240306
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うーん……描画コストが低すぎる……(ハイパーインフレーション)
線画放棄最高。線画放棄こそ我が糧。カオスイリュージョン。
「なんとなくわかる」「なんとなくいいかも」みたいな、もう、そこまででいいです。1秒のインプレッションさえあればいい。芸術ってはじめからそういうもんでしょう。……本当に?mononokeが私のそばでささやきます。しかしあなたの背を追うには私の身体はあまりにも錆びてしまった。
第八部 木乃葉篇
【椎葉村編】
木乃葉は七の頃に両親から陰間茶屋(男性版の遊郭のような場所)へと売られた。
あまりにやり手だったため、五年で借金の九割を返済し、あと一年以内にも陰間を出られるとされた。通常は成功した陰間はそのまま歌舞伎役者になる事を嘱望されるのだが、木乃葉の場合は男娼の技巧があまりに白眉であったため、むしろ妓楼の方から金を払って引き止められるほどであった。
しかし幼くして両親に裏切られ、苦界に身を堕とし生きてきた木乃葉に自分の夢などなかった。役者になるにもこのまま陰間として生きるのも興味はなく、ただ無気力な一生を過ごしていた。
そんな折、貸本屋であやという少女と出会うことになる。
あやは幼い頃から本が好きで、書物問屋の娘であったこともあり、様々な本を読破していた。そのため同年代の子供の中では飛び抜けた知識を持っていたのだが、それをひけらかすようなことはなく誰にでも親切にしてくれる優しい少女でもあった。
木乃葉は彼女が趣味で書いたという浄瑠璃本や歌舞伎台本を見て感銘を受け、彼女の描いた物語を演じてみたいと初めて思うようになった。
しかしある時、彼女の父が商売仇との諍いに巻き込まれ命を落としてしまう。
あやの家は商売を続けられなくなり、彼女は奉公に出ることになった。
あやには素晴らしい文壇の才があったが、当時の女性は余程の権力者でない限りは頭脳労働などの社会進出は認められていなかったのだ。
彼女は遊女として身売りすることを余儀なくされたが、木乃葉はそれに反対した。
苦界の厳しさを身を以て知っていた彼は、想い人を同じ世界に堕としたくなかったのである。
考えた末、木乃葉はあやを連れて江戸を離れることにした。都心を離れれば役者の夢が遠のく事になるうえ、追手から逃げ続ける日々になるが、覚悟の上だった。
しかし夜逃げの際、十里ほど離れたところで樹木が捻れたような妖怪に襲われる。
為す術もない中、すんでのところで忍者に助けられる。
どうやら瑞穂国には生き物や物体が「妖魔」という化け物に変化する奇妙な現象が起きているらしい。江戸は特殊な結界が張られており無事だが、他の地域はその影響を受けているようだ。
行き場のない二人は、女忍に最早帰る場所がないことを説明する。
そして二人が連れて来られたのは、とある山奥の村落。そこにはあやを助けた忍者の仲間が暮らしており、妖怪退治を手伝うことを条件にそこで過ごす事になった。
しかし、よく見るとそこは女忍のみの椎葉流の本山。木乃葉は女と誤解されたまま、あやが暮らす事となった屋敷に通い、共に生活する事になったのだった。
椎葉流の里、鹿野遊里にて二人は女忍として訓練を受けることになる。二人の担当教官としてすずねという忍者が就く事になった。
木乃葉はなんとか男だとばれないように振る舞いながら、あやと共に厳しい修行を積んでいく。
基礎体力のないあやは苦労を強いられたが、生真面目かつ意外と根性のある性分のため弱音を吐くことはなく食らいついていった。
体力はあるが学のない木乃葉。体力はないが勉学に優れるあや。その対象的な性質を確認したすずねは、二人に今後相部屋を使うように命じる。曰く、寝食をともにする同僚となることで互いの理解を深め、欠点を補い合えるとのことであった。
色を失う木乃葉をよそに、互いを女性と思っているあやは意に介さぬ様子であった。
その夜、同じ床に入った木乃葉は「おとう、おかあ」というあやのすすり泣く声を聴き、家族を失い天涯孤独となった少女の痛苦を知るのだった。
