日記文体のベストプラクティスを作りたい
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小説とか詩とか、あるいは形式張った「記事」らしい記事ともまた違った、こういう散文的な文章のベストプラクティスを作りたい。
- 散文は小説も含むので、この「散文」の用法は誤用に近いが、ふさわしい言葉が日本語に存在しないのが悪い。 -
話を戻そう。(雪だるま)
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はじめに言っておくが、これはあくまで「私」のブログ・日記的な文章の文体にある程度の一貫性や読みやすさをもたせようという試みなので、万人に適用できる・すべきルールとは程遠いことを留意されたし。
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まあ、綺麗にまとめるのはあとにして、とりあえず今は思いつくままに要素を列挙する。
引用を含む文
・一行以下の引用 または ユーモアを意図した引用
については、
引用フレーズ(引用元へのリンク)
の形式を使用する。
目的:後から日記を見返した時、なんのリファレンスなのかをわかりやすくするため。
・複数行の引用 または 参考文献を意図した引用
については、マークダウンの引用記号を使用する。元発言者を必ず記載すること。
誰にも危害を与えず違反できる法律は全て笑い草だ。人の欲望や情念を全て法律で決めようとする者は人の思考をまさにその対象へと扇動しているのだ。
—スピノザ
例外
- 一行ユーモア引用については、内容がきわめて些細で引用元を示すまでもない場合や、きわめて有名であるため引用元が自明である場合は表記を省いてもよい。
- 一行ユーモア引用については、footnote式の引用を認める。ただしnoteでは使用出来ないためウェブ公開での利便性は落ちる。
- footnoteは自動でノート最下部に設置されるが、できれば引用がされた時点で直下あるいはその文章を含むヘッダー内に配置したい。
例:ハアハアハアハア1
一行あたりの文章の長さ
- 最大50文字。特別な理由がない限り、この字数を超えてはならない。
- 一行あたり平均35文字が理想。
具体的な例外
- 引用を含む場合
- 文章が連続することによるなにかしらの視覚的・心理的効果を狙う場合
- カギカッコ内の言葉・固有名詞
一文の長さ
- 行数とはまた別に、「一文」のひとまとまりの長さ。
- これは特に制限を設けない。が、句点までの距離が長い文章は読点の時点で改行を挟む。
【例】
少なくとも僕の中の創作とは不幸や不条理を原動力にするものなので、
僕は幸福を感じる度にどこからか暗い足跡が聞こえてきて、
喜の芽を根こそぎ摘み取られ一瞬にしてまた漠然とした不安に逆戻りするのだ。
92609
使用禁止用語
[2.General Notes/不快にならない・不快にしない方法](/blog/2.General Notes/不快にならない・不快にしない方法) から引用。
- 略式侮蔑語系は大体「品の無さ」度が高いので特に避ける
- キモい、キショい、ウザい
- 特定のグループを揶揄する目的で使われるネットスラングやレッテル
- エアプ、キッズ、陰キャ、オタク、チー牛
- フレーズとしての悪口(主に単体で使われ、間投詞や感嘆語として機能するもの。これらは特に”意味”らしき意味がなく、悪意そのものであることが多い)
- くっさ、は?、+略式侮蔑語系の「い」を抜いたもの
- 差別用語
- ガイジ、めくら、つんぼ、池沼、アスペ、統失、クロンボ等
- 性的な侮辱を含む用語
- まんさん、ちんさん、弱者男性、クソオス、フェミ等
[!important]
特に略式侮蔑語、特定のグループを揶揄する目的で使われるレッテルを使いがちなので注意する。逆に下みっつは元来あまり使わない。
【Obsidian専用】ローカルノートと公開ノートの管理
- ローカルノートをnoteや外部サイトを通してインターネット上で公開する場合、公開先のURLをローカルノートに記載する。
- そのうえで、ローカルノート内で自分が書いたノートのリンクを貼る際は
[](/blog/)のwikiリンク形式でローカルノートをリンクする。
文体について
- 基本は常体(だ・である調)をベースとする。
- 独り言や思考の垂れ流しに近い内容が多いため、丁寧体(です・ます調)よりも思考の速度感を損ないにくい。
- ただし、読者を意識した説明や、特定のメッセージを伝えたい場合は、部分的に丁寧体を使用することも許容する。その際は、段落単位で統一する。
- 一人称は「私」。
- 過度な馴れ馴れしさや、逆に過度な堅苦しさを避ける。自然体でいることを心がける。
外国語を含む文章
ここでいう外国語とは、日本語に該当する表現がなく、外国語を用いた表現しか出来ない・または外国語を用いるのが最も的確に意図を表現できる場合の用法に限る。
外来語として存在する日本語は該当しない。
- 原則として原語の表記を用いる。
- 悪癖としてあえて意味を分かりにくくするためにカタカナ表記を使う事が良くあるので、控える。(e.g.
