いちご100%(1)
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今、緊急で記事を書いています。
いちご100%を読んでいるんだけど、こいつはやばいかもしれん。本当に軽い気持ちで、19巻セットでも1500円程度だったから買ったにすぎなかったのに、なんだこれは。ヤバすぎる。いろいろ、色々と言いたいことがある。
2巻までのネタバレを含みます。致命的なものはないと思うが。
1巻
真中、クズすぎる。ゆびさきミルクティーといい三角関係の主人公は往々にしてクズになるものかもしれんが、こいつは次元が違う。東城が不憫すぎます。ただ現時点では勝ち馬に乗っているのは東城側なような気もして、むしろどう西野の方と折り合いをつけるのかが気になる。
あと、これが一番大事なんで声高に言いますが、東城が世界一かわいい。見た?ケータイ覗かれた時のあの顔。
この世で一番かわいいイラストだろ。
あとケータイを代理で返しに行こうとする時の、あの表情。あれです。やはり漫画の美は表情の美に尽きる。あんな……顔が描けるかい。東城に首ったけです。
ただ
ひとつだけ腹立たしく思っていることがあります。
なぜ髪を下ろす。
作中ではこぞって髪を下ろした姿がもてはやされているが、どう考えても、どーーーーーーーーう考えても髪を上げた状態のほうが可愛い。絶対的に可愛い。え?もしかして今後ずっとおろした状態で行くの?だとしたら詐欺罪と器物損壊等罪で訴えますよ?
そんな蛮行があっていいはずがない。頼む、もう一度上げてくれ……。ひだりは成長なんかしなくていいんだ……。
2巻(前半)
いや、ごめん。。前言撤回させて。いや、撤回するつもりはないけど、あの、
マジで可愛い。おろしてなおも可愛い。あり得ん。……あり得ん、何これ?この俺がッ!!「ただ読む」だけで毎ページ悶絶しなければならないだと!?リドルジョーカーの先輩ルートしてる時もややこんな感じではあったけど、今回はマジでマジでマジでヤバい。
風が語りかけます。可愛い、可愛すぎる。彼女が描かれる毎コマ可愛い。
いや、西野も可愛いのよ?かわいい部類よ?問題は特に無いよ?しかし東城。東城綾という女性がほんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっとうに可愛い。所謂「萌え」にほとほと興味がない私がここまで悶えることが今後あるだろうか?
可愛いっていうのは、見た目だけじゃないよ。東城綾の一挙手一投足がマジでツボすぎる。もはやガチ恋を逃れられない。
これは……いちご100%は、私の「超感動」の一柱になり得るのかも知れない。そういう期待を今胸に抱いている。
ただそれは可愛さだけでは無論なし得ない。もしここから、ゆびさきミルクティー並のドラマを展開できたのならば、間違いなくこの作品は私の中で天下を取る。
とにかく、一回マジでみんな読んで欲しいこれ。東城が可愛すぎて生きるのが辛くなるから。メルカリで全巻だいたい1500円前後でいつでも買えるっぽいから。頼むわ。
2巻(後半)
決定しました。いちご100%は神漫画です。
「おめぇ、……キャラの可愛さ、表情美、…そしてストーリー、…全て三拍子揃ってるぜ。 ……お前みたいなヤツが俺の役をやるべきなんだよ…。山狗みてぇなクソどもの隊長をな…!」
まだ2巻ですが、今後この作品がこの高度を保てるならば私は「ゆびさきミルクティー」を推すのと全く同じ熱量で本作を推していきたいと思います。
信じられない。これだけ暴力的な可愛さを描けるのに、ストーリーまでここまで面白いだなんて。こんなことがあっていいのか。
面白いというかcaptivatingというか、漫画として最もあるべき形を保っている。すなわち読者を引き付けて逃さない。引力です。
特に本2巻は1巻から引きずってたマイルストーンの「受験」というイベントが大きなウェイトを占め、最後は受験結果発表という形で終わる。まずこれが、なんていうか、えげつないのよね。本作のテイストだと、主題となる3人のうち誰が落ちてもおかしくないし、この作者なら誰を落としても不思議はないということがもうわかっているわけで。マジで合格発表のページまで心中穏やかに見れなかったわ。駆け足気味に読破してしまった。だってこれで東城落ちてるとかなったらマジで10日くらい寝込むからね。
そして東城の三段階メガシンカもすごいんだけど、私が一番この漫画に対しての信頼度を会得したのは、さっき提示した「西野とどう折り合いをつけるのか」という問題に対する指針を早い段階で打ち出してくれたこと。
西野というキャラクター性の深掘り、東城とのキャラの食い合いにならない形での対立、すべての立ち回りが完璧です。読者の心理状態を読み切っていないとできない所業。
真中がそうであったように、2巻中盤くらいまではみんな東城にぞっこんで西野なんてさっさと敗北しろくらいに思ってたと思う。それほどまでに偏ってるんですよね、バランスが。でもそれを2巻の最終話付近まで顕著には気付かせない絶妙な描写の妙、ヘイト調整、そして「真中・東城・西野のうち誰を受験から落とすのか」というトロッコ問題に対しての完璧な回答。恐れ入った。天晴です。0人では受験というイベントを引きずった甲斐がないし、かといって誰を落としても大変なことになる。そこで、ああいう落とし込み方……。いやあ、本当に、凄いです。1話の始まり方だけ見るとここまで考えて描いてたとはとても思えないノリだったけど、もしかすると計算ずくだったのかも知れない。
しかしとりもなおさず漫画が巧い。東城が可愛い。話が面白い。三種の神器ですわな。わからない、私は熱に浮かされているだけなのかもしれない。冷静に考えて『いちご100%』なんてややマイナーよりの漫画がここまで面白くあるものだろうか?しかし現時点での読後感としては、まさしく私が先日か先先日に探し求めていた「人生を変えるなにか」になりうるポテンシャルを秘めている。
そして今やっと知ったのだけど、この漫画――作者が「女性」である。これは、正直度肝を抜かれた。はっきり言いましょう、気付かなかった。私はこれでも作家が男性か女性かを見抜くのにはかなり長けている自信があった。『鬼滅』が女性作者というのは公に判明するより前に容易にわかったし、ハガレンも初見で見抜けた。
え?本当に女性なのこれ描いてるの?とてもそうは思えない。絵柄云々ではなく話の組み立て方が女性っぽくない。これが女性なら宮野ともちか先生は女性だろ。もうわからない……。なんか女性漫画家ばかりに人生を変えられている気がする。聲の形然り。
ありがとう、いちご100%。退屈だった人生に光が射した。残り17巻、噛み締めて読ませていただきます。一息に読んでしまいたい気もするし、ゆっくり味わいたい気もする。悩ましい。ああ、東城……。
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