訪れるべき時が来た
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俺はハンターハンターがあまり好きではない。
欠点をあげれば除夜の鐘よりあるが、とにかく理路整然としていないところが好みではない。ライブ感の塊みたいな漫画といっていいだろう。
ああ、だのに……なぜ王とコムギの話はこんなにも完璧なんだろう……何百回読み返しても100%泣く。それもなんの絵もない真っ黒のコマの連続だけで。
このCMで流れるアポトーシス、なんか……すごいノスタルジックじゃない?すごく好きだ。ぞくぞくする。
言うこない。やるこない。色々と予定が狂わされた。貯めて貯めて貯めて貯めて丁度いいところで死にたい。この世に意味があるものってある?いや、この言い方はおそらく齟齬を生むな……「俺の世」に意味があるものってある?さあどうだ。打ち勝てまい。誰か論破してくれ。キメセク腹上死とか以外意味がないと思う。イベントとしての死に意味がないほどオスティアな死は意味を持つ。クレプスリーの死みたいに。なんか……めちゃくちゃに死にたい。これは「消えたい」という意味ではなく、「めちゃくちゃに死にたい」という意味です。俺って「死にたい」って言葉には意味がないと思っていて、なぜならそんなことを言わずとも人は必ずいつか死ぬので。人間にとって最も避けがたいイベントを「あ~、このイベントに遭遇して~」って言うのってバカじゃないですか?言わんでも会うんだからいずれ。よって「死にたい」には必ずそれを修飾する言葉が共存していないと駄目なんですよ。「早く死にたい」とか、「遅めに死にたい」とか。これは時間を示す場合だけど、「痛みなく死にたい」とか、「好きな人に殺されて死にたい」とか、「老衰で死にたい」とか、死にざまを指定するパターンもある。いずれにしても、必ず、か・な・ら・ず・修飾詞が必要な言葉のはずなんですよ。裸の「死にたい」だけ書くっていうのはプログラミングならエラー起きるよ。日本語の乱れだ、これは!「死にたい」って言うなよ二度と。俺はちゃんと「めちゃくちゃに死にたい」って言ってるから。これは形態の指定です。なんか……壮絶な死を遂げたい。できるだけintramundaneな意味を伴わない感じで。それって意外と難しいよね。戦火に巻き込まれて死んだら自動的に英霊になるし。テロに巻き込まれたら尊い犠牲、災害に巻き込まれたら……なんだろう。被災者として平和のシンボルにされるか。おそらくヤノマミ族とかに生まれて、赤子のうちに人身御供として生き埋めにされてシロアリに食い尽くされて死ぬみたいな方式でしか達成し得ないと思う。辛いから死にたいとかじゃなくて、普通に死というアトラクションを無料体験させて欲しいと思ってる。このゲームやめたいわけじゃないの。死というイベントスチルを回収したいだけなんです。別にゲームやめてもいいけど……prerequisiteではないという話で……。極端な話をいえば、自分のスナッフフィルムが撮りたい。なんか言動が「俺イカレてるだろ系中学生」みたいになってきてるけど、そういうんじゃなくて、なんだろうな……。例えば漫画を見ても、キャラクターが死ぬこと自体はしょっちゅうあるけど、だいたい人が死ぬ漫画は複数人が死ぬもので、さらに言えば殆どの場合はいわゆる「モブ厳」みたいな感じで物語を盛り上げる飾りとして血しぶきが欲しいだけじゃないですか。そうではなく、たったひとりの人間の死をはじめから終わりまで克明に丁寧に描いた作品ってまずないよね。オートグラフィーってことじゃないよ、自然死ではなくhuman agencyによる死。比較的枷が少ないはずの同人ですら、いわゆる陵辱系であっても「殺す」ところまでいく作品はあんまりない。なぜなのか?俺はいつも思う、きっちり殺せと。その手前でなにかに導かれるようにみんな手を止める。Bourne氏くらいしかやってないよ、ちゃんと殺してるの。消費者はフィクションに疑似体験を求めているわけなんだけど、死という舞台役者の扱いがいつもPOVではない側に置かれているんです。主人公が敵に死を与えることはあっても、主人公が死を受け取ることはない。仮に敵に主人公が殺される描写があったとしても、その瞬間は必ず「敵側」がPOVになっているんです。「死」を疑似体験させる作品がない。これは由々しきことだよ。そんなに難しいことじゃないはずなんですよ。たとえばアニメや映画でキャラクターが水中に潜っている描写があるとき、思わずキャラクターたちと一緒に息を止めてしまうという人は少なくないはず。この瞬間、確かに「呼吸が出来ない」という状況を共有しているのだ。誰に命令されたわけでもないのに。これがフィクションが導ける疑似体験のわかり易い例で、この感覚を極限まで拡張すれば我々は死の疑似体験にたどり着けるはずなんですよ。人間には共感能力がある。卓越した小説家なら言葉だけで痛みを想起させることもできる。人生に一度きりのイベントかつ一度通過したら全てがロストする、そう定義づけられた死というイベントを、裏口から通過してみたくはないですか?もし残機を減らさずそのイベントが見られるなら、どうせならめちゃくちゃに死にたいでしょ。俺が言っているのはそういうことです。明晰夢とか極めればできるのかな。
死ぬほどに○○されたい、というのが山ほどある。死ぬまで首を絞められるとか、死ぬまで殴られるとか、死ぬまで犯されるとか、死ぬまでくすぐられるとか、死ぬまで水中に沈められるとか……ただどれかひとつなんて到底選べない。そんな理由でカードを切れずにいる。皆さん、藍は、こういう人間です。参ったか。誰か助けてください。俺が男娼をしたいというとき、いつもそれだけの覚悟で言っているということだけ覚えて帰って欲しい。生まれたときから冷めやることを知らない、たったひとつの最強の炎だ。男娼の果てに散々利用されてなんの意味もなく死ぬのが多分俺の理想エンドなのだと思う。なんの後悔もしないと思うよ。逆に言うと俺はその気になればいつでもこのカードを切れるという余裕があるので人生をかなり適当にやっている節がある。ただ不慮の事故で抱え落ちすることだけが怖い。交通事故とか災害で死ぬくらいなら今のうちに切ったほうが……とは何度も思うが、まだいける、まだ遊べる、とリスキーダイスを振り続けています。あとVR技術がフルダイブに辿り着くことを本当に期待している。そこまで辿り着けばまさしく残機を減らさずに味わえると思うので。結局「取り返しのつかないことを、取り返しのつく状態でやりたい」ということです。みんなそうだろ、形は違えど。なろう系とかも存在し得ない理想を叶えるためのフィールドのひとつでしかない。俺にとって存在し得ない理想とは、異世界に生まれ変わってハーレムを築きながら無双することではなく、何度でも死ねる身体になって可能な限り手ひどく無意味に死ぬことだったというだけなんです。死にたくないのではなく、一度の死では満足できない。……いや、もしかしたら同義かもな……。「死にたくない」と「一度の死では満足できない」って、実は同じことじゃありません?よく考えてみて欲しい。みんな本当は同じなのかもしれないね。じゃあ僕はそろそろ自分の金玉を殴りまくって死ぬので……(https://youtu.be/F3JWXXM7klc?t=1176)
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