殺人ライナー
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WEB漫画レビューしま~す(獣王記やりま~す)
・怪人ハンターズ
きのう深夜になんとなくWEB漫画が読みたくなって、これを読み始めたら止まらなくなって眠れんくなりました。死ね。
ジハード編の出来が傑出しすぎていて他が霞む。特に老人編は長い癖にアフロがいない上プロットが全然おもしろくなくて絶望していた。ジハード編で読むのを止めておけばどれほど良かっただろうと本気で後悔していた。まぁその後のグルメ編が割と面白かったので許しましたけど。やっぱアフロがいないとダメだわ。所構わず自慰をしだす女怪人がマジでウザかったんだけど、終盤で割とまともになったのでまんまと溜飲を収められてしまうっていう。とはいえほとんどジハード編のあへ単。それ以降はエロの挿入タイミングが不必要過ぎる。のっけからエログロ全開ではあったけど、ジハード編までは怪人の狂気を見せつけるアクセントとして機能していたのがそれ以降は完全に「冗長」にするだけのカス要素になっていた。グルメ編で機能美が突然に戻ったけど。それでも戦闘中にセックスしていた一般男女とかはほぼ必要性を感じない。
とにかく、ジハード編よ。ジハード編、今まで読んだ漫画で一番良いな。プロットも洗練されていてムダなシーンが一つもない。ジハード編だけ他の人が描いたんじゃないかと思うくらい。卑怯者のレッドウルフのことばかり考えている。ああ、レッドウルフ、レッドウルフ……どうしてあなたはレッドウルフなの。冒頭でD級の低級怪人っていう名目でサラっと出てくる所からもう上手い。とにかく脚本が丁寧で、伏線もやや露骨ながら丁寧に回収されていて何より泣ける。ジハード編は文句無しです。ひよこの腹パンはなんで死なねえんだよていうか完全に作者の趣味だろとは思ったけど。あと、頼むから、この漫画は完結して下さい。完結してサトルとレッドウルフの仇をとってください。それまでは死ねん。これが今後マジで俺の生きる唯一の理由になりそう。謹慎処分があったとはいえジハード編のあと2編まったくサトルについて触れられていなかったからマジでつまらんかったし常時怒りモードだった。老人編はマジでフォン・クラウスの無双シーンくらいしか見どころがない。
ああ、レッドウルフ……(何回目)
・ぬるめた
キャラクターに個々の人格がないというか、その場その場で何を言ってもいいし何をやってもいい存在として扱われている気がする。おそらくそれもメタ認知をテーマにした(と思われる)「ぬるめた」という世界観の持ち味の一つみたいな扱いなんだと思うけど、それ言い出したらなんでもありじゃないかとも思う。嘘をつく範囲は決めて欲しい。どちらかというと作者の人格がキャラクター4人を乗っ取って人形劇をしているのを見ている感じでした。でもキャラクターデザインが4人とも常軌を逸して良いのでだいたい許せてしまうようになっているのが計算ずくならすごい。キャラ崩壊という言葉があるけど、「崩壊するキャラクターがそもそも無い」というのは斬新かもしれない。それnullでは?ん?ぬる?あっ恐山~!
ちょっと思ったのが、見ていると「アニメ化していないのにアニメを見ている気分になる」という固有の現象が起き出して謎だった。こんな感覚に陥った漫画は今までにない。カラー漫画っていうのを差し引いても、構図とかがアニメのワンシーンを切り出したような感じですごいアニメっぽい。怖い。これを意図的にやってるなら相当すごいと思う。ところどころのバグっぽいメタ描写自体は、迫力はあるけどそもそも作品自体が常時非現実感が強いので際してコントラストになってなかった。ぬるぺた?との関係性が気になる。狛枝凪斗と苗木誠レベルの偶然なのか?
・配信王子加藤純一
堅実なプロットもありながら、ネタの入れ込み方が上手い。怪人ハンターズも時事ネタをところどころに入れていたけど、こっちはあっちほど無理矢理感もなくうまく組み込んでると思う。「レトルトが申せないー!」とかめちゃくちゃ面白かった。セピアの英語の発音とか細かいネタもあって良き。何より幕末志士坂本のデザインが良すぎる。配信王子加藤純一の幕末志士坂本に惚れています。「三度目はない」とか「興が削がれる」の所の顔良いよね。「奴が来る」のところの描写とかは本当にぞっとした。メキメキと画力が上がっていく様が面白い。ただ、「奴が来る」のタネが割れてから坂本があまりにも小物になりすぎな気がする。そんな……そんな何回も死にます?最強キャラみたいな位置づけだったのに……。西郷のポジションはうまいと思った。なぜ加藤純一がKH2のソラみたいな衣装なのかは気になる。あとキヨのマスクが外れた時、現実世界なのに「コラだよね?」「コラでしょ?」→「コラじゃないーッ!」とか言ってたのはマジで笑った。こういうメタに弱い。
・クドリャフカと俺
最高!!……すみません、取り乱しました。これをWEB漫画と言って良いのかは謎。
ねこぢるの闇すぎる部分をじょうずに削り取ってすこ~しだけ大衆に受けそうにした感じ。何よりキャラデザが好き過ぎるな。キス待ちのまま窒息する話とか面白い。作者が絵を描くのをやめて小説一本になってしまったのが惜しい。正直、「クドリャフカと俺」というタイトルの秀逸さに助けられている部分はあると思う。でもクドリャフカと俺は最高。シンプルイズベストって感じ。エログロがちょ~~~~どいい温度で入っとる。
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