲーム『ポケットモンスター』の対戦において、勝利のみを目的とし、強さが保証されたポケモンだけで構成されたパーティー(結論パーティー)のこと。転じて、創作において、売れることが確実視される既存のヒットパターンや流行を模倣するだけで、独創性や挑戦を放棄した安易な手法を批判的に指す言葉。
ザケルガ
[名]
漫画『金色のガッシュ!!』に登場する術(魔法)。作中では初級術「ザケル」と最強術「バオウ・ザケルガ」の間に位置する。転じて、「Aでは軽すぎるが、Bでは重すぎる」といった状況で、その中間を満たす適切な選択肢や言葉が存在しないことの比喩。
シルフスコープ
[名]
ゲーム『ポケットモンスター』に登場する、幽霊の正体を見破るための道具。転じて、物事の本質や、これまで見えなかった正体を明らかにするための洞察力や分析ツールの比喩。
信用可能ポケモン【しんようかのうぽけもん】
[名]
ゲーム『ポケットモンスター』の対戦において、能力や技構成が安定しており、期待通りの活躍が見込める信頼性の高いポケモンのこと。転じて、言動に一貫性があり、人間的に信頼できる人物を指すスラング。
舌壊人【ぜっかいびと】
[名](造語)
味覚が壊れた人を指す「味覚障害者」をもじった言葉。コンテンツを消費する際、刺激の強い作品ばかりを求め、繊細な味わいや芸術性を理解できなくなってしまった人々を批判的に指す。
善い【よい】
[名]
単に「品質が良い(Good)」という意味ではなく、倫理的・道徳的に「正しい、善である(Righteous/Virtuous)」ことを強調する際の表現。
善の化身【ぜんのけしん】
[名]
漫画『コンビにまりあ』の主人公・まりあのように、聖母マリアを彷彿とさせるほど、徹底して他者の幸福を願い、自己犠牲を厭わない、純粋な善性を持つ人物の比喩。
不退転【ふたいてん】
[名]
仏教用語の「退かずに進む」という意味ではなく、「行き着いてしまい、引き返せないこと」という辞書的意味。文脈上は、この世が、望むと望まざるとにかかわらず、常に「戦いを強制される」引き返せない場所であるという理(ことわり)を指す。
ハイヤーセルフ【Higher Self】
[名]
スピリチュアル用語。通常の自我(エゴ)を超えた、より高次元の自己意識のこと。魂の根源であり、神性や普遍的真理と繋がっているとされる、内なる神のような存在。
病気と患者のたとえ【びょうきとかんじゃのたとえ】
[名]
社会問題などを解決する際の思考フレームワーク。「病気を治すには、病気に感染した患者を排除するのではなく、病原菌そのものを標的とする特効薬を作るべきだ」という考え方。転じて、いじめや犯罪といった問題に対し、個人を罰するだけでなく、その問題が発生する根本的な環境や社会構造を改善すべきだとする思想。
僕らのジュブナイル【ぼくらのじゅぶないる】
[名]
少年少女(ジュブナイル)が主人公の、熱意や友情、試練に満ちた青春物語。特に、バトル漫画やアニメにおける、読者が期待する王道で感動的な展開を指す。
滅びの美学【ほろびのびがく】
[名]
日本の伝統的な美意識の一つ。桜のように、栄華を極めたものがやがて潔く散っていく様や、その儚さの中にこそ深い趣や美しさを見出す価値観。「侘び寂び」の概念にも通じる。
見ない勇気【みないゆうき】
[名](造語)
インターネット上の論争やゴシップなど、精神衛生に害をもたらす刺激的な情報に対し、好奇心に抗って意図的に見ないことを選択する、という自制的な処世術。
モンティ・ホール問題【もんてぃ・ほーるもんだい】
[名]
確率論における有名な問題。直感的な答えと、論理的に正しい答えが食い違うため、人間の思考の偏りを示す例としてよく用いられる。転じて、一見正しく思える選択が、実は誤謬であることの比喩。
人生オープンソース/人生MITライセンス【じんせいおーぷんそーす/じんせいえむあいてぃーらいせんす】
[名](造語)
