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人生長すぎ飽きたみたいな話をすると、「毎日を漠然と過ごさず人生の目標を持て」みたいな”アドバイス”が出てくることがある。
しかしそういう夢に向かって走る的な生き方を選ぶと、人生が怠惰だった頃には存在しなかった地獄セットがお届けされることになる。ある苦難を解消する代わりに別の苦難を呼び込むのは「解決方法」とはいえない。
夢を追えば夢ゆえに苦しむだろう。愛を追えば愛ゆえに苦しむだろう。結局どんな生き方をしてもなにかしらの不都合を伴う。苦難フリーの人生など存在せず、「お好きな地獄をえらんでね」と言われているに過ぎない。
そうなると「怠惰」という苦難はもっとも楽だ。わたしの性に合っているのだ。だから色々見てきた結果、「人生が長すぎて退屈」であることがわたしが選び取った「お好きな地獄」ということになる。怠惰とはleast competitiveで、平和にもっとも近しいタイプの苦難で、耐久性がある。
人生の大半の時間をむしろ生産的かつ効率的であろうとしてきたわたしにとって、学ぶことは喜びであったが、「その先」に何が待つのかを(『アルジャーノンに花束を』ですでに予言されながらも)知らなかった。TOEIC990点も県大会トロフィーも何もかも役には立たなかった。すべて見てきたうえでわたしは改めて『怠惰』を選び取る。
「道で出会って知り合いになった生き物がふと見ると死んでいた」「そんな時なんで悲しくなるんだろう」
そりゃ人間がヒマな動物だからさ
だがな それこそが人間の最大の取り柄なんだ
心にヒマ(余裕)がある生物 なんとすばらしい!!
「寄生獣」コミックス10巻
ドイツのトーマス・ゲッツ氏(コンスタンツ大学)とカナダのジョン・イーストウッド氏(ヨーク大学)は、怠惰のような人が避けたいと感じる状態について、変化を促す有益な側面と、放置した場合の有害な側面の両方を持つという点で見解が一致している。両氏の研究によれば、「その状態から抜け出す方法を探すのではなく、ありのままに受け止め、同時に、創造的で活動的な選択肢が生まれた際にはそれを受け入れる余地を持つ」という姿勢が有効であるとされる。休みなく活動し続けることは失敗を繰り返し引き起こし、精神的な不調を招く恐れがあると彼らは指摘する。
また、怠惰には、怒り、不安、無関心、薬物乱用、うつ病といった反発的な精神衛生上の問題を感じにくくさせる効果があることも示されている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Laziness
そうだよ
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