炎のランナー
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【キューピット事情 3話 感想】
最後の2分まで、これが最終回だと思ってました。それでもいいくらい素晴らしい出来だったけど、まあジョーカーと姉を回収してないんで終わらないわな。
今までの伊勢田作品って、主人公とその友達がそれぞれ違う男と恋愛して、最後に両者ともくっつくっていうのは結構あったんですけど、今回なんと片方が先にゴールインしました。この展開はけっこう珍しいぞ!面白くなりそう。
二人のキューピットが「偽善者同盟」へと変わるという発想力、さすがとしか言いようがない。しかも3話まで至ってもまだすれ違いコントが続いてるから、「くっつかなければよかった」という想いは同じなのに、方向がまるで違うっていうのが、すごいよね。恋愛モノですれ違いなんてベタ中のベタだけど、ここまで続くと整合性取るの相当大変だったと思うし、ここまでくれば職人技だわ。やっぱりシンプルに脚本を書くのがうまいんですね、彼は。
「誰かの幸せを喜べるなんて、人として幸せだと思う」に対して「今の僕たちにはまだ素直にそう言えない」というアンサーを返すの、ラップバトルなら一撃ノックアウトのリリック。これもう宇多田ヒカルだろ。彼の人生観と哲学が大好きです。
毎回地味にすごいなぁ~って思うのが、彼の作品にはOPとは別に挿入歌が入ることがままあるんですけど、こうやっていくつも歌を作るだけでも相当大変だよね。俺なら劇伴作るだけでもう体力尽きるかもしれん。劇伴ぜんぶが自作ではないとはいえ、手間暇かけてありますなあ。
オルゴールはアクセ部で作ったキューピットアローでお返し回収ってことになるのかな?ちょっと浅いのでもう一回くらい出てきそう。オルゴールの音で大国の戦闘員操るとかさ……(洗脳済み)
ひとつだけ気になったのが、最後のトークと動画説明文で「思ったとおりの展開すぎた?あ、すみません」とか「話がベタとなっており、ご期待された方には少し食傷気味となるかもしれませんが、過度な期待はなさらず暖かくお見守りいただけたら幸甚です」とか書いてあったんですけど、まさか認知とかされてませんよね?連載みたいな感じで投稿はしてるけど、アニメ自体は多分もう完成してるだろうし、彼の価値観からしても「これベタかもな」っていう感覚があったってだけよね?
もし認知されてたら、ちょっと……さすがに吊るわ。まさかエゴサとかする人じゃないだろうってことで今まで好き勝手感想書かせて貰ってたけど、もし俺の感想が一ミリでも伊勢田氏の作品づくりに影響を及ぼすようなことがあれば、これはもう、死刑すら生温い大罪ですよ。あってはならない。切腹以外無いな。それだけはないことを願う。物の怪の二の舞だけはごめんだ。
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