いちご100感想3
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4巻
ああもうめちゃくちゃだよ!(CV: 杉田)
でも3巻よりは色々と持ち直した感じはある。秩序なき混沌が秩序ある混沌になった。(?)さつきのキャラもだいぶ固まってきたし。
こうなると大草の言動がなんか引っかかるな。こいつさつきが出てきてから執拗に真中とさつきをくっつけようとしてるんですよね。foreshadowingのつもりでやっているとは思えないが。西野を獲りたいだけなら東城とくっつけてもいいはずなんだけど、なぜさつきなんだろう。あれか?ナントカ川くんと東城もくっつけて全員1:1のハッピーエンドでも目指してるんだろうか。
5巻の帯に第四の女と書いてあるけど、噂によると件のこずえの他にもまだ女がいるらしく、とんでもないことになってきた。
新しい巻を読んだら1巻から読み返す、を繰り返してるんだけど、東城との間に定期的に軋轢が生まれる割に特にそれを解決するイベントがないまま自然治癒的によりを戻しているのがすごく気になる。意図的なのか?それとも描写の粗なのか?
一回目は西野が返してきたパンツを見られた時。「もうすれ違っても目も合わせない」ところまで拗れたのに、特に何もないまま受験後は普通に会話するようになってる。
「夢を追うために泉高校に行く」という宣言を聞いてたことや、受験が近づいてきて集中したかったとか、説明がつかないこともないがだいぶ不自然。
第二に「あたしの気持ちなんかわかるわけない」の後。拗ねた、という表現をするしかないのだろうか。これも特にイベントがないまま解消した。東城主導のイベント(映画を見る)はあったが、真中からは何もアクションを仕掛けられていない。東城が7年前の映画を持ってきたキーは文芸部の映像批評を聞いたからだし。
改めて見ると東城の心理描写がかなり希薄なんだよな。いや東城に限らないか、西のとかもだいぶ薄いし。真中と比較してヒロインの心理描写が全然ない。さつきは割とあるけど。
別にそれが悪いというつもりもないが。むしろ緊張感にいい具合に一役買っている。
5巻
とりあえず、第四の女については安心した。幼馴染ね。なんか……「後出しの幼馴染」って卑怯極まりない気もするけど、この感じならまあ、あれですよね。アマガミでいえば美也ですよね。戦争には参加しなそうで良き。あと仮に参加しても可愛いので許す。(超主観)
西野つかさの件は衝撃でしたね。ただ……これ、かえってつかさが強くなってしまった感じがあるな。だってこんなん、普通に降りるわけないもんね。何か最終巻付近でも表紙にいた気がするし。一度こういうイベント通って復帰する場合はだいぶ強馬になるので東城推しとしてはむしろ不安。
あと「だから今度こそ」の扉絵、良すぎ。
こんな表情を描けますか?
諫山並の表情美。口角が上がっているのにこんなに寂しそうなことあるか?口角上がってて眉も別に下がってないんですよ。こういう「喜怒哀楽外」の表情を描ける漫画家が結局一番強いんや。つかさを好きになってしまうよ。
6巻
またカオスに戻ってしまった。
さつきがトロールすぎる。荒らしだろこれもう。動かしやすいキャラだからって荒らしていいわけじゃないぞ!
うーん……この辺が男性作者と女性作者の「男」の感覚の乖離なんだろうか。自分が真中の立場なら最早さつきを鬱陶しいとしか思わないと思うんだが。どうも女性作家が描く男性像は「男=性欲に勝てない」という方程式が刷り込まれすぎているように思える。そんなことないはずなんですけど。少なくとも私は全く感情移入できない。
まあそれはいいとしても、天地にしてもさつきにしてもスポーツならイエローカードものの行為を連発してくるので相当ヘイトを買っている。
彼らの行動指針は提示されている。わけても以下の発言に。
本当に痛いのは好きな人が自分以外の誰かに向かって幸せそうな微笑みを見せることだ!
みっともなくたっていいだろう!?欲しい物が手に入れば!!