ソフトウェア開発で用いられる概念からの比喩。「人生オープンソース」は、自身の人生や思考、過去の失敗などを包み隠さず公開する姿勢。「人生MITライセンス」は、それらの公開情報(人生)を、他者が自由に引用・改変・再利用することを許容するという、極めて寛容なスタンスを示す。
失敗スルー【しっぱいするー】
[名]
2ちゃんねる(当時)で生まれたとされるネットスラング。荒らしなどを「スルー(無視)する」と宣言したにもかかわらず、我慢できずに返信してしまうこと。また、その後の負け惜しみを言う様までを含む。
北海道台風事件理論【ほっかいどうたいふうじけんりろん】
[名](造語)
大規模な停電という苦境の中で、電力会社を罵倒する者と、逆に感謝し応援する者がいたという筆者の実体験に基づく理論。人が困難な状況に置かれた際に示す反応(他責的か、利他的か)こそが、その人間の本質的な器の大きさを示すという考え方。
お前がそう思うんならそうなんだろう、お前の中ではな【おまえがそうおもうんならそうなんだろう、おまえのなかではな】
[名]
2ちゃんねる(当時)で生まれたネットスラング。相手の主観的な主張を、皮肉を込めて形式的に肯定しつつ、客観的な真実ではないと突き放す煽り文句。文脈によっては、この言葉が示す「主観的世界の肯定」こそが、他者と無用に争わないための受容すべき真理である、という逆説的な解釈で用いられる。
見ていたまえ【みていたまえ】
[名]
小説『レ・ミゼラブル』の登場人物、グランテールのセリフ。普段は酒に溺れ、シニカルな態度を取る彼が、革命の指導者である友人アンジョルラスから「信ずることも、生きることも、死ぬることも、みなできない男だ」と痛烈に非難された際に、静かに返した言葉。
一見すると単なる反論や虚勢に聞こえるが、物語の結末で、処刑されるアンジョルラスの隣に進み出て共に死を選ぶことで、この言葉が自らの行動で信念(アンジョルラスへの信頼と敬愛)を証明するという、固い決意の表れであったことが示される。
転じて、普段は無気力や無関心に見える人物が、いざという時には秘めたる覚悟や信条に従って重大な行動を起こすことを示唆する際に引用される、静かな決意表明の言葉。
ROM専【ろむせん】
[名]
「Read Only Member」の略。主にインターネットコミュニティにおいて、投稿やコメントといった書き込みはせず、閲覧(読む・見る)のみを専門に行うユーザーを指す。
Synthesizer V【しんせさいざー ぶい】
[名]
Dreamtonics社が開発した歌声合成ソフトウェア。AI技術を活用したリアルな歌声表現を特徴とする。作中では、このソフトウェア用のボイスバンク(音源)である「Ryo」や「マキ」についても言及されている。
アド
[名]
「アドバンテージ(Advantage)」の略。有利な状況や、利益を得られることを指すスラング。
オメラス
[名]
アーシュラ・K・ル=グウィンの短編小説『オメラスから歩み去る人々』に登場する、理想的な幸福都市。しかし、その繁栄はたった一人の子供の永続的な犠牲の上に成り立っている。
抗うつコンテンツ【こううつこんてんつ】
[名](造語)
見たり聞いたりすることで、憂鬱な気分が晴れ、精神的な活力を得られるようなコンテンツ。個人の主観において、抗うつ剤のようにポジティブな効果をもたらす作品を指す。
コップの水理論【こっぷのみずりろん】
[名]
半分水の入ったコップを見て「まだ半分もある」と考えるか、「もう半分しかない」と考えるか、という有名な問いに由来する思考フレームワーク。物事の捉え方が楽観的か悲観的かを示す比喩。
ゴスペル【Gospel】
[名]
本来はキリスト教における「福音(良い知らせ)」を意味する。転じて、個人的に非常に喜ばしいと感じたニュースや出来事を指す比喩表現。
私的制裁屋【してきせいさいや】
[名](造語)
法や国家の司法制度を無視し、独自の正義感やルールに基づいて犯罪者などに私的な制裁を加える者や組織。漫画『忍者と極道』における「忍者」のあり方を批判的に表現した言葉。
スタイルチェンジ