ブレイタント→ blatant)
形容詞の順番
ひとつの名詞に複数の形容詞がかかるとき、OSCASCOMPに従う。
ESPASCOMPとおぼえたほうがわかりやすいかも。
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意見・評価 (Opinion/Evaluation)
- 例:
lovely,beautiful,nice,silly,wonderful - 話し手の主観的な感想を表す言葉が最初に来ます。
- 例:
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大きさ (Size)
- 例:
large,small,tiny,huge,ample
- 例:
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物理的な質・状態 (Physical Quality/Condition)
- 例:
rough,smooth,clean,dirty,heavy
- 例:
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新旧・年齢 (Age)
- 例:
new,old,ancient,young,modern
- 例:
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形 (Shape)
- 例:
round,square,long,rectangular
- 例:
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色 (Color)
- 例:
red,blue,yellow,black
- 例:
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出身・国籍 (Origin/Nationality)
- 例:
Japanese,Italian,American,lunar
- 例:
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素材 (Material)
- 例:
wooden,plastic,silk,metal
- 例:
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目的・種類 (Purpose/Type)
- 例:
writing(desk),sports(car),wedding(dress) - 名詞の直前に置かれ、複合名詞のようになることが多いです。
- 例:
具体例
この順序を使って、有名な例文を見てみましょう。
a lovely small old round brown Italian wooden table
(素敵で、小さくて、古くて、丸い、茶色のイタリア製の木製テーブル)
- lovely: 意見
- small: 大きさ
- old: 新旧
- round: 形
- brown: 色
- Italian: 出身
- wooden: 素材
- table: 名詞
または、
A lovely little old rectangular green French silver whittling knife
もちろん、これらすべてを一度に使うことは稀ですが、2〜3個の形容詞を並べる際には非常に役立ちます。
表現技法
この先は曖昧性が強いので、ルールというよりは努力義務になる。
比喩表現について
- 情景描写を含むものは体言止めを使うと効果的である。
常日頃から表現者は幸福であってはならないと思っていたが、その正体を垣間見た気がした。
満たされぬ者しか見られない世界。色盲にしか見られない世界。ホームレスにしか見られない世界。
けっきょく人は、今自分が属している世界を、無理矢理愛そうとするだけなのだ。
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推敲について
- 「思考の垂れ流し」を基本としつつも、最低限の読みやすさは担保したい。
- 書き終えた後、一度時間をおいてから読み返し、以下の点をチェックする。
- 誤字脱字。
- 句読点の位置や改行が適切か。
- 一文が不必要に長すぎないか。
- 指示語(これ、それ、あれ、など)が何を指しているか明確か。
- 意図が伝わりにくい曖昧な表現がないか。
- 「使用禁止用語」を使っていないか。
- ただし、推敲に時間をかけすぎたり、表現をこねくり回したりして、当初の勢いや生々しさが失われないように注意する。完璧を目指す必要はない。
一般的な読みやすい文章のルール
- 1.短く言い切る
- 2.不要な修飾語を削る
- 3.接続詞を削る
- 4.指示語を削る・具体化する
- 5.重複表現を避ける
- 6.主述を対応させる
- 7.修飾語は被修飾語の直前に置く
このうち、自分の手癖と各要素の深刻度を考慮して以下の順で優先する。
6>7>4>3>2>5>1
6. 主述を対応させる
【悪い例】
私の夢は、社長になりたいです。
【良い例】
私の夢は、社長になることです。
7. 修飾語は被修飾語の直前に置く
【悪い例】
私は連休中、毎朝夫が書いた新聞連載記事を読み返した。
【良い例】
私は連休中、夫が書いた新聞連載記事を毎朝読み返した。
Footnotes
-
キビボがよく言うセリフ ↩
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