241026
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Me irl
逆転裁判5、おもしれ~~~~~~~~~~~~。逆転学園編から急激に面白くなった。
レイくん好きだわ~マジ。歴代で五本指に入るくらい好きかもしれない。こんなアツい男います?クールで冷酷無比みたいな感じで出てきたのに、何転もの姿を見せて最後にはプライドも全部かなぐり捨ててシノブを守ろうとする。不器用な男だよお前は。

これは、レイくんを救う物語……。
チシオちゃんが若干霞むくらい、作品自体がレイくんにクソデカ感情抱いてる感じがある。専用(新?)BGMもらってムービー2本ももらった一介のサブキャラなんて他にいませんよ。

ジョークのセンスあるね、君。

なにこの絵面?

何?

何をやらされているの?
今一度、ダーガーに立ち返る。あまねく奇跡の始発点2について。
彼の書いた文章を読み返していたわけだが、今の私に足りないのは文章力以上に想像力であるというのを強く感じた。想像力とは、なにか。大雑把に言えば、おこないの結果を鮮明(vivid)に予測する能力だ。
例えば、鳥撃ちがキジバトを撃ち落としたとする。次に何が起きる?
こんな描写は0点だ。
彼がキジバトを散弾銃で撃ち抜くと、キジバトは落ちていった。
なぜか。そんなことは当たり前だからだ。
散弾銃は具体的にどんな型を使ったのか?具体的にどう落ちていったのか?弾はどこにあたったのか?どんな外傷があったのか?血はどれくらい出たか?そもそもキジバトは即死したのか?もし生きているとしたら、墜落した後キジバトはどんな動きをしたのか?
書けることは山ほどあるし、描写を重ねれば重ねるほど読み手にその光景を想像させられるとかいう以前に、そこまで補完が浮かんでいない時点で書き手の「想像力」が足りていないのだ。「キジバトは落ちていった」と書いたそのとき、書き手の頭に実際にキジバトが落ちていく様が浮かんでいない。その前後関係も浮かんでいない。
私がこんなふうに(自分の現状に対して)感じたのは、C巻143ページのこの部分を読んだからだ。
ペンロードはまた、同じ城塞の別の場所で、仕事が遅いという理由で、グランデリニアンの将校がサーベルを抜き、女の子の両手を手首から切り落とし、城塞のむこうに放り投げたという話を聞いた。
運よく、その子の悲鳴がもうすこし人間らしい心をもった将校の耳に届き、その将校は女の子が血まみれの手首を毛足の長い絨毯に押しつけているのに気づいたので、彼女は出血多量で死ぬところをまぬがれた。
最後の行。「その将校は女の子が血まみれの手首を毛足の長い絨毯に押しつけているのに気づいたので」という部分。今の私には書けない、と感じたのだ。どうしようもなく絶対的に。
文章力がどうとかじゃなくて、将校のサーベルが女の子の手首を切り落としたという文章を見た後、私の頭に少女の「その後」の光景が浮かんでいなかった。想像することを止めていたのだ。
よしんば書けたとしても「痛みにうずくまって泣いていた」みたいな陳腐な描写しかできなかっただろう。想像力が及んでいないからだ。光景が浮かんでいないからだ。ほんとうの意味で少女の気持ちになりきれていないからだ。
in one’s shoesで考える癖をつけよう、と襟を正されたような思いです。
ダーガーの最もすごいところは、「清書」を行っていること。彼は自らの脳内物語をまず6年かけて手書きで執筆した。その後、タイプライターを導入し、6年ぶんのストーリーを一から清書し直したのだ。誰がそんな事ができますか?
半世紀をかけて書かれた、というように言われているが、おそらく物語自体は長く見積もっても20年以内に、各ボリュームに書かれた日付を見ると下手をすれば7年以内に完結したものと思われる。ていうか、そもそも続編のクレイジーハウスも同等以上に長いよな確か。未完だからカウントされてないだけで。
そのクレイジーハウスもタイプライターじゃなくて手書きだったし、多分ダーガーは本来手書きで文字を書く方が性に合っていたのだと思う。それを黙々と20年近く清書し続けたのが一番精神力すごいと思うわ。
小説を書ける力がない、というのは、小説を書ける力がない、という意味なんですよ。(小泉進次郎)
いや、小泉進次郎のようだけど小泉進次郎じゃないんだなこれが。文章なんて書くだけなら誰でも出来る、って、思ってません皆さん?全く違うんです。むしろ、「書くだけ」それこそが一番のハードルなんですわなこれが。
その「書くだけ」がどうしようもなくできないから、ノートはいつまで経っても白紙なんです。そしてまた彼らの最終更新日時は1年前なんです。
小説を書ける力、とは、「書くだけ」が容易にできる力のことや。
早く坂田火魯志になりたい。
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