やさしいはつづかないらしい
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「やさしいがつづかない」を引き続き読んでいるが、『レ・ミゼラブル』『アンパンマン』などの外部作品を、明らかにマトモに読んでいないくせにpropagandisticに引用しまくるので私の中の地雷が次々に踏み抜かれております。さっきも言ったけど、誰がヴァルジャンを「ジャン」と呼ぶねん。作内外誰もいねーよ。そんでアンパンマンのテーマ性は先生が明言してるだろ。「献身と愛」ですよ。ここが歪められるのは本当に我慢ならないですね。
あなたのあんぱんの顔を取り戻す=コントロール権を取り戻す戦いが必要です。正当な働きには正当な対価を要求すべきときがあるのです。それをやさしさで誤魔化してはいけません。
やなせたかし先生が読んだら墓から蘇ってキレていいんじゃないだろうか。あなた先生の『わたしが正義について語るなら』読みました?ちゃんと、一ページでも。読んでましたら口が裂けてもこんなことは言えませんよね。
あと本書、<strong>で囲いすぎだろ文字を。note読んでるのかと思ったわ。ていういかほぼnoteですけどねこの本。こんな強調表現の乱発ってラノベ以外であっていいのか。「ここを見ろ!」っていうコントロールすぎて好きじゃないんですよね。これは霊媒探偵・城塚翡翠でも問題だったけど。
この本を書いた人、50歳くらいらしいんですが、とても信じられない。26歳の哲学科上がりのガキが書いてるとしか思えない。親がボンボンで、シアトルに留学経験があり、bioが4行くらいあるタイプでqiitaにポエムを投稿しています。きっと。
あまりにもソースがない、あるいはソースがソースとして機能していない(文学作品を現実の問題にそのまま・あるいは歪めて転写するなど)記述が多く、哲学というより怪しい自己啓発じみている、ずっと。現象学者なら尚更もっと間主観性に即した話をしろや。オリやさ(オリジナルやさしい)の話ばっかやん。
一番目を疑ったのがこの記述です。
考えてみてください。あなたが落ち込んで鬱々としているとき、もし1000万円を手渡されて、何に使ってもいいと言われたら、その落ち込みはどこまで残りつづけるでしょうか。目が覚めたように元気になる気がしませんか?
頻出ツイート200選くらいにあるだろこれ。仮にも学者を名乗る人間が本気で言ってるとは思えない。谷川俊太郎の「黒い王様」を100万回読み返してきてください。
おなかをすかせたこどもは
おなかがすいているのでかなしかった
おなかがいっぱいのおうさまは
おなかがいっぱいなのでかなしかった
黒い王様, 谷川俊太郎
☆1でも虚数方向に足りない。トニトをやらねば気が済まん本。
同意できる部分も3割くらいはあるんだけど、たとえば「生産性が求められる時代だからこそ、何者にもコントロールされない”なにもしない”時間も大事」みたいな部分とか、デフォルトモードネットワークの話を絡めて脳科学的に説明すりゃいいのに、「あのサッカー選手の長谷部誠さんもやってます!!」で打ち止めですよ。誤謬デッキでも組んでんのか。このように主張自体は真っ当でも根拠が全部破綻してて本として致命的過ぎると思う。3歳が主な読者層ペルソナならまだわかりますけど、そんなわけではないでしょう。
この作者が何者かというのがはっきりわかるのが最終盤のこの行です。
(…)そして落ち着いたら、話をしっかりと聞いてくれる人に相談してみることです。もしかすると周囲に誰も相談できる人がいない場合もあるかもしれません。
それはそれで困ってしまう状況ではありますが、そんなときは、私に連絡してきてもかまいません(XのDMに送ってください……笑)。私のやさしいがつづいていれば、お返事ができるかもしれません。
得心が行きすぎる。もうはっきりしたね。何者かが。この一言のおかげで私の中の作者の人物像に一点の曇りもなくなったので良かったです。つまり、

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