[名]
ゲーム『ロックマンエグゼ』シリーズのシステム。主人公が戦闘スタイルに応じて様々な姿に変化すること。転じて、自身の言動やアイデンティティ(特に一人称など)を意識的に変えることの比喩。
代理戦争【だいりせんそう】
[名]
大国が直接対決を避け、他の国や組織を代理として戦わせる戦争形態。転じて、社会への不満を抱える「無敵の人」が起こすテロルなどの事件を、彼らが本当に戦いたい社会や世界という直接攻撃できない相手との「代理の戦争」と見なす社会学的比喩。
ピタゴラスイッチ
[名]
NHK教育テレビの番組名。番組内で登場する、身の回りの物で複雑なからくり装置を作るコーナー「ピタゴラ装置」が有名。転じて、一見無関係な事柄が、意外な連鎖を経て結びつく様子の比喩。
琵琶みたいな心情【びわみたいな しんじょう】
[名](造語)
アニメ『平家物語』の主人公・びわの境遇になぞらえた心情。親しい人々や大切な存在が次々と自分の前から去っていくのを、なすすべなく見送ることしかできないという、深い喪失感や無力感を指す。
封建主義的【ほうけんしゅぎてき】
[形動]
身分や家柄、権威を重んじる封建制度のようなさま。文脈上は、作品そのものの質ではなく、作者の知名度や過去の実績(ネームバリュー)といった権威を盲信してしまう価値観を指す。
無敵の人【むてきのひと】
[名]
社会的・経済的に全てを失い、失うものが何 もなくなった結果、社会的な制裁や評判を恐れず、無差別な犯罪行為に及ぶ危険性のある人物を指す、日本の社会学的な俗語。
OKR【おーけーあーる, Objectives and Key Results】
[名]
目標設定・管理フレームワークの一つ。「Objectives(目標)」と、その達成度を測るための具体的な数値目標である「Key Results(主要な結果)」を設定し、組織や個人の目標達成を促進する手法。
GTD【じーてぃーでぃー, Getting Things Done】
[名]
デビッド・アレンが提唱したタスク管理術。「頭の中にある『気になること』をすべて書き出し、適切なリストに整理することで、ストレスなくやるべきことに集中する」というメソッド。
ZTD【ぜっとてぃーでぃー, Zen To Done】
[名]
レオ・バボータがGTDを簡素化して提唱したタスク管理術。「習慣化」に重点を置き、一度に一つのタスクに集中することで、よりシンプルに生産性を高めることを目指す。
ポモドーロ・テクニック【Pomodoro Technique】
[名]
フランチェスコ・シリロが考案した時間管理術。「25分間の作業」と「5分間の休憩」を1ポモドーロとして繰り返し、集中力を維持しながら生産性を高める手法。
Eat The Frog【いーと ざ ふろっぐ】
[名]
生産性向上のための時間管理術の一つ。「朝一番に、最も重要で困難な(カエルのような)タスクから片付ける」という考え方。
AIガチャ【えーあい がちゃ】
名
AIイラスト生成において、望んだ通りの高品質な画像が出力されるまで、プロンプト(指示文)の変更や再生成を繰り返す行為を、カプセルトイの「ガチャ」になぞらえた言葉。
AO3【えーおーすりー, Archive of Our Own】
[名]
非営利・非商用で運営されている二次創作の投稿・閲覧サイト。特にファンフィクション(fanfic)の投稿が多く、自由度の高いタグ付け機能やフィルタリング機能が特徴。
LoRA【ろーら, Low-Rank Adaptation】
[名]
AI画像生成モデルにおいて、特定のキャラクターや画風を追加学習させるための技術。比較的少ないデータと計算コストで、モデルを特定のスタイルに特化させることができる。
OC【おーしー, Original Character】
[名]
既存の作品の登場人物ではなく、創作者が独自にデザインしたオリジナルのキャラクターを指す。
Session【せっしょん】
[名]
