紅蓮華
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鬼滅の刃、19話まで観た。速くね?I am speed。
なんか世間では19話が神回みたいな事になってるらしいから期待してたんだけど、期待しすぎたのか、別にフツーでしたね。何ならつまらない方だった。作画がメチャクチャ良いのは分かるけど、内容自体は超絶なご都合主義じゃないすか。
あのタイミングで思い出すようなら2年間も修行してたんだからその中で思い出すでしょ、呼吸の仕方くらい。なんか新しいファクターによって目覚めたものじゃなくて単に過去の記憶を思い出しただけだからね。そんなんできるならもっと早くやれやって感じ。
ヒノカミ覚醒それ自体はそこまでご都合主義じゃなくても、これまでの炭治郎の常勝無敗ぶりの違和感が積み重なって俺の中では微妙でした。ジャンプ漫画によくありがちだけど、主人公超下級なのに上級のモブより全然強い現象はせめてなんか説明できる要因を用意しておくべきだと思う。主人公が「不自然に強すぎる」のよ。ただの鬼狩り成り立ての下人でしょ?
強すぎるというのは、身体面もそうだけど、この作品においては精神面も気になった。主人公があまりにも折れなさ過ぎ。理不尽。非現実的なまでに恐怖しない。善逸というキャラクターに主人公が負うべき恐怖心や臆病さを全部負わせてバランスとったつもりでいるように見える。どんだけ死が迫ってきてもまるで絶望する気配がない。そして今の所それを説明できる要素がない。さらに、子供・仲間・敵・すべてのキャラクターに対して不自然なまでに適切すぎる対応を取る。ヒナまつりのアンズのときも言ったけど、人間ができすぎていて人間味がないんすよね。ゴンみたく物語内で「あいつは善悪に頓着がない」って感じでその一種のサイコパスさを指摘されてるなら、「あ、この主人公はそういう特徴を意図的に与えられてるんだな」って分かるからまだ良いんだけど、言及がないから作者はUnawareでやってんだろうなって気になってしまう。
回転部屋のとこでちょっと怯んだのもあんなんは怯んだうちに入らんと思う。だって全部自己完結してるし。物語の基本っすけど、気の沈みは外部からの干渉のみによって解消されるべき。ひとりで勝手にビビって勝手に自分鼓舞して勝手に勝ってるからね。
というわけで一番好きなのは今んとこイノシシキリトです。ほわほわってなるのは女作者ァ~!って感じであんまり気に食わんけどそれ以外は全部ツボ。いいわ~。松岡くんサブキャラでも映えるよね。ベテルギウスのときも思ったけど。
イノシシが一番人間味あると思う。まぁ、主人公っていう立場のキャラクターは扱いにくいっていうのは俺も分かるんですけどね。イノシシみたいな性格だと葛藤を描くのが難しいし。
善逸は……ただの下野。「腐女子絶対釣るマン」として造形されているのが明白過ぎるのがちょっと嫌。でもキャラクターとしては嫌いではない。ていうか、作者にとってメチャクチャ動かしやすいキャラクターなんだろうなと思う。こういうのは基本何やってもいいから。二重人格?も搭載してるし。最初出てきたときはRWBYのジョーンみたいだなって思ったんですけど、検索かけたら同じこと思ってる人数名いてやっぱりなぁ~~~~~~~!!!!!!!!!ってなった。
とりあえず、俺の中ではリゼロ以下くらいの位置かな……まだ残り7話あるんで分かりませんけど。とにかく終始物語の粗を作画の美麗さで強引に上塗りされている感があった。Ufotableの暴力。
ていうか今ちょっと検索したら、主人公最強一族の血統らしくてやっぱりジャンプじゃないか(憤怒)ってなった。俺は別に血統TUEEE系は嫌いじゃないけど、それならその情報をもうちょい早く出しといて欲しい。このたぐいの設定って後出しにすればするほど無様になる気がするんですけど、どうなんでしょう。
あと、「確かに血統の力はあるけど、炭治郎は二年間血反吐を吐くような修行をしたから無双系ではない」って意見があったんだけど、一話で済まされる2年間は「血反吐を吐くような修行」ではないです。魔法陣グルグルでももうちょっと修行してたぞ。賭けてもいいけど、あの一話分の修行パートを「2年間」としたのはまさしく「努力しないで無双系じゃねーか!」っていう批判を防ぐためだけに設置された年数だと思う。物語の本筋が開始地点から二年後でなければいけない理由は特にないようだし。二年間も山にこもって修行してたんだぞってのを描けば大丈夫だろ~っていう、予防線のためだけの修行。
いろいろ言ったけど、粗をむりやり探している感は否めないな。もともと斜に構えて観始めたものだからバイアスかかってんのかもしれん。普通に面白いんすけどね……面白くなかったら2日で19話もストレートで観ないわ。でも、主人公のキャラメイクはやっぱり甘いと思う。「地獄の果てまで~」とか叫んだ時は、優しい顔して実は憎しみの化身みたいな、ネギみたいなタイプなのかな?と思ってちょっとワクワクしたんだけど、それが当たりなのかハズレなのかもまだよう分からん。この作品に関してはライブ感で性格を微妙に弄くられている気がするな。どちらかというと暗殺教室とか進撃みたいなプロットガチガチの作品を好むので、東京喰種とかテラフォとかこれみたいなライブ感強めのはあんまりあわないのかも。
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