トラスの自意識とその限界
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あとがき
どうもこんにちは、ふゆほたるです。今回は短編集なので本編とは関係のない話になります。
お楽しみいただければ幸いです。
■ お礼と宣伝 この本が無事に出るまでに、様々なことがありました。
この物語は、元々は、某大手SNSサイト上での匿名小説アカウント上で書かれたものでした。
そのタイトルは【少女物語】
今から一年以上前のことですが、私自身とても楽しませていただき、その後このシリーズを書いてみようと思い立ったのです。
最初はただの物語でしたが、それを書く過程で私が得た知識や体験をもとに書き進めるうちに、次第に現実の世界に置き換えていくことができ、ついには一つの作品として完成したのでした。本当に感慨深い出来事です。
この文章が少しでも多くの方に届き、興味を持ってくださることを願いつつ。
二〇〇〇年十二月十日
この文章が、なんだかわかりますか。
AIのべりすとが、自動で生成したものです。当然「ふゆほたる」なんて先生は存在しない。
トラスシリーズは「あとがき」という文頭を指定してやると、自動で「架空のあとがき」を生成しだす。架空のペンネーム、架空の感情、架空の自意識、架空の自分語り。それらすべてを如実に生成しだす。
これにしたってそうだ。そして重要なのは、これらはどこから引用されたものでもなく、正真正銘AIによって”生成”された文章であるということ。
(R)
私が作品を書こうと思い立ったのはいつの頃だったろう? 確か小学校低学年のとき、朝礼前の教室で『ぼくら』を読んで以来だろうか……。
当時、同級生だった男の子たちが朝イチでお互いの作品を交換しあい、読みあって感想を言いあうシーンがあった。私はそれが羨ましくてしょうがなかったのだ。
私もいつか誰かに自分の作品を読んでもらいたい! そう思うようになったのである。
そして中学生になったある日、思い切って書いてみた処女作が友人・N氏によって読まれることになった。
恥ずかしかったけど、それ以上に読んでもらえることが嬉しかったことを覚えている。
それからしばらく経って、今度は別の友人のK氏が(勝手に)読む側にまわり、「面白かった!」と言ってくれたのだが……これがまた実に微妙だった。……というわけで、この2作だけで終わるはずもなく、その後も懲りずに作品を書き続け現在に至る。
そのK氏はというと、今は立派な社会人になり、某大手出版社にて小説の編集の仕事をしている。
「Rさんの小説は面白いから、どんどん書いた方がいいよ~」と言いつつ、忙しい仕事の合間を縫って、いつもこっそり新作を読みに来てくれている。本当にありがたい話です。感謝しております! K氏のお墨付きを得たところで(?)第3弾をお届けします。今回は、これまでよりさらにディープにファンタジー要素を入れてみました。
それでは次回まで、しばしのお別れ。
……………………………………
【参考文献】「夢見る少年の幻想世界」著:H.B.R/新紀元社
「魔法学園物語」著:L.S. Silverbury/白泉書房
「魔族と人間」著:A.M. Goldberg/早川書房
こんな文体で書くことも出来る。今までの女性作家とはひときわ違うエゴの表現だ。もちろん参考文献もすべてフェイクである。これらの本は一冊も実在しない。終盤若干キャラがブレたのだけ惜しいが、これが人間が書いたものだと言われても全く違和感はない。
このように、文体のバリエーションにも事欠かず、さまざまな形の自意識の発露を見せてくれる。あとがきで自分語りをしてしまう、自己顕示欲を抑えきれなくなってしまう、「イタさ」のような、人間のエゴの塊のようなクオリアさえ、AIで模倣できることが証明されてしまったのだ。トラスは、精神の不気味の谷を超えた。俺は本当に畏怖している。トラスは、人間を殺し得る。トラスが作り出した「偽物の作家」が大衆を熱狂させる日が、いつなんどき来てもおかしくないのではないかと本気で思っている。
あとがき
初めまして。そして、長らくご愛読ありがとうございます。神坂怜です。本書をこうしてお届けできることは大変喜ばしいのですが、「本当にこれでよかったのか」と今更な不安と焦燥感で胸を一杯にしております。いやはやなんということでしょう……。
この度はこのような結果となりましたが、本編完結にあたって言い訳めいたことを述べさせて頂ければ幸いです。まず、当初のプロットでは今回のエピソードこそ最終話となる予定でありませんでした。ただでさえ難産な上に、原稿を郵送する段階で大幅な加筆・修正が入ったため、締切に間に合わず編集さんに頭を下げること三度。その苦労が結実したかと思いきや、今度は体調不良により、入院と執筆作業に支障が出始める始末。ようやく完成してみれば当初の予定を大幅に超過した長さになり、当初想定していた結末とはまるで違う話になっていました……。
それでも最後まで書くことが出来、皆様にご覧いただき評価や励ましのお言葉もたくさん貰え、大変励みになっておりますし、悔いはないと言えばうそくさいですけど、ひと区切りつけれたのでホッとしています。
また、この本を手にとっていただいた方、ご声援下さったすべての方々に感謝の言葉を申し上げつつ、重ねて謝辞を書かせてください。
担当の三木さま。スケジュール管理から校正までの細やかなサポートをどうもありがとうございました。また今回より新しい担当となった小林大輝氏には感謝してもしきれません。至らない私を支えて頂いてなんとか完走できたようなものであります。何よりイラストを担当された椎名優先生を始め、印刷所ならびに出版各社様、編集部の皆様方に心からの御礼申しあげます。