高い匿名性とプライバシー保護を特徴とする、オープンソースのエンドツーエンド暗号化メッセージングアプリ。中央集権的なサーバーを介さず、分散型ネットワークを利用する。
t2i【てきすと とぅー いめーじ, Text-to-Image】
[名]
テキスト(文章)による指示(プロンプト)を基に、AIが画像を生成する技術、またはそのモデル全般を指す。
寡占状態【かせんじょうたい】
[名]
本来は市場経済において少数の企業が市場を支配している状態を指す。文脈によっては、ある情報や喜びを他者と共有せず、自分一人が独占している状態を指す。
拡散モデル【かくさんもでる, Diffusion Model】
[名]
AI画像生成技術の一つ。ノイズの加えられた画像から、段階的にノイズを除去していくことで、元のクリーンな画像を復元するように学習するモデル。高品質な画像生成が可能で、多くのt2iモデルで採用されている。
ゴドウィン点【ごどうぃんてん】
[名]
ネットスラング「ゴドウィンの法則」からの派生語。オンライン上の議論が長引くほど、アドルフ・ヒトラーやナチスを引き合いに出す比喩が使われる確率は1に近づく、という法則に達した瞬間を指す。
新都社【にいとしゃ】
[名]
誰でも自由に漫画を投稿・閲覧できるウェブサイト。プロ・アマ問わず、多様なジャンルの作品が投稿されており、独自のコミュニティを形成している。
積極的沈黙【せっきょくてきちんもく】
[名](造語)
単なる「何も言わない」という消極的な選択ではなく、場の状況や人間関係をコントロールするために、意図的に「言わない」ことを選択するという能動的なコミュニケーション戦略。
定言命法【ていげんめいほう】
[名]
哲学者イマヌエル・カントが提唱した倫理学の根本原則。「〜のため」といった外的条件や目的に依存せず、その行為自体が善いものであるからという理由だけで無条件に従うべき道徳法則。
ナビィ
[名]
ゲーム『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に登場する妖精。プレイヤーを案内する役割だが、頻繁に「ヘイ!リッスン!」と呼びかけることから、過干渉で邪魔なガイド役の代名詞としてしばしば引き合いに出される。
向天吐唾【こうてんとだ】
[名]
「天に向かってつばを吐く」という意味のことわざ。他者に害を与えようとすれば、巡り巡って自分自身にその害が返ってくることのたとえ。
人間病理学的神学【じんかんびょうりがくてきしんがく】
[名]
哲学者ルートヴィヒ・フォイエルバッハが提唱した神学のあり方。神を人間から独立した超越的な存在と見なすのではなく、人間の本質や理想が投影されたものとして理解し、人間性の探求を通じて神を研究すべきだとする考え方。
キリスト教の本質
ブレインフォグ【Brain fog】
[名]
医学用語。頭に霧がかかったように思考力が低下し、記憶力や集中力に問題が生じる状態。新型コロナウイルス感染症の後遺症の一つとしても知られる。
やきもち
[名]
恋愛感情において、愛する人が他者に関心を示すことに対して抱く、軽い嫉妬や寂しさ、独占欲。憎悪を伴う「嫉妬」とは区別され、より甘酸っぱく、可愛らしいニュアンスで用いられる。
ユビキタス・キャプチャー【Ubiquitous Capture】
[名]
タスク管理術GTDにおける概念。頭に浮かんだアイデアやタスクを、いつでもどこでも即座に書き留めて外部化すること。これにより、脳を記憶の負担から解放し、創造的な思考に集中させる。
リアプレイザル【Reappraisal】
[名]
心理学における感情調節ストラテジーの一つ。感情を引き起こす出来事や状況に対する認知的な解釈を再評価し、変えることで、感情的な反応を変化させること。「もう死んだ」と考えることで「死にたい」という苦痛を和らげるなど。
Agree to disagree【あぐりー とぅー でぃさぐりー】
[句]
英語圏で用いられる、議論を平和的に終結させるための慣用句。「意見が違うという点において合意する」の意。
