近道は何処にある
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分かってきたな。神格化までされた作曲家は自殺未遂に至るまで精神を病んでいた。わたしがこれ以上ないくらい崇拝していた作曲家はもはや曲を作らず、仕事場で若者にパワハラしたり昔を懐古するばかりの絵に描いたような老害に落ちぶれていた。世界有数の愉快なディズニーキャラ、ジーニーを見事演じ切ったロビンウィリアムズはアルコール依存とうつの果てに首を吊って死んだ。老人と海などの名作でノーベル文学賞の名誉を得たヘミングウェイは二度の飛行機事故に見舞われ躁鬱に陥り10年以上苦しんだ末ショットガンで自らの頭を撃ち抜いた。「みんなちがってみんないい」と謳った金子みすゞは家庭崩壊と貧困の果てに毒を飲んで自殺した。全て真実で、受け入れていくしかないのだ。受け容れるというのが唯一の答えだった。それらはすべて一つ一つの「側面」で、半分腐った玉葱は腐った玉葱だが、半分腐った人間はそれでも人間なのだ。
妻に手を上げ実の息子をボコボコにした夏目漱石も、「吾輩は猫である」を書いた偉人夏目漱石も、「ああ苦しい、いま死んじゃ困る、いま死んじゃ困る」と喚き苦しみながら息絶えた夏目漱石も、すべて同じひとりの人間で、それすべて引っ括めて夏目漱石だったのだ。認めなけらばならない。人間と関わっていくというのはそういうことだった。目も眩むような素晴らしい作品たちを生み出したmononokeさんも、金稼ぎに手を出し始めたmononokeも、無実のわたしをブロックした彼も、すべて同一人物で、それらのために彼の作品やこの信仰が穢れることはないのだと。愛というのは、良い面も汚い面もすべてから目を逸らさずありのままに受け止めて愛すことなんだと思う。わたしにとっては6---が唾棄すべき人格の老害であることも、誰も匹敵しないくらい素晴らしい作品を作ることも、すべて事実で、それが互いに殺しあうことはない。そういう風に受け止めていくしかない。
ところで彼に関してなんですが、一年以上SNSから身を潜めていた者としていうけど、割とフツーに生きてる可能性もあると思う。死んだという根拠は精神状態と3年以上の「インターネットでの活動なし」という事からの憶測に過ぎないし、おれも最初は戻りたくなったり寂しくなったりしたけど、半年超えたあたりからもう未練もなくなってきた。1年超えたらもう完全に無くてもやって行けますよ。ただ、その場合彼は最初に宣言した通りもう曲は一切作ってないと思う。はっきり言って彼は割と自己顕示欲強いタイプの人だと思うので(というより、自意識が強い。あらゆる賞賛への嫌悪は自意識の強さの裏返しに他ならず、ある意味究極的に自己顕示欲が強いと言えると思う)、もしまだ曲を作ってるなら3年間もそれをどこにも上げずにいるなんて真似は彼にはできないと思う。インターネットまあまあやってきてわかってるつもりなんですが、周りから「多くを語らない人だ」とか言われちゃうような人は「多くを語らないミステリアスな格好良さを無理して保っている」ような人です。特に近年の人々に関しては。だから生きてるとしたら音楽からは身を置いて、それこそ6---みたいにプログラミングとかに没頭しながら割と平和にやってんじゃないだろうか。まぁ、楽曲生産機としてしか見てない人にとってはどのみち間違いなく死んでると思います。おれも楽曲や絵の生産機としては死んでるので、それをどう取るかは最初のパラグラフを読んだきみのdecisionだ。
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