空っぽが埋まらない
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過去の絵を見ていたら、2017年あたりまでは遡るほどに魅力が増していっていて本当におれは落ちぶれたんだなという自覚を抱いてしまい、返せ返せ状態になっています。
しかし一体いつからこうなってしまったのだろう……ちなみに幸福度的にはまったく変化がない。下がってはいない気がする。 I haven’t been happy one minute of my entire fucking lifeだから。原因がわからない。音楽の退歩は耳コピを辞めたこととASMRが勝利してしまったことだと思うけど、絵はわからない。単純に描いていないからか。だって意味ないもん……なんていうか、俺以外のすべての人間が描く絵には意味があるんですけど、俺が描く絵にはやっぱり意味がないんです。俺以外のすべての人間が作る歌には価値があるけど、俺の歌にはないんです。しかし、俺の書く「物語」には常に意味が生まれるのです。俺にしかない意味が。この縺れをどうしても解けない。解く答えがない。そうなると内なる創作に閉じこもるしかない。プロジェクトマネジメントの本に「『今日もやらなきゃ……』みたいな感じになってきたら”終わり”が近い」みたいな話が書いてあって、俺の外的創作ってぜんぶ「今日もやらなきゃ」でしかないからはじめから終わってるんだと思う。答えが見つからないな……。なんていうんすかね……例えば俺が「きゅうくらりん」を作れるとしても、「Bedroom Talk」を作れるとしても、「Soulgazing」を書けるとしても、それは「俺が書いた」時点で意味を失くすんです。そういう呪い。それに意味を与えられるとすれば芸術的価値ではなく商業的価値、つまり売り物にしてしまうことくらいしかなくて、そんな涜神をするくらいなら”こう”していた方が俺にとってはましなのだ。もし俺が俺でなかったのなら、俺は俺の創作に意味を見出せたと思う。「こういうふう」に生まれてしまった以上仕方ない。その呪いから抜け出せるのが物語だけなんです。だから俺の創作は絵であれ音楽であれいつだって「物語」の代替であろうとしていたはず。ただやはり普通に執筆するのがアーカイブ性的にもよろしいわけで……。いや、そうかな……それもちょっと疑い始めている。なぜって、70万字書いた小説を誰が読み返すんだよ。作者でも読み返さんわ。そうなると必要なのはディティールの保存性ではなく圧縮性なんだろうか……。音楽に再帰してしまう。しかしそれでは情報量が失われすぎる……。あれよね。30分くらいの歌を作っていいなら多分アリだと思う。30分くらい、ずーっと歌詞ありで、歌詞が多分2万字はくだらないくらいの量があるような。別にそれでもいいと思うんですよね本当は。歌は2~6分くらいだなんて誰が決めたんだ。まぁ作る側も聴く側も辛いというのはわかるが。ものをつくるなら報われなきゃしょうがないじゃないか。何度でも言うけど、最も純粋な創作とは、子供の落書きであり、わらべうたの替え歌であり、寝る前の妄想であるのです。そこから逸脱すれば逸脱するほど福音から遠ざかる。そういう単純明快かつ純真な「つくって、たのしい」を保てない形の創作はしてはならないとボブ・ロスも言っていたよ。
「楽しくないことはやらなくていい」みたいな考えは一見逃げのように見えるけど、実は現実世界で生きていくとその道を選ぶほうがよほど難しい。「『楽しくない』ことをやらなければならない状況」っていうのは必ず押し寄せてきて、そういうときって、逃げるよりも、「嫌だな~」と思いながら適当にこなすほうがずっと楽なんですよ。だからみんなそうしているはず。就職なんかがいい例だ。楽しくないことからずっと逃げおおせるのってかなり大変なんだぜ。「楽しさ」を一途に追うことはその外観と裏腹にとんでもない魔道。だからあえて言いましょう、楽しくないことはやらなくていい。これは昔の俺の考えとはだいぶ違う気がする。けど向かっている場所は同じだから。It’s bad to do what’s easy just because it’s easyってことよ。つまり俺が今やるべきことは名誉欲を合切断ち切ること。実際俺は弱い人間なんです……すぐに承認欲とか名誉欲に流されるんです。最悪なのは、それで実際得た所でなんら快楽を得られないということなのだけど。「楽しいからやる」以外の理由で創作をしようと思い立ったときはストップをかけるようにしよう。――これは、外的意味を断ち切り内的意味を育む行為……すなわち、「俺以外のすべての人間」にとっては毒である。客観からすれば、アーティストには口を糊する生活を送っていてほしいし、地を這いながら闇の創作を続けて欲しいもの。そして最後は発狂していい具合に死んで欲しいもの。だからこそ……そういうやつを信じるなぁ!!!!!!!(https://youtu.be/EXKnCRmEScA?t=1229)お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな。どんな生き方を選ぶにしても、絶対に守るべきルールがひとつある。「自分だけは、最後まで自分の味方でいなければならない」のだ。何があっても。どんな終わりを迎えても。それを拒むすべての者の言葉は全無視していいよ。別に幸せにならなくたっていい。何も成さなくったって良い。過ちを犯しても良い。ただ、自己の味方であれ。お兄ちゃんとの約束だ。
大逆転裁判1、投げっぱなしジャーマンすぎて(・・?)ってなった。レビュー見たらみんなそう言ってた。だいたい逆裁らしくないじゃないか……今までの逆裁は最終話ですべてのピースが集約していくようなカタルシスがあったのに、こんな中途半端な形で終わるなんて……ただ2は評判いいと小耳に挟んでいるのでそれに期待しよう。そのための1・2。
あと、ひとつだけ言わせてください。クログレイ、格好良すぎる。初見できゅうくらりんになったわ。デザインだけで言うなら現存するすべてのフィクションキャラクターで一番良いと思う。性格は最悪だけど、全部帳消しにするくらい顔がいい。クログレイをすこれ。
あ~呪いになっちまうよ。NicoBoxできゅうくらりんを聴いていると否応なしに他のランキング曲を勝手に聴かされるんだけど、そのたびにきゅうくらりんの異質さを思い知る。やっぱちゃいますわ、他の有象無象とは。ラグトレインもそういうオーラがあった。とある音楽家が言っていたのだけど、「自分のなかで的が定まっていて、そこにだけ投げてる人」が一番魅力的なんですよね。というか、それこそがアーティストの魅力の本質であると思う。的が定まっていない人は付和雷同で、ポップシーンの流行に流されて音楽性のコアがころころ変わってしまう。それが起きなそうなアーティストを基本的に好んでいます。
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