sdgs考1
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SDGsには共感できそう(予想)みたいな話をしたが、どうもできない事になりそうだ。端的に言うと理想を抱いて溺死する理論だから。
つまりこういうことである。地球という惑星のフィールド効果により、各国は「100 パワー / 1年」をゲインできる。しかしメイジの予言によると、このフィールド効果はだんだん弱まっていく。そのうち一年あたり90パワーになるかもしれないし、50パワーになるかもしれない。減衰を止めるには「開発」というアクティブスキルの回数を減らす必要がある。
国というプレイヤーが200人近くいる。「開発」というアクティブスキルは実行すれば実行するほどパワーを手に入れられる。さらに、このゲームではPvPができて、殺した相手のパワーを奪う事ができる。この時、個人の国が採りうるもっとも賢い選択はなんだろうか。いま中国がやっていることです。
フィールド効果がゼロになればもちろん最後に生き残った王すら死ぬだろうが、「開発」を止めるというのは「フィールド効果の減衰」によって破滅するよりずっと前にPvPで殺されるということである。
ロシアのウクライナ侵攻で注目されたように、欧州諸国は天然ガスでロシアにガッツリと依存していた。こういう資源のない国が資源を大量に持っている国に対して優位になるためにはどうすればいいのかというと、最も簡単で効果的なのは、「ゲームのルールを変える」ことだ。
つまり、石油やガスなんてのはたくさん持っている国が強いという時代はもう終焉(しゅうえん)を迎えており、これからは太陽光、風力、水力などの「クリーンエネルギー」を推進している国が「将来有望」という風に世界の常識を変えてしまうのだ。こうなれば、天然資源の乏しい欧州は米国やロシア、さらには中国がエネルギーをちらつかせてもビビる必要がない。これまで通り、世界経済の主導権を握り続けることができるというわけだ。
そこで池田氏はこの皮肉な構図を、「地獄への道は善意で敷き詰められている」という英国のことわざに喩(たと)えている。日本の場合、「地球のため」「未来のため」と張り切れば張り切るほど、破滅の道へと突き進んでいくというのだ。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2205/31/news056_3.html
SDGsは確実性のない未来のために今を確実に犠牲にする。今を生きる人間が反発するのはきわめて当然だ。ぼそぼそと実践されているSDGsも企業等のクリーンさのアピールに利用されるくらいしか使い道がない。
というわけでSDGsは「過去の人間が好き勝手やったせいで環境がメチャクチャになってるから、今の世代がメチャクチャ割を食って死んで未来を良くしよう」というかなりラディカルな未来倫理であり、献血すらろくに集まらないこの世界では到底実現できない理想だろう。
ヴィーガニズムにしても「やらないよりマシ」とは言うが、5万円のゲーム機を買うためにみんなでできる限りのお金を持ち寄って358円しか無かったらそれは「集めなかった」のと結果的には同じだ。「やらないよりマシ」の真意を義務論的なものにするしかないが、ほとんどの”社会活動”はその名目上功利主義的なポーズを取っているので実際はきわめて功利主義的な主張であり、ガラス張りのシュレディンガーの箱の中身を何やらすり替えているにすぎない。
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