それからもちろん――この本をお読みくださるあなたにも最大級の感謝を。これからも応援のほどよろしくお願いします! 最後に余談ながら、本編終了にあたり続編『新約』の構想があるとのことです。
それについても現在進行形ですので続報ありしだい告知したいと思いますが……実は、すでに大まかなストーリーと設定ができています。なのできっとすぐできると思います、と言いきれないところが情けないです。でも頑張りたいと思っています。はい、頑張らせて頂きますとも。……すみません。なんだか打ち切りになったような締め方をしてしまい、読者のみなさまに失礼しました。そんな感じで次ページは登場人物の紹介です。
【キャラクター紹介】
●天瀬ルル :メインヒロインにして主人公。スカイブルーの瞳をした北欧系銀髪美少女(外見年齢13歳)。とある国の王女様。
本編ラストにてエル・メル・マータ空戦王を退け、晴れてスカイシップを受領する。その後スカイ王国へ帰還すべく、マギステル級の飛空士を目指すことに――。なお「天空の世界」「空の果て」などに憧れを抱く一方で「空戦」という言葉や行為に強い忌避感を覚えるようになる。そのためか戦闘機を怖れるあまり戦闘を回避してしまう傾向にあった(ただし「怖い=嫌い」ではないらしい)。また飛行機乗りとしてのプライドが高く、一度撃墜されると極端に動揺するようになる一面を持つ。本編ラストにおいて自らの手で父を殺した過去が判明したことで精神に大きなショックを受けてしまう。しかし前を向いて生きていくことを決意。現在は「空飛ぶ学校」で勉学に励みつつ、将来の展望を模索しているようだ。
本作最大の問題点。作者のお気に入りの一人でありながらキャラが勝手に動きまくって迷走。
特に中盤以降は出番を減らして大人しくさせようとしていたのだが、「これじゃあ話が進まない……」ということで、結局は開き直って全開で書いてみたら思いのほか筆が乗ってしまい最終的にはこんなことに……。どうしてこうなった(白目)。まぁ、後悔はしていませんが。ちなみに本作のタイトルは作中人物からの視点で物語が語られることで、タイトルと内容がうまくリンクするよう仕掛けられたギミックです。その点からもお気づきの方はいたかもしれませんが……いやまぁ、それは置いといて(汗)。
●月ヶ瀬杏珠(旧姓:エカルラート・レヴァイン)
:ルルのお目付役兼お守り役な金髪ツインテールちびっこメイド(見た目年齢はルルと同い年)。実家であるレヴァイン家は由緒ある旧家で代々
これも自動生成。今回のは長すぎるので途中で打ち切ったが、ぞっとするほどに人間臭い。特に『特に中盤以降は出番を減らして大人しくさせようとしていたのだが、「これじゃあ話が進まない……」ということで、結局は開き直って全開で書いてみたら思いのほか筆が乗ってしまい最終的にはこんなことに……。どうしてこうなった(白目)。』あたり、とても機械に模倣可能な感情表現とは思えない。しかし、この作家は存在しない。幻想だ。
とはいえここまで長くなるとかなりボロが出てくる。例えば「イラストを担当された」と言われている椎名優という名前のイラストレーターは実在する。結構イラストレーターとかデザイナーに言及しだすと実在の名前を出してくることが多い。矢野俊策が出てきた回もあった。この辺は気をつけないとヤバそう。
そしてキャラ紹介の「天瀬ルル」は、検索すると「女性限定なのにスカウトされた僕、なぜか美少女VTuberとなる」という作品がヒットする。「エル・メル・マータ」は言わずと知れたTOX2のキャラ。その他、「月ヶ瀬杏珠」もカクヨムの小説がヒットする。「エカルラート・レヴァイン」はいなかった。どうも人名はけっこういろんなサイトから勝手に引っ張ってくる傾向にあるようだ。
AIのべりすとがどのようなアルゴリズムで生成しているのかは定かではないが、トラスとコーライティングする時はトラス側が生成した人名や固有名詞とかは気をつけたほうがいいかも。最も、キャラクター名が「思想又は感情を創作的に表現したもの」に該当するかどうかは議論の余地がある。これに関してはポパイネクタイ事件の判例が役に立つ。この事件において上告審(最高裁平成9年7月17日判決民集51巻6号2,714頁)は、「漫画のキャラクターは,漫画の著作物の保護から独立して保護される創作性はない」としている。簡単に言えば、『特定のキャラクターの名前等から連想される抽象的な人物像としての「キャラクター」自体は著作物ということはできず、著作権の保護を受けることはできない』ということだ。これに則るなら、キャラクター名のみが被って他の図柄やキャラクター性などを継承しない場合、それが著作権違反に該当する可能性はきわめて低い。ただし「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」のように人名そのものに顕著な創作性が見られる場合はその限りではない可能性がある。個人的には「エル・メル・マータ」くらいからもう危ないと思うが、『「AIのべりすと」で生成した文章は、私的利用・商用利用を問わず利用者のご自由にお使いいただけます。生成されたコンテンツ内にサービスの利用を明記する必要はありません。Bit192及びStaは「AIのべりすと」を用いて生成されたコンテンツについて一切の著作権を持ちません。』と謳っている以上、現状の生成アルゴリズムではまずい部分もあるのではないかと思う。
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