一日
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鳩時計がチクタク響く
僕の生まれた観覧車
古ぼけた小さなカーテン
灰色の空に浮ついた
吐息こぼしてまた夢を見る
疲れきった心の中で
臨床ベッドで羊も踊る
踏み出せないまま脱ぎ捨てた
明日の空の雲の形
思い描けない景色の先
僕の身体に植えられた
オルゴールが動いてる証を
確かに聞こえるその呼応を
晴れない雲に融けてく心
虹色模様の絵画たち
誰もが巻かれたゼンマイだけど
止めるすべはわからないな
鳩時計 チクタク鳴らす
ぼくが産まれた観覧車
色褪せた電球の紐に
重たい手首が伸びていく
今日が終わりを告げる鐘
闇を照らしてた光
明日はどんな一日だろう
オルゴールよどうか鳴り続け
あの光に追いついて見せるから
明日の空の雲の形
思い描けない景色の先
僕の身体に植えられた
オルゴールが鳴り止むその前に
何かを残して見たいんだ
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