相互の意見や価値観が根本的に異なり、これ以上の議論が不毛であることを双方が認めた上で、互いの立場を尊重しつつ(ただし同意はせず)、その話題を打ち切る際に用いられる。一方的な議論の放棄(人それぞれ砲)とは異なり、「これ以上は話さない」という点での相互の合意を必要とする点に特徴がある。
人それぞれ砲【ひとそれぞれほう】
[名](造語)
議論や対話において、「人それぞれだから」「価値観は人による」といった言葉を一方的に用いることで、対話を打ち切り、思考の共有や相互理解を放棄する行為を指すスラング。「agree to disagree」とは異なり、相手の合意を必要としないため、一方的なコミュニケーションの拒絶として機能する。
U r my special【ゆーあーまいすぺしゃる】
[句]
アニメ『呪術廻戦』第2期のオープニングテーマ、King Gnuの楽曲『SPECIALZ』のサビ部分の歌詞。転じて、文脈によっては熱狂的な愛情や執着を示すインターネットミームとして使用される。
愛飢え病【あいうえびょう】
[名](造語)
他者からの承認や関心を過度に渇望するあまり、インターネット上で攻撃的な言動や扇情的な投稿を繰り返してしまう精神状態。その行動の本質は、他者を傷つけたいという悪意ではなく、反応を得ることでしか満たされない根深い寂しさや愛情への飢餓感にある、とされる。
インターネット教養【いんたーねっときょうよう】
[名]
インターネット上で頻繁に引用されるミーム、特定の作品の知識、あるいは浅い哲学の警句など、特定のコミュニティ内でのみ通用する知識や常識のこと。しばしば、その知識レベルの低さや内輪向けであることを自覚した上で、皮肉を込めて「教養」と表現される。
過剰な自衛【かじょうなじえい】
[名]
他者から傷つけられることへの過度な恐怖心から、必要以上の防衛反応をとってしまうこと。具体的には、些細な言動に対して即座にブロックする、他者との交流を極端に避けるといった行為を指す。この行為は、相手からの潜在的な加害を未然に防ぐと同時に、相手の善意を一方的に拒絶する攻撃的な側面(Passive aggressive)も持つとされる。
花鳥風月【かちょうふうげつ】
[名]
自然の美しい風物や、それを題材に詩歌を詠んだり絵画を描いたりする風流を指す言葉。哲学者・養老孟司の文脈においては、人間の社会や内面(対人の世界)とは異なる、客観的で雄大な自然(対物の世界)そのものや、それと向き合う精神状態を象徴する。彼の説では、現代人の文章からこの要素が失われていることが、精神的な不調の一因とされる。
対物の世界/対人の世界【たいぶつのせかい/たいじんのせかい】
[名]
哲学者・養老孟司が提唱した世界の二元的な捉え方。「対人の世界」とは、人間の脳が生み出した、意味や価値観、社会のルールといった概念的な世界を指す。「対物の世界」とは、人間の解釈を介さない、ありのままの自然や物質といった客観的な世界を指す。現代人は前者に偏りすぎているとされ、後者とのバランスを取ることの重要性が説かれる。
会話デッキ【かいわでっき】
[名]
雑談やコミュニケーションを円滑に進めるため、事前に用意しておく話題や質問のリスト。カードゲームのデッキのように、状況に応じて適切な「カード(話題)」を切ることで、会話の途切れや沈黙を防ぐためのツール。
灰色乗算【はいいろじょうざん】
[名]
デジタルイラストの彩色技法の一つ。レイヤーの描画モードを「乗算」に設定し、灰色で影を描き込む手法。単純な手法でありながら、深みのあるノスタルジックな雰囲気を出せる。文脈によっては、技術的な洗練よりも、特定の感情や雰囲気を重視する創作姿勢の象徴としても用いられる。
黒暗森林【こくあんしんりん, Dark Forest】
[名]