まったく同意できない。まっっっっっっっっっっったく同意できないね!!天地ッ!クズだよお前は!本当に愛しているならその人の幸せを一番に願えないのか!
けっきょく自分のことしか考えてないですよね二人とも。東城を見よ。物語開始時点で想い人に彼女がいるという状況に耐えてひとつの妨害もせず一年付き合い通してるんだぞ。貴様の愛ははるかに劣る。
「東城と真中を引き裂きたい」発言も目を疑った。行動がチグハグすぎないかコイツ?それなら3巻で東城が真中を怪我させたのを庇ったのと食い違うぞ。まぁ今になって焦ってるっていうのもあるのかもしれないけど。言動の矛盾でいえばさっきの天地もそう。先のセリフを言っておいて真中とさつきのセックス直前みたいなシーンに出くわした時は東城のために嘘をついた。どっちなんだ君は。
とにかくさつきも天地も行動がクズすぎて物凄くイライラします。特に真中がドタバタに巻き込まれて東城と会えなかった時のデート偽装発言。出るとこ出たら敗訴するぞ。消えなさい……
ちなみに自分は聲の形でいうと植野も大嫌いです。バックグラウンドを考慮してもクアドラプルくらいでお釣りが来るぐらい害悪性の方が強い。
4~5巻あたりまでは割とさっちゃんの好感度も回復してたから尚ショックがデカい。そこそこ昔の漫画だけど、ジャンプという形態はこの頃からアンケート制度があったんだろうか?だとしたらこんな支離滅裂の展開に引きすがらなければいけないのも理解できなくはないし同情するが。
まあ、でもさつきは流石にリタイアでしょう。ストーリーのムーブ的に天地とくっつけにいくようだから。こういう火と油コンビは最終的にくっつくって教科書で読んだ。
恐ろしいのは西野である。私は正直、西野エンドが現状濃厚な気すらしている。西野というキャラクターのデベロップメントが秀逸過ぎるな。バレンタインのチョコのくだりは狙って分かりにくくしたのかは知らないがまんまと騙された。
西野だけなんか、真中への見方の次元が違うよね。振り返ればずっとそうだった。「それでもいいって言ったらどうする?」とか、「これが純平くんに求めて良い精一杯」とか。あとシンプルに表情がずっと良い。一巻の頃みたいな無邪気な笑みが、もっとmatureなものへと変貌していった。初登場から一番成長しているのは彼女かもね。
今なら西野エンドでもいいと思っています。彼女ももう東城と同等以上くらいに痛みに堪えた。現状エンド希望は東城>西野>唯>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>さつきくらい。さつきじゃなければなんでもいいゾイ。
いや、でもな……。さつきエンドの可能性も全然ゼロじゃないんだよな……オナニーマスター黒沢の例とか見ると。実はちょっとネタバレを食らっていた、本作に「負けヒロイン」がいるのはもう知っていて、しかもそいつがそこそこな末路を辿るらしいというのも知っている。つまり最低でもひとつ以上の墓穴に誰かが入らなければならない。東城か、西野か、さつきか、唯か、それともまだ見ぬこずえか。
7巻
巻末のタイプ診断で、さつきを「一番描きやすい性格してる」と書かれていました。called it。
河下水希先生。大今先生。あと藤本タツキ先生。みんな反面教師にしましょう。「一番描きやすい性格してる奴に気をつけろ」。そいつが物語をだめにする。動かしやすいが故に奔放で野放図すぎる。秩序というものを破壊する。気持ちは痛いほどわかるからこそ、これはもう今後すべての創作者が心に刻んだ方がいい。セリフを書き出す時に自然と一番喋っているソイツに気をつけろ。書き出しが一番楽なソイツに気をつけろ。どうしても御せないなら殺した方がいい。
