別人
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むかしむかしある所に、作曲を始めようと思い立ったおろかな男がいました
「高くはのぞまない。他人から評価されなかろうが自分の満足できるレベルになったらそれでいい」
はじめる前はそんなことをのたまっていました
事実、彼は他人の評価はさほど気にせずにそだちました
しかしおろかなり。「自分の満足できるレベル」というのが、不変のはずがないのです
このレベルは自分の成長とともに無限に上昇していくので、
結果的にどこまで成長しようが「満足」に達することなど不可能なのです
おろかな男は言いました
「ものを創るというのはひょっとして、そのものに対して苦しみを背負うだけなのではないか?
人生を穏やかに過ごすという観点からすれば、ものは消費するだけにした方が良いのでは?
ものづくりというのは、それに対して『対抗心』という無駄なフィルターが植え付けられるだけの呪いなのでは?」
そのとおりでした
めでたしめでたし
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