SF小説『三体』に登場する宇宙社会学の仮説。宇宙を「暗い森」に、各文明を「猟銃を持った猟師」に例え、他文明に自らの存在を知らせることは即座に絶滅の引き金となるため、全ての文明は息を潜めて隠れ続ける、という理論。転じて、インターネット上において、他者への不信感から誰もが過剰な自衛や先制攻撃を行い、結果として相互不信と敵意に満ちた危険な環境が生まれてしまう状況を指す比喩。
重み付け理論【おもみづけりろん】
[名](造語)
言葉や行動が持つ重要度(重み)の認識は個人によって大きく異なり、その「重み付け」の推定を誤ることがコミュニケーションの齟齬を生む、という理論。例えば、ある人にとっては挨拶程度の軽い気持ちで発した暴言が、受け手にとっては深刻な攻撃と受け取られる、といった認識のズレを説明する。
遡及処罰【そきゅうしょばつ】
[名]
法律用語で、ある行為が行われた後で制定された法律を、その行為に遡って適用し処罰すること。原則として近代法では禁止されている。文脈上は、ある時点での行為を、その後の変化や成長を無視して後から断罪することの不当性を指す比喩として用いられる。
頻出ツイート100選【ひんしゅつついーとひゃくせん】
[名](造語)
ダ・ヴィンチ・恐山が提唱した、SNS(特にX)上で、様々なユーザーによって繰り返し投稿される定型的な意見、ネタ、あるいは警句のこと。オリジナリティがなく陳腐でありながら、あたかも独自の発見であるかのように語られがちな言説群を皮肉的に指す。
非付き合いごっこ【ひつきあいごっこ】
[名](造語)
恋愛関係において、互いに好意があることは明白でありながら、決定的な告白や関係性の定義を避け、意図的に恋人未満の曖昧な状態を続けること。恋愛が成就する直前の、不確かで緊張感のある関係性そのものを楽しむ、ままごとのような行為を指す。
努力の才能【どりょくのさいのう】
[名]
一般的に「才能」と対立するものとされる「努力」を、それ自体が一つの才能であると捉える考え方。努力を継続する意志力、モチベーションを発火させる能力、あるいは習慣化を構築する能力もまた、生まれ持った素質や環境に依存する「才能」の一種であるとする。
ルール帰結主義【るーるきけつしゅぎ, Rule Consequentialism】
[名]
倫理学の立場の一つ。「最善の結果をもたらすようなルールのセット」に従うべきだとする考え方。個別の行為の結果ではなく、その行為が従うルールの全体的な結果を評価する。
water-boarding【うぉーたーぼーでぃんぐ】
[名]
拷問の一つ。対象者の顔に布などを被せ、その上から水を注ぐことで、溺れているかのような窒息感を与える手法。尋問などに用いられる。
うわちゃん
[名]
YouTubeチャンネル「マリマリマリー」のコントシリーズに登場するキャラクター。主人公ひろむの浮気相手。しばしば常軌を逸した言動でひろむを追い詰めるが、その独特のキャラクター性から人気を博している。
外在批評【がいざいひひょう】
[名]
文学批評の用語。作品を評価する際、作者の経歴や時代背景、社会情勢といった、作品の外部にある情報を基準に行う批評。作品内部の構造のみに着目する「内在批評」と対をなす。
言い方ゲー【いいかたげー】
名
「言い方のゲーム」の略。現代社会、特に令和時代において、発言の内容そのものよりも「どのように言うか」という表現方法や言葉遣いの巧みさが、人間関係や物事の成否を決定づけるという風潮を指す言葉。
厳粛主義者【げんしゅくしゅぎしゃ】
[名]
イマヌエル・カントやストア派の哲学者のように、理性や義務、厳格な道徳律を重んじる思想家やその信奉者。文脈上は、自らの思想を普遍的なものと見なし、他者にもそれを強要しようとする、侵襲的で排他的な側面を批判的に指す言葉として用いられる。
如月アテンション【きさらぎあてんしょん】
[名]
じん(自然の敵P)による楽曲名。転じて、自分よりも高く評価されるべき他者が不当に評価されていない状況に我慢ならず、まるで自分のことのように「もっと注目してほしい」と苛立つ心理状態の比喩。
ヴァルジャンメソッド【Valjean Method】
[名](造語)