主人公に完全にぞっこんなのにここまでハマらないキャラも珍しい。やっぱ6巻の失態が酷すぎました。仲を引き裂こうとするのはもう一発レッドよ。西野を見よ、引き裂くどころか東城に対して引いて出たわけですからね。一番腹立たしいのが、「こういうキャラがいた方が絶対的に物語を動かしやすい」という理由のみでさつきというキャラクターが物語に使役されている点。動かしやすいのは事実なんだけど、イコール物語をよくするものとは限らない。つまりこれは「it’s bad to do what’s easy just because it’s easyの原則」に引っかかる。
ちなみに自分のタイプ診断結果は唯だった。文句はない。
さつきへの悪口大会になっちゃいましたが、7巻は割とよかった。割と……うん……まあ、相対的な話ですが。外村とかいうトガタみたいな意味不明な女が急に出てきたけど、もう驚かないよ(網口)。こいつは元からレースに参加する感じもないのでまあいいです。
西野は今回で却ってゴールから遠ざかったかも知れない。このまま5巻くらい出番なかったらヤバかった。地殻のプレートと同じで、定期的にエネルギーが発散されてる方が安定する。西野トラフは遠ざかった。しかし西野はどんどん魅力的になっていくね。
東城は今回ちょっと悪手だったかもな。抱きしめられる所までいっておいて「どうしたの?急に……」は奥手すぎる。これ打ったならもう別の女と付き合われても文句言えんぞ。
真中が東城を捨ててさつきを選んだら私はキレると思うけど、正直客観的に状況を鑑みれば東城自身は文句言える立場にないと思う。もっとも言おうともしないと思うが。ただひとりで密やかに泣くでしょう。そして笑顔を取り繕って祝福するでしょう。東城はそういう子だから。
東城はもう完全に受け身の姿勢で自分から行く気が全くなさそうなので、ある種さつきの対極にある。西野が一番バランス取れてる気がする。「いらない」のシーンはシビれましたね。これは東城にもさつきにも言えない言葉。おもしれー女……。
東城やさつきって、真中が何か関係的に失敗した時に多少険悪になるんですけど、西野と「険悪」になったことってないのよね確か。リジェクトが発生しても、なんていうか、つながりが絶対的に切れない。それは西野側の精神力というかコントロール力の御業だと思う。
あと、唯、かわいい。一番かわいいかも。唯とくっつくのは絶対ないと思うけど、あっても怒らないよ。特に好感度が上がったのが風邪を引いた時のワンシーンで、「さっきから咳凄いけど大丈夫か?」に対して、咳き込みながら「だ、大丈夫……ごめんね、うるさかった?」と答えたんです。「良い子」ってこういうことよね。自分が39.4度の熱出して苦しんでる時にこの言葉出てきますか?15歳児から。しかもこの後も「ごめんね、唯のことずっと看病してたから遅刻だね……」と詫びてるんですよ。私はもう、抱きしめてやりたいね唯のことを。
東城が何かだんだん可愛さが失せてきている気がする。見慣れただけか?それとも絵柄の変化だろうか?
失せてきたというか依然一番可愛いんだけど、1~2巻のあの犯罪的なまでの可愛さが見られない。まああの頃中学生だし、高2にもなれば成長もするんでしょうけど。
まだ家では眼鏡をかけてるっぽいけど、もっかいあの三つ編み眼鏡スタイルを平常にしてほしいな。
ていうか、色々あって忘れてたけどクラス別になったんでしたっけ。……これ結構致命的ですよ。
高校生活において、「クラスが違う」という壁は意外と大きい。
極端な話、一生関わらないままの奴だってザラにいるだろう。
これでヒロインはさつき以外だいぶ遠くなってしまったね。西野も唯も別校だし東城は別クラス。う~ん……意外と停滞してきたな。あと天地さっそく空気になってて笑う。ちょっとキャラを増やしすぎたんじゃないですかねぇ。しかもまだ増えるんでしょ?そろそろ折り返しだし不安になってきたな……。いいかい、こういう漫画は終盤さえミスらなければいいんだ。逆に言うと終盤でミスるとすべてが終わるんだ。頼んだよ!?河下水希先生!?
余談だが、『聲の形』について以下のベストアンサーが一字一句禿同って感じだった。
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