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どうも、藍っちこそ映画評論家の古村・メゼルギア・藍です。今の所、一位は精巧さならズートピア、エモーショナルさならこの世界の片隅に、なんとなく個人的に好きなのはおおかみこどもの雨と雪、大魚海棠あたりです。最下位は言の葉の庭かチャーリー。
出来のいい作品が見たい。出来のいいっていうのは面白いっていうか、スキのない作品。俺みたいな素人がパッと一周見ただけで思い浮かぶような疑問点を残さない。何故それだけのことが出来ないのか。ズートピアはできていた。パディントンもできていた。シングもできていたぞ!
実際俺は何度も言うようにズートピアをかなり信仰していて、映画脚本—ひいては小説など含めあらゆる物語におけるお手本だと思うんですよね。だってスキが一切無いもん。伏線をめっちゃくちゃに散りばめているのに、最後までにそれら全部、全部!一つ残らず、文字通り塵も残さず完全に回収してしまうっていう。ただ回収するだけじゃ飽き足らず、執拗なまでに「同じアイテム」で反復を繰り返してその効果を高めるっていう。病気ですよね。まさに神の創りし造物。完全世界(コズモ・エンテレケイア)です。すべてのカットに意味がある、これが理想よ。ズートピアは物語の標本。理想世界。気持ち悪いくらいに完璧なんだけど、「完璧すぎるがために生まれそうな不自然さやヴァイタリティー(生命感)の欠落」がなぜか一切無い。それすら生まれないくらいに完璧ということです。箱庭でありながら箱庭感を出さない、キャラクターたちに関しても徹底的に練られて掘り下げられて作られてるからひとりひとり個性と躍動感がある。これがズートピアなんだよなぁ。1時間50分の最もムダのない使い方。まるでガブリアスの種族値配分のよう。えー、本日言いたいことはそれだけです。何かいい映画あったら教えて。といってもこの記事が公開されるのは11月とかなんだろうけど。
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