小説『レ・ミゼラブル』の主人公ジャン・ヴァルジャンに由来する行動規範。困難な倫理的ジレンマに直面した際、安易な道や自己保身に流れず、苦痛を伴ってでも自らの道徳律や信念に従って最も気高い選択をするという決意。
御鳴琴【おなきん】
[名]
いわゆる「オナ禁(オナニー禁止)」を指す、婉曲的で雅な表現。
全肉全食【ぜんにくぜんしょく】
[名]
Yahoo!知恵袋の回答から生まれたインターネットミーム。「弱肉強食」という言葉に対し、「強者だけでなく、全ての存在が他の何かを犠牲にして生きている」という、より普遍的な食物連鎖の理を示した言葉。転じて、一部の強者だけを悪と見なすのではなく、全ての存在が等しく罪を背負っているという、無常観や包括的な視点を表す際に引用される。
多様性は全様性ではない【たようせいはぜんようせいではない】
[句]
社会における「多様性」の原則を説明する言葉。「多様性」とは、あらゆる価値観を無差別に受け入れる「全様性」ではなく、「多様性を否定する」といった、多様性そのものを破壊する価値観は受け入れない、という許容範囲の限界を示す。
ディストピア日常【でぃすとぴあにちじょう】
[名](造語)
アニメ『灰羽連盟』のような、ディストピア的で閉塞感のある世界観の中で、登場人物たちが淡々とした、あるいは穏やかな日常生活を送るという作風のジャンル。
手を動かせ【てをうごかせ】
[句]
主に創作活動において、頭で考えるだけでなく、実際に行動に移すことの重要性を説く言葉。特に、言い訳や無駄な思考に時間を費やすのではなく、まず制作作業を始めるべきだという自戒や激励として用いられる。
指摘欠落社会【してきけつらくしゃかい】
[名](造語)
他人の問題行動や誤りに対して、面倒ごとを避けたい、あるいは自己保身のために誰も注意や指摘をしない社会状況を批判的に指す言葉。結果として、個人が自らの過ちに気づく機会を失ってしまうという問題点を内包する。
水槽宇宙【すいそううちゅう】
[名](造語)
宇宙の構造を説明するための一つのモデル。我々の宇宙(ブレーン)が、より高次元の空間(バルク)に浮かぶ「水槽」のようなものであると仮定する。このモデルは、ブレーン宇宙論を基にしつつ、量子力学の多世界解釈などを説明するために独自の解釈が加えられている。
刺激と感動の混同【しげきとかんどうのこんどう】
[名]
現代のコンテンツ消費における問題点を指摘した言葉。衝撃的な展開や強い感情の揺さぶり(刺激)を、作品の持つ芸術性や深い精神的な充足感(感動)と混同し、安易に評価してしまう傾向を指す。
信頼できない語り手【しんらいできないかたりて】
[名]
文学の叙述トリックの一つ。物語の語り手(ナレーター)が、意図的あるいは無意識的に、読者に対して嘘や誤った情報を提供する手法。読者は語り手の言葉を疑いながら読み進めることを強いられる。
人たらし【ひとたらし】
[名]
無意識のうちに他人を魅了し、好意を抱かせてしまう天性の才能を持つ人物。本人の意図とは関係なく、その言動や人柄によって周囲の人々を惹きつける魅力の持ち主を指す。
人生のビルド【じんせいのびるど】
[名](造語)
ゲームのキャラクタービルド(能力値の割り振りやスキル習得)からの比喩。個人の価値観やライフスタイル、キャリアパスといった、人生における様々な選択や経験の積み重ね方を指す言葉。
ショックバリュー【Shock value】
[名]
芸術や報道において、視聴者に衝撃や不快感、嫌悪感を与えることで、意図的に注目を集めようとする表現手法。
知らぬが仏【しらぬがほとけ】
[句]
知れば腹が立ったり悩んだりするようなことも、知らなければ平穏な心でいられる、ということわざ。
パノプティコン信者【ぱのぷてぃこんしんじゃ】
[名](造語)
哲学者ミシェル・フーコーが論じた監視システム「パノプティコン」からの比喩。常に誰かに監視されている状態を、罰や束縛ではなく、むしろ「やましくない自分」を証明できる機会として肯定的に捉える思想の持ち主。
