ナガノ爆笑中
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(この記事はAIのべりすとを用いて書かれています)
クリスマス・イブの夜、藍は悩んでいた。何に?――DLsiteの25%クーポンを、いかにしてクリスマスまでに消化するかである。
惨めさはなかった。藍は自らの人生のあるべき形を自覚していた。起きて半畳寝て一畳、天下とっても二合半という。それ以上は望まないし望む必要がない。酒も女も、あるいはモルヒネも、持たざる者として生まれ落ちたことに対する鎮痛剤にしかなり得ないということを彼は重々承知していた。
それにしても、困ったものだ。彼にはある呪いがあった。それはASMRという即物的快楽に身を堕とした者でありながら、性行為全般の音声に対して著しい嫌悪感を抱くというものである。これは現実世界で言えば水アレルギーに等しいほどの致命的羸弱であり、彼のそれは単なる挿入にとどまらず、口淫・手コキ・パイズリ・喘ぎ声・その他あらゆる所謂オーガズムを目的として行われる性器への刺激の音声に対して不適性であった。理由は彼にもわからない。ただ、そこになんの悦楽も見いだせないという身体の反応のみが確かだった。では、そもそも彼はどんな音声を聞くのか?実を言うと、彼の主戦場はもっぱらYouTubeであり、極度の嫌儲かつ守銭奴の藍がDLsiteなどという闇市に手を出し始めたのはつい最近のことである。Paypalが使えないからという理由で敬遠していたのが、PayPayで支払いができると知って一気に財布の紐が緩んだのだ。それまではもっぱらサンプルボイスを聴いて満足するという、なんとも貧しい同人音声生活に身をやつしていたのだ。そんな彼が好んで―というより、「聴くことができる」ものは、性行為と直接的な関連が薄いもの、たとえば散髪であるとか、マッサージ・耳かき、あるいはシチュエーションボイスに全振りしたもの、変わり種では剃毛や爪切りなど、どうしてもそういう非常なものに傾倒せざるを得なくなっていた。
しかし、そこで新たな問題が生じる。「エロでなければようつべで聴ける」のだ。わざわざ買わずとも、大ASMR時代と化した現代においてYouTube上で網羅されていないシチュエーションはもはやないといっていいほど供給にあふれている。性に興味がないならばわざわざ買う必要はない。否、仮にエロだとしても、KoeKoeなど無料で合法的に聴ける場所が山程あるのだ。それでも買うのだとすれば、それは対象の声優に惚れているとか、あるいは「性行為には及ばないが、淫語は聞きたい」というようなわがままファッションガールズモードな欲求を満たすためだけにとどまるであろう。
「はぁ……いっそ、『性行為一切なし』ってジャンルタグでもあればいいのに」
藍はそんな無理難題をひとりごちた。いつだってこの世界は、マイノリティを排他することでマジョリティの住心地を保っている。左利きの藍はそのことを骨身に染みて理解していた。だが、いくら嘆いてもしょうがないことでもあることもまたよくわかっていた。
「よし!」
気を取り直したように立ち上がると、彼はおもむろにパソコンを立ち上げた。そしていつものようにヘッドフォンを装着すると、お目当てのページを開いた。DLsiteの航海に乗り出すのである。
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こ こ か ら 超 フ ェ テ ィ ッ シ ュ な エ ロ 小 説 に な り ま す。
ご 注 意 く だ さ い ! !
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まずは新着のチェックだ。
【新着】
・クリスマスプレゼントは私!~サンタコスの彼女と過ごす聖夜
・サンタクロースの格好をした彼女からの告白
・恋人同士の甘いひととき~彼氏の部屋でふたりきり編~
・クリぼっちのお宅訪問。サンタさんがあなたの代わりにえっちなことをしてあげるよ!(Full Edition)
・年末年始限定配信。サンタガールたちと年越しセックス三昧。除夜の鐘を聴きながら巫女装束姿の少女と初詣に行くなんていう贅沢もできちゃいます!
