神秘
この記事を閲覧するにはアカウントが必要です。
人間の日常生活に興味がないという話をしたが、「この子を残して」を読むとどうもそれは的確でない気がする。正確には、おそらく私は生き人の一切に興味がないのだ。私が嗜好するのは「記録」と「預言」、それに知性のうすい動植物のみである。
ブルーアーカイブのおかげで、それらを総称する言葉が見つかった。「神秘」である。私は神秘を含まないものに興味がない。生き人の世俗的生活ほど神秘から遠いものはない。逆に生き人であっても、解剖不可能な芸術性や、不可逆な変化を遂げる前に遺した言葉らは神秘に分類され得る。死人は自動的にみな『記録』である。また自然は一般に神秘である。
生き人について語るとき、私はおそらくその『神秘性』しか見ていない。神秘しか愛さないので、生き人のすべてを盲目的に愛することはできない。逆に死人においてはすべてを盲従的に信仰することができる。
Comments ( 0 )
No comments yet.