不必要なリアリティ【ふひつようなりありてぃ】
[名]
フィクション作品において、物語の面白さや説得力に貢献しない、過剰で無意味な現実世界の模倣。例えば、キャラクターの魅力を損なうだけの生々しい設定や、物語のテンポを阻害するだけの平凡な日常描写などを指す。
ヘテロロマンティック・ホモセクシュアル【Heteroromantic homosexual】
[名]
性的指向と恋愛的指向が異なるセクシュアリティの一つ。性的には同性に惹かれる(ホモセクシュアル)が、恋愛感情は異性に向かう(ヘテロロマンティック)状態を指す。
本音と直接性【ほんねとちょくせつせい】
[名]
コミュニケーションにおける二つの異なる概念。「本音」は偽りのない真意を指し、「直接性」はその表現方法が直接的か婉曲的かを指す。例えば、本音を言いながらも婉曲的な表現を選ぶことは可能であり、必ずしも「本音=直接的な物言い」ではない。
ラストエリクサー症候群
[名]
RPGなどのゲームで、貴重な回復アイテムを「もったいない」と感じて最後まで使わずに取っておいてしまう傾向のこと。転じて、人生における重要な機会や切り札を、使うべき時機を逃して結局使えずに終わってしまうことの比喩。
逆・バオウ・ザケルガ【ぎゃく・ばおう・ざけるが】
[名]
漫画『金色のガッシュ!!』の最強術「バオウ・ザケルガ」からの比喩。他者との交流によってエネルギーを得るのではなく、逆に精神的なエネルギーを消耗してしまう現象。
さっさと行こうか.md
島田メソッド【しまだめそっど】
[名]
漫画『聲の形』の登場人物、島田一旗のセリフ「糞みてーな奴に認められて嬉しいのかよ」を基にした自己防衛術。他者からの批判に対し、その相手を「糞みてーな奴」と仮定し、「そのような存在に認められる価値はない」と自問することで、精神的なダメージを無効化する思考法。
_喪失_の恐怖を乗り越える方法.md
目的としての芸術/手段としての芸術【もくてきとして の げいじゅつ/しゅだんとして の げいじゅつ】
[名]
芸術活動における二つの異なる動機。「目的としての芸術」は、創作の過程そのものを楽しむために行われる活動を指す。「手段としての芸術」は、名声や金銭を得るため、あるいは何かを表現するための道具として行われる活動を指す。
202210311909.md
トランジスタシス【Transistasis】
名
常に変化し続ける(Transition)状態が、常態として維持されている(Stasis)ことを示す言葉。諸行無常の法則により、意識的に変化しようとしなくても、存在は必然的に変容し続けるという概念。
路傍の石はどちらか.md
知識の呪い【ちしきののろい】
[名]
ある知識を持つ人が、その知識がない人の視点に立って物事を考えることが困難になるという認知バイアス。専門家が初心者に対して、専門用語を多用した分かりにくい説明をしてしまうなどが典型例。
24-11-11_094119.md
スポットライトの一存【すぽっとらいとのいちぞん】
名
芸術分野において、作品の成功がその質だけでなく、メディアや世間の注目(スポットライト)を浴びるかどうかの運に大きく左右される状況を指す比喩。
25-06-02_170500.md
記号化能力【きごうかのうりょく】
[名]
哲学者・養老孟司が論じる、人間特有の能力。現実の複雑な事象を、単純な記号やカテゴリーに置き換えて理解する力。これにより効率的な思考が可能になる一方で、現実そのものとの乖離を生む危険性も持つ。
ティーンエイジ・再考.md
愛は水であるべき【あいはみずであるべき】
句
愛の理想的なあり方を示す比喩表現。他者を傷つけたり支配したりする「炎」のような激情ではなく、穏やかに潤し、育む「水」のような静かで受容的な性質こそが、愛の本質であるべきだという思想。
25-06-19_142546.md
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