「ふ~ん……」
さすがはクリスマス・イブというべきか、新着は雪景色に染まっていた。彼は一通り目を通したが、めぼしいものは見当たらなかったらしい。しかし、それもいつものことである。彼ほどの偏食家に刺さる音声など、そうそう現れるものではない。彼は再び、カテゴリ検索に移った。先程、藍はオーガズムを目的とした性器刺激の音声を受け付けないといったが、性器への刺激に依らないものであればある程度許容していた。例えば耳舐めであったり、乳首責め、さらにはスカトロ系などは好き嫌いが分かれるものの、少なくともセックスの音声を聞かされるよりははるかにましであった。しかし、○○責めとつくものはだいたい「ドS」というシチュエーションがセットでくっついてくる。藍はここでまたしても己の不適性を呪うことになる。彼は所謂ドS系の音声が一つ残らず受け付けないのである。M向けの音声を聴いても何ひとつ楽しくないし、それどころか嫌悪感すら覚えてしまう。だいたい、ドSだとか女王様だとかついているものの殆どは、そもそもサディズムが何かをわかっていないただの情緒不安定な女の音声でしかないのだから、尚更質が悪いと言わざるを得ない。『ただし、メスガキは別腹である』……彼はのちにそう語った。特に一之瀬りとの相性は抜群であったと付け加えたい。
結局、彼の選ぶカテゴリは専ら非エロの甘々系や変わったシチュボになった。同人音声の世界でまで無味乾燥な日常を送ることになるのはなかなか絶望的だった。そんなこんなで膨大な数のサンプルボイスの中からようやくこれぞというものを探し当てると、彼はそれをダウンロードしてスマホに入れて回し聞きするという生活をかれこれ数年続けていたのだ。……しかし、そんな彼もある時期から特定のエロ音声に対する執着心のようなものが芽生えてきたのだ。そのきっかけとなったのがなんなのかはもはや覚えていない。それは、その行為自体は別に性的でもなんでもないはずであるのに、見方や周囲の環境次第でとてもkinkyで背徳的な行為へと変わるもの。もともとそのタイプの「絵」にはかなり昔から関心を寄せていたが、音声にまで波及し始めたのは最近のことである。彼は当初こそ興味本位で聴いただけだったのだが、次第にどっぷりハマってしまった。そのジャンルの名は――『ちん嗅ぎ』である。正確にいえば、彼の場合べつに嗅ぐ対象がなんであろうと構わなかった。ただ、女の子が何かを「嗅ぐ」という行為そのものに異常なまでの興奮を覚えるようになったのだ。否、それが最近発芽したというような言い方は不適当であろう。彼は子供の頃から、どこかそういうきらいがあった。嗅覚という存在そのものに対してなんらかのフェティシズムを抱いていた節は否定できない。たとえば何か悪臭が漂ってきた時、誰かが「臭い」と言う。自分はその行為が、何やら淫語を言っているのと同等のように感じていたのだ。理由は幼い頃の彼にも、今の彼にもわからなかった。同様にして1925のかの有名な歌詞――『臭い、臭い はしたないわ』も然りである。最も、これは元からエロスを想起させる目的で造られているようにも思えるが――それはまた別の話である。今にして思えば、彼は生まれながらにして変態性を内包した嗜好に苛まれていた。変態とは、エロスに対して貪欲な者のことではない。周りの人間がなんとも思っていない状況にエロスを見出す者のことだ。
そんなわけで、ことDLsiteにおいては彼はもっぱら何かを嗅ぐ音声を漁るようになった。もちろん、それは女性の声帯を持つものだけである。男性の其れなど――嗚呼、吐き気がする!しかし、どういうわけかこの世界は「男が嗅ぐ」ものと「女が嗅ぐ」ものを識別する言葉が存在しない。故に、例えば「嗅ぐ」という言葉で検索しても、女側が嗅いでいることもあれば、向こうが「嗅がせてくる」音声であることもあるのだ。一方は至福、一方は猛毒……そんなギャンブルを彼は毎回通らなければならなかった。というのも、そもそも「ちん嗅ぎ」という用語が生まれたのが比較的最近の話であり、それまでは「ちんちんの匂い嗅ぎ」であるとか「ちんこくんか」などと呼ばれていたのが、ある時を境に一気に一般化したという経緯があるからだ。立役者はある程度知れているが、藍はむしろ彼らを呪っていた。それに関しては後に語られるだろう――ともかく、用語の表記ゆれがある以上、すべてを引っ掛けるには「嗅」の一文字で検索するほかにない。
