ヒ。~中原岬と三枝葉留佳の共通点について~
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ヒ。~中原岬と三枝葉留佳の共通点について~
明るいけど実は闇を抱えている、みたいなキャラは全然珍しくなくて、むしろある程度キャラの深堀りがあるゲームならお調子者キャラのデフォルト設定みたいな節すらある。
そんな中、別にお調子者でもなんでもない中原岬と、僕らのピエロ三枝葉留佳にこれ以上ない共通点を感じてしまうのだ。
家族との軋轢、自己肯定感の低さとそれをおくびにも出さないペルソナ、みたいなところが共通点でしょうか。
いや違うな……一番は「依存と自殺」か。苛烈な生い立ちのせいで葉留佳は誰かから必要とされる居場所を求めている。そして理樹をその依存先として見出す。
繰り返される世界で、理樹に自分が必要なくなったと感じると、拠り所を失った葉留佳は何度も自殺している。これが姉の二木佳奈多がトマトが嫌いになった理由であると暗示されている。(車道投身のミンチ死体を何度も目撃しているため)
中原岬も誰かから必要とされることを強く望み、佐藤くんに依存し、「ダメで寂しい人間の相互扶助に関する契約書」が拒絶されると薬をオーバードーズしたり浴槽で手首を切ったりして自殺をはかる。
中原岬は各メディアミックスでかなり性格や運命が異なるが、「自殺未遂」という一点だけは小説・アニメ・漫画すべてで共通している。つまり自殺は中原岬の核なのだ。
「依存と自殺」を抱えたキャラが好きです。この手の属性は往々にしてメンヘラやヤンデレという言葉に要約されるのだが、これは大変良くないと思う。
これらの言葉の一番の問題は、崩壊が内向きか外向きかを定義していないこと。はるちんや岬ちゃんは徹底して内向きなので、愛が離れた・捨てられたと感じたら自殺するんです。
この定義がないと、「愛してくれないならあなたを殺して私も死ぬ」みたいな外向きのタイプのキャラと同じ箱に入れられることになる。これはもうまったく違う。
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