蝙蝠戦隊アクロバッター
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【あらすじ】
コウモリ好きな少年、小森瀬戸(こもりせと)は沢山のコウモリを飼っており、学校では吸血鬼だの言われていじめられていた。そんな中、クラスメイトの万葉唯愛(ばんぱいあ)はただ一人、内気ながらも瀬戸と仲良くしてくれていた。瀬戸はとにかくコウモリの話しかしない。「コウモリって本当はとても優しい生き物なのに、みんなの中では童話のイメージで悪者扱いされている。そもそもコウモリの殆どは草食で血なんか吸わないし、血を吸うチスイコウモリは、血縁関係のない仲間にまで血を吐き戻して分け与えてあげる、自然界でも珍しいくらい優しい生き物なんだ。僕はコウモリへの偏見を払拭したい!」唯愛はそんな優しい心を持つ彼に密かに想いを寄せていた。
そんなある日、女子中学生が不審者に血を吸われ倒れるという事件が発生する。皆は瀬戸を疑い、吸血鬼め、本性を表したなと口撃・攻撃する。彼はたまらずクラスから逃げ出す。帰りの夜道、化け物に襲われる唯愛を目撃する。助けようするも臆病な彼は足が竦んで動けなかった。「あなたたち何者なの!?」と叫ぶ唯愛に、化け物たちは「我々は蝙蝠の進化した姿だ。人間どもは我々を害獣として処分したり実験動物にしたりしてきた、今こそ逆襲の時だ」と宣言する。そんな時、瀬戸のペットのコウモリの一匹、ポポルイーズが唯愛を助けようと化け物に襲いかかる。しかし化け物は容赦なくポポルイーズを殺害、踏みつけてぐちゃぐちゃにした。瀬戸はショックを受ける。「進化できなかった虫けらめ」と吐き捨てる化け物に、瀬戸は激怒し、唯愛を逃して化け物に敢然と立ち向かう。健闘むなしく追い詰められ殺されそうになるが、それでも瀬戸は咆哮する。「お前らなんかコウモリじゃない!コウモリは仲間を助け合える優しい心を持った生き物なんだ!そんなこともできないお前たちにコウモリを名乗る資格なんてないっ!」すると、何処からともなく黒いマントを羽織った男が現れる。「よく言った、少年」男は蝙蝠が象られたベルトを起動し、ヴァンパイアに変身する。「アクロバッター、ズバッと参上!」
【総評】
金属バットを武器にするヴァンパイアというダジャレありきのヒーローだが、変身の仕方がなかなか格好いい。ついポーズを取りたくなる。劇中ではジッパーからコウモリが出現しているように見えるが、実は爪で血管を切り裂いて体内から出現させているという裏設定はなかなか不気味。プロットは短くまとまっていて伏線も丁寧だが、如何せん名前ネタバレが酷い。せめて読みはまんばゆあとかにした方が良かったのでは?主人公の必要性が中盤まで薄いのもネック。ラストで最初の変身のオマージュをするのは、あざといながらもグっと来た。
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