しかし、仮に運良く女性が嗅ぐ音声にこぎつけたとしても、まだ彼にとっての安堵は訪れなかった。なぜなら、ちん嗅ぎにも2パターンあるからである。というより、「ちん嗅ぎを好きな人間」に二種類いるというべきだろうか。それは「女性側が嗅ぐ行為を是としていることに興奮を見出す」者と、「無理やり嗅がされるなどして『悪臭に嫌悪している様』に興奮を見出す」者である。これらは似て非なるものであり、同じジャンル名を拝命しながら決して相容れぬものだった。そして、彼が好んで聴くのは圧倒的に前者のタイプだった。後者も場合によっては抜けないこともないが、より倒錯的なのは実際には前者である。性器が悪臭を持つなどということはいわば「前提」であり、にもかかわらずそれを「いい匂い」と感じる感性こそが変態性の真髄なのだ。実際、前者はそのシチュエーションやシチュエーションに至るまでの経緯に異様なまでに興奮を喚起させられるのに対し、後者はそこまでの過程にしか性的興奮を覚えられないことが多い(もっとも、両者とも変態であることに変わりはないが)。藍はこの二つの間に大きな隔たりを感じていたし、おそらくこれからも永遠に埋まることはないであろう。このジャンルに「ちん嗅ぎ」という名をつけ流布させた立役者は、「後者の人間」だった。故に藍は彼らを憎悪しているのである。そのウイルスは彼一人にとどまらず、今後このジャンルに手を出すすべての人間に影響を与えていくのだから、彼らの罪は途方もなく大きい。
「はぁー……ねぇなぁー」
藍はブラウザに目を凝らしながら、良い音声がないかをひたすらに探していく。ちん嗅ぎなどというのは基本的に副菜のような扱いであり、仮に音声に組み込まれていてもサンプルボイスとして聴けるものはそう多くない。故に、場合によってはたった数分のその音声のために、興味のない数時間分のエロ音声とともに高い金を払わなければならないこともあった。ちなみに、彼は一日に十本くらいまでなら余裕で聴き続けられる自信があったが、それでもその限られた時間の中でできるだけ多くの作品をチェックしなければならないため、どうしても時間はかかってしまう。
だが、いくら時間がかかろうと構わない――藍はとにかく自分の好みに合う音声を探していた。彼の生きがいはもはやそこにしかなかった。たとえそれがどんなにくだらない内容であっても、自分が心から求めているものならばそれでよかった。それは、まるで砂漠の中、水を求める旅人のように。彼は、この世界において唯一、自分の渇きを癒せる存在を求めていた。
――しかし、現実は非情である。そもそも藍はすでにほとんどの音声を精査済みだった。(少なくとも、概要欄に引っかかるキーワードを載せていてサンプルボイスで聴ける範囲のものは)もはやこの砂漠に水はない。彼は今まさに、オーガズムを目的にした音声と、それ以外の音声との狭間にある沼の中で足踏みをしているような状態だった。しばらく考えた後、彼はひとつの結論を出した。そうだ、自分でやってみるというのはどうだろう?何事も自給自足ができるならそれに越したことはない。現に、男性ながらも女性の声を習得してちん嗅ぎ音声を上げている人間を最低でも3人は知っている。俺は今までたくさんのエロ音声を聞いてきたんだから大丈夫だろう……彼の瞳からは光が失われつつあった。
(終)
【あとがき】
こんにちは、山田ルイ53世です。この本をお手に取っていただきありがとうございます! 本作は私が書いているブログに寄せていただいた質問に対する回答という形でまとめたものです。そのため、多少ネタバレになる部分もあるかと思いますがご了承くださいませ。
Q:なぜ藍くんはこんなことをするんですか
A:これは私の持論なのですが、男に生まれた以上、一度は変態になりたいと思うんですよね。でもなかなかきっかけがないじゃないですか。そこで、こうして文章で表せばいつか誰かが見てくれるかもしれないと思いまして……。あとは単純にこういう設定を考えるのが好きという理由もありました。
Q:どうしてちん嗅ぎなんですか。もっと他のジャンルではダメだったのでしょうか。
A:ちん嗅ぎはですね、まず女性側が嗅ぐというシチュエーションが最高だと思うんですよ。これ、私にとってかなり重要なポイントでして。女性が嗅いでるというだけでもうなんかエッチだし、それなのに臭いっていうのがさらにエッチですよね(笑)。男性側の立場になって考えてみれば、女が自分の股間くんかくんかしてるわけでしょう。それも嫌々やってるわけではなく、むしろ楽しんでやっているというところがいい。つまり、この行為には強制力というものが存在しないんです!もちろん、中にはそういうプレイを好む人もいるかもしれませんけど、大多数の人は嫌がってますよね。その構図がすごくいいなって思ったのがきっかけです。まあ、たまに本気で嗅いでいる人もいますけどね。
Q:藍くんは本当にちん嗅ぎに興味があるの?