某日、町へ買い出しを命じられた木乃葉は古物商で剣玉を見つける。なんとなく見ていると、剣玉の背後に幽霊の姿を認める。鼻白む木乃葉だったが、周囲の人間には幽霊の姿は見えていないらしい。次に振り返った時には姿はなかった。
ひとまず剣玉を購入し、里に戻って調べてみることに。すると再び幽霊が姿を現す。
その男の話によれば、彼の名は琥珀といい、百年以上前の人間らしい。その頃、この国では妖魔と呼ばれる妖(あやかし)が跋扈しており、人類との戦争状態にあった。妖魔との大戦を終結させるため、当時少年だった琥珀が人身御供となり、同じ超常の存在として生まれ変わり人類を勝利に導いた。しかし力を使い果たした彼は、当時愛好していた玩具であるこの剣玉に封印されたとのこと。今は神力を帯びて「剣魂」という神器になっている。
なぜ今妖魔が復活しているのかは彼にも分からず、百年以上誰も自分の姿が視えなかったのが木乃葉には視えることから、彼を剣豪と認め助力してもらうよう懇願する。
その日の夜、鹿野遊里に妖魔の襲撃の報が届く。中忍以上が出動する中、見習いの木乃葉とあやは待機を命じられるが、「女に守られるとは何事だ」と琥珀に急かされて木乃葉も止むなく現場へ向かうことになる。あやもそれに同行。
秘石と呼ばれる宝石の力を使い、妖魔を圧倒する上忍たち。それに見惚れることしか出来ない二人だったが、一匹の妖魔が突如として向きを変え、あやに向かって飛びかかった。咄嗟に彼女を守ろうとして木乃葉が剣玉を突き出す。すると玉の部分が眩く発光し、周囲の妖魔を蹴散らした。しかし攻撃の一部を腕に受けてしまった木乃葉は呻き、そのまま気を失う。
あやが彼の看病の身につくが、その際に木乃葉が男であることを知ってしまう。今彼が男だと判明すれば、彼が里から追い出されるかもしれないと考え、あやはこのことを秘匿すると決める。しかし異性として認識することで彼に対する態度は少しずつ変化していく。
許可なく出動し、剣魂という未知の武器を使用したことで木乃葉は周りの忍者から疑いの目を向けられる。間諜かも知れぬと糾弾され、彼は里の長である雛菊の御前に突き出される。
かばおうとするあやだったが、そもそも二人は同時に里に入ってきたので信用に足る証言と見なされず。剣魂は雛菊の手に委ねられる。
雛菊は物体から記憶を読み取る力があるらしく、「木乃葉は嘘をついていない」と里の者に告げる。かくして木乃葉の安全はひとまず保証されるのだった。
忍者の修練を積むにつれ、あやの忍としての才能がどんどん開花していき、最初は木乃葉のほうが優勢だったのが徐々に差をつけられるようになっていく。彼は初めて彼女に嫉妬という感情を覚えてしまい、またあやの方も異性として認識して以来距離感が掴めず、互いに微妙に気まずい関係になってしまっていた。
そんな中、木乃葉は喜助という自分よりも子供の下忍と出会う。勝負を申し込まれたので子供には負けないだろうと思い受けると、結果は惨敗。さらなる自信喪失につながる出来事となる。
落ち込む彼を気遣ったのか、喜助は「遁地術」という兵法を使うよう提案。戦闘忍術のうち最も基礎的な技術で、重心を利用して、足で大地を掴むようにして蹴りつけて一瞬で移動する技らしい。
木乃葉は喜助に一晩中遁地の練習に付き合ってもらう。徐々に仲を深める二人だったが、そんな様子を訓練帰りのあやに目撃されてしまう。二人の亀裂はさらに深まり……。
木乃葉篇をちゃんと外部文書として出せる文体でまとめようと思ったんだけど、あんまりにも長すぎてうんざりして諦めた。最新話が200話目だとすると、ここまでで34話目くらいです。7部もあるし。無理無理。
博士、やはり脳内物語を文書に起こすプロジェクトは完成出来ません。木乃葉篇の最序盤でこれだけかかるのよ?八部だけでもリド篇・フシキ篇・オカゲ篇・ヴァイ篇があるのに。1
細かいエピソードをまとめすぎようとしているのかもしれないが、これでもだいぶ削ったんですけどね……。忍者の修行のやり方とかバッサリ切ってるし。

あとなんか新しい物語考える練習してたり……うーーん。野菜か……。(諦念)
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