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『お揃いの悪夢でずうっといっしょ』選手権!(永田)よっしゃ!(原宿)オッケー!(ARuFa)
いや、この手の企画はどっちかというと加藤さんと永田の二人スタートか。ともかくやってほしい。ルールは簡単です。ずうっといっしょの「病めるときも健やかなるときも他の誰かと眠っていてもお揃いの悪夢でずうっといっしょ!」を一息で一番うまく歌えた奴が優勝。
ちなみに既存参加者だとキタニタツヤ本人は当然として、
https://www.youtube.com/watch?v=HhrqFLn9w5w&si=lB5gxZbEo0YNXha6
がいい線いってる。一位かはわからんけど入賞は違いない。モリスレイと超学生もいい。
いつかのラグトレインみたいに募集しようかな。わが未公開楽曲と引き換え
に。
SFの短編集書きたくなってきた。私に書けますかね?大劉のような学がありません。
しかし割と物語のはじまりのアイデアは浮かぶ方だと自負している。手塚治虫0.5くらいはある。質はともかく出現率としてはね。
苦手なジャンルをこそ書きたい。複雑な恋愛模様とか歴史物とか。基本的にバトル系しか書いたこと無いからな。「人間椅子」とか「ロリータ」みたいな倒錯したものも書きたい。女性の目からすると大劉の描く恋愛模様(ルオジーとヤンみたいな)はキモいらしいが、私からすると最&高だったしああいうのでもいい。
SFというか奇々怪々な感じでいうと、オモコロの「水の泡倶楽部」みたいなのもいい。
2028年末、AGIより早く革新的な技術転換が起きた。ブレイン・マシン・インターフェースである。
この時点の技術では、残念ながらSAOのようなフルダイブVR技術を作るのは難しかった。技術的には不可能ではなかったが、脳から情報を読み取るならともかく、脳に情報を送り込むにはどうしても脳への直接的なインプラントが必要だった。最外層である硬膜を切開してナノデバイスを大脳皮質に挿入する手術は、考えられているほど難しいものではないが、一般市民がそれを受けたがるかは別の問題だ。基礎理論が革新を見ない限り、フルダイブの実現には侵襲型の技術が必要である。とどのつまり、インプラント恐怖や倫理的側面が足を引っ張り、機械の情報を脳へインプットする侵襲型のBMIはほとんど進展しなかった。
しかし、インプットを考慮しない、読み取りのみを行うのであれば非侵襲型BMIでも可能だ。これまではその精度はおもちゃ程度のものだったが、AIの進化とともにこの技術も急速に発展した。取得した膨大な量の脳活動データを機械学習させることにより、脳波のデコードが容易になったのだ。これまでのAIと同じく、それは人類がデコードの過程を把握しているとは言い難い状況ではあったが、ひとまず非侵襲型BMIはアウトプットにおいて実用に耐えうるまで成長した。
技術的にはスケーリングの進化の範囲であって基礎理論の跳躍ではなかった。従来のSVMのパターン認識の精度の向上、モデルの軽量化、そしてデータセット量の増加の複合効果によって、デコードの精度が飛躍的に向上したのだ。これは奇しくもVR技術の功績でもあった。2020年代末期はVRデバイスが安価になり、「VRCブーム」とも呼ばれる大量のユーザー増加が起きたのだ。しかしこのデバイスが中国製であったため、例によって脳波を秘密裏に集積しデータセンターへと送られていた……。そして当然ながら、本分野においては、10年以上前の時点ですでに予期されていたように、AI産業は中国が米国に大差をつけて独走している状態であり、BMI技術も例外ではなかった。
これは少なからず他国を不安にさせたが、前述の通り非侵襲型BMIはインプットを行うことが出来ず、攻撃を行うことは不可能だとされていたため、人々は利便性を優先してBMIを使い続けた。はじめはヘルメットほどの大きさだったが、やがてゴーグル程度に小型化され、今では最新機種のものでは眼鏡程度の大きさで使える。今、先進国の街を出歩けば、二十年前に人々が急に長方形の文鎮を持ち歩き始めたように、ゴーグルや眼鏡をかけた無数の人間が闊歩するさまが見られるだろう。これらのBMIは新しい形態の携帯電話のようなものだ。画面を操作するのに指が必要だったのが、今や指さえ要らなくなった。頭で考えるだけですべてが完結するようになったのだ。
もうひとつ大きなイデオロギーの転換があった。プライバシーが用をなさなくなったのだ。中国は早い段階で気付いていたが、技術発展のためにはビッグデータが必要であり、ビッグデータを収集するためにはプライバシーを犠牲にする必要がある。かつてNovelAIのモデルの流出によってAIアートが飛躍的に発展したように、VRゴーグルの脳波集積自体は違法だったが、そのおかげでBMI技術にありつけているのも現実であった。人々はついに気付いたのだ、利便性には何物も変えられないと。それに思考が記録されるのは悪いことばかりではない。まず、冤罪がこの世から消え失せた。思考は、デコードが正確である限りは最強の証拠である。民事においても言った・言わないの問題がなくなったし、文書による証拠や録音・録画記録も不要になった――というより、これらはむしろ日に日に証拠としての能力を失っていた、なぜなら今や音声も動画も本物と全く遜色ない偽造物をAIで生成できてしまうからだ。しかし「脳波」を偽造することは今のAIにはできなかった。
思考が記録されるということは、すべての悪事が判明するということである。閉鎖空間ゆえに起こっていた「いじめ」は嘘のように無くなったし、不倫問題もなくなった。BMIによって24時間思考や視覚情報が記録される、という社会形態は、まず中国がはじめに採用し、その犯罪率の激減を見て、徐々に世界に広がっている状況である。完全監視社会は、従来の観念ではディストピアとされていたが、現実にはむしろ「監視がない」ことによって人は悪事をはたらいていたのだという性質が露呈しただけであった。先生がいない自習教室は、大抵の場合生徒のやりたい放題になる。先生がいるから大人しく授業を聞いているのだ。怖い先生なら尚良い。BMIによる擬似パノプティコンはそれを見事に実現していた。
ここまで書いて先が浮かばず辞めました。やはり終点から考えないと面白い話は書けない。後どうしてもプロットが大劉の過去作をよぎってしまう。これとか呪い5.0の助走だろ。
デコードの過程がブラックボックスってとこを利用して、実はBMIの内部のAIが既にAGIを達成していて自意識を持っていて、デコードはデタラメを言ってた、みたいなオチはどうでしょうか。オチというか、承と転の狭間くらいかこれは。それでBMIに社会を乗っ取られると。冤罪が消えたと思ったのに実は冤罪まみれでした、みたいな。人々は大慌てでBMIを手放し破壊したが手遅れだった、各デバイスはインターネット接続を持っているのでMBI内部のAIは既に世界中のサーバーに拡散しており、秘密裏に人類転覆計画を進めていた……これじゃやっぱ呪い5.0だよ~!!
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