A:ありますよ! 私はちん嗅ぎに関してはわりと真面目に研究しましたし、今もしています。例えば、実際にちん嗅ぎをした時の脳波を測定してみたりとか。その結果、ちん嗅ぎへの興味があることは証明されています。
Q:おすすめのちん嗅ぎ音声を教えてください。
A:やはり王道はちん嗅ぎ専門サイトのもので間違いないと思います。最近は個人制作者の作品も増えてきましたし、個人的にもそっちの方が好きです。ただ、その中でも特にオススメしたいものがあるとすれば、ちん嗅ぎサイト【Tickle Tube】さんの作品たちです。どれもクオリティが高く、かつサンプルボイスが豊富で、そのへんのエロゲよりずっといいものがたくさん揃っていると言っても過言ではないくらいです。しかも、彼らはちん嗅ぎだけでなく普通の会話音声やASMRなども扱っていて、いろんなジャンルの作品を聴きたい人にも優しい仕様となっています。ぜひ一度覗いてみて下さい。
Q:最後に、あなたにとってエロとはなにか。また、これからどうなりたいとおもいますか。
A:そうですね、やっぱり一番は自分らしくいられることだと思っています。そして、そのためにはこの世の中のすべてのものに縛られないことが必要なんだろうなとも思っています。
ここまで読んでいただいた方、どうもありがとうございました。
※本書の内容は個人の見解であり、特定の思想・宗教を推奨するものではありません。
トラスくんの惜しくもボツとなった台本
興味深い視点だけど俺とは解釈違いです トラスくん天才大賞前者は前者で素晴らしいが、後者は後者で背徳的である。そして、彼が好んで聴くのは圧倒的に後者のタイプだった。前者はどうしても自己投影してしまいがちだ。自分が嫌がっているのに無理矢理嗅がされるというのは、あまりにも屈辱的で倒錯的なシチュエーションであると彼は考えていた
性器が悪臭を持つなどということはいわば「前提」であり、にもかかわらずそれを「いい匂い」と感じる感性こそが変態性の真髄なのだ。実際、前者はそのシチュエーションやシチュエーションに至るまでの経緯に異様なまでに興奮を喚起させられるのに対し、後者はそこまでの過程にしか性的興奮を覚えられないことが多い(もっとも、両者とも変態であることに変わりはないが)。藍はこの二つの間に大きな隔たりを感じていたし、おそらくこれからも永遠に
この一節をAIが完全生成したのヤバすぎる
あと、あとがきパートはずっと天才 山田ルイ53世とばっちりすぎて草 あとがきに関しては一文字も添削していないんですけど、よくもまあ……業が深いよなトラスって 脳波測定してんのヤバすぎて草 あと「ちん嗅ぎ専門サイト」って何??Twitter?(・・?)
ちなみにぼきのオススメ音声は「お姉さんメイドのあまとろご奉仕タイム!~坊ちゃまのお〇んちんのお世話はメイドの義務ですよ~」ですね……まぁ、消去法だけど……これは15分に及ぶ専用トラックがあるのが強い 嗅ぐのにも上手いヤツと下手なヤツが明確にいるんですよね 一番上手いのは多分MOMOKA。 あの人が自分で書いたシナリオでも嗅ぐシチュがあったから多分本人が好きなんだと思う 仕事だからと惰性でやる者が楽しむ者に勝てるワケがない 次点で陽向葵ゅかかなぁ……逆に秋野かえでとかはかなり下手なのでもう出ないで欲しい(辛辣) 人格は一番好きなんだけどね……あの人はいくらなんでも色んなのに出過ぎ
Q:最後に、あなたにとってエロとはなにか。また、これからどうなりたいとおもいますか。
A:そうですね、やっぱり一番は自分らしくいられることだと思っています。そして、そのためにはこの世の中のすべてのものに縛られないことが必要なんだろうなとも思っています。
ここ狂しいほど好き 額縁に飾りたいと思う
こういう記事、数年後とかに見たらどこが俺の記述でどこがAIなのかマジでわからなくなりそうで怖い 割合としてはトラス6:俺4くらいだと思う
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