背広に花
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晴れ。
夢。忘れた。見ていない気がする。
特に何もない日。さざ波立たず。しかしX-Dayは日に日に迫る。それ故の焦燥。よく「注意一秒怪我一生」というが、その一秒の注意を常に発動させていないといけないので実質注意も一生だろう。むしろ注意一生怪我一秒か?ともかく未来が見えない。終わる事そのものへの恐怖より、いつ終わるかわからないというのが僕らを常に安心から遠ざける。核シェルターにでも住まわない限り真の安心など誰にも得られない。血の滲むような努力をして東大に入学し、この先の明るい人生に目を輝かせていたあの青年はコンパで飲酒を強要され急性アルコール中毒で死亡した。娘を交通事故で亡くした経験を持つあの男は、飲酒運転の事故から集団登校の児童をかばって死亡した。すべて忘れ去られてゆく。僕らの善性。倫理。ジュースを飲むため自販機に投げた120円でいったい何人の子どもの命が救えるだろう。一瞬の快楽、もしくはつながりのために電子データに費やした諭吉でいったい何人を救えただろう。これを悪にしてしまうと先進国が殆ど悪人だらけになるので、みんなで口裏合わせて悪ではないことにしました。僕らの善性。それでも、という気持ち。人は人を信じたい。
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だ、そうだ。収入は割とどうでもいいのだけど、記事の内容が面白かった。ここでいう面白さとは、国会中継を見ている時や道徳の授業を受けている時のあの感覚です。
なんか面白くなってきたらしいので、前々から気になっていたけものフレンズを見る。マ暴パワーによってTwitterをしていると無条件でけものフレンズのネタバレが飛び込んでくるのでそろそろ見ないとまずいかなぁという気になった。ちなみに今「けものフレンズ 鬱展開」あたりでTwitter検索をかけると色んな意味で地獄が見られるのでお勧めです。
どうでもいいが、「鬱展開」という言葉をあまり好かない。なんとなく直観に反する。基本的に大きく落ち込む展開はその後の光をより輝かせるための布石なのだから、鬱ってこたぁないだろう。むしろ「希望フラグ」とまで言い換えてもいいかもしれない。まあそのまま仄暗く終わる物語もあるだろうが、それは鬱展開でもなんでもなくただの鬱アニメだ。
話が反れました。最近のアニメの中では面白い方。スラスラと見られる。感覚的にはネイチャー・ドキュメンタリーを見ている気分だ。今回僕はビデオマーケットを使ってけものフレンズを見たが、ニコニコとかで見ると地獄だったかもしれない。ARuFa氏が言っていたが、エンターテイメントは作り手と受け手の1対1のコミュニケーションだと思う。外野の言葉はすべてノイズに等しい。アニメを見る時というのはね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ。独りで、静かで、豊かで……
そう考えると僕は本質的にけものフレンズというコンテンツに向いていない気もするが、まあ楽しみ方は人それぞれだろう。僕は僕なりに楽しむしかない。インターネットがなくともアニメは見られる。フォークはナイフなどなくても使える。
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