馬鹿ね-全て捨ててしまって
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「web漫画は人気がでるとすぐ有料化して今まで公開してたやつ削除するからクソ。趣味で書いてるのに小銭稼ごうとすんなよ卑しいなあ」という意見を観測して、現代のアリーナに貼り出せばまず袋叩きになるような文言だなと思うのと同時に、まったくもってそのとおりだとも思う。ほんの数年前までは、むしろこういう意見は主流だったのだけど、現代は収益化収益化アンド収益化っていう感じで国内の資本主義への肯定感が格段に強まっていて、「金稼ぎを否定しようとする輩」がむしろ叩かれるようになってしまった。でも、こんな時勢だからこそ、誰かが言わなきゃいけないと思う。有料化は貧乏層にとっては悪だと。だって、もともと無料で公開してたものですからね。同じクオリティのものにどうして急に金銭が下るのか。俺はもうずっとこういうモヤモヤを抱えていて、キングコング西野が「お金のない子どもたちでも読めるように」と絵本を無料公開した時に「そんなことをしたら同業者へのダンピングにつながる」「市場を崩壊させるな」と大バッシングを浴びせていた大衆を見て、ぞっとしたのを覚えている。個人的にキングコング西野自体はだいっっっっっっっっっっっっっっっっっっ嫌いなんですけど、絵本の無料公開に関しては100%善行でしょう。裏にどんなmethod to the madnessがあったとしても、行為自体は称賛されて然るべき偉業。なんやねん、ダンピングにつながるって。自分の作品が売れなくなって、それを全く無関係の人が作品を無料公開したことに起因させようとするの脳みそが4回くらいねじ切れてないと至らないだろその発想。なんていうか、どいつもこいつも資本主義を自然に肯定し過ぎだと思う。俺は死ぬまで抗いたい。金を肯定して生きるより、わが魂は窒息と死を選ぶ。(ヨブ記)I think that money is the root of evil and fame is hellですよ。うまく言語化出来ないけど、打倒できるかは別として、資本主義に「抗おう」とする精神ごとを放棄してしまうと人間としておしまいな気がする。勝てる勝てないじゃなくて、ここで俺はお前に立ち向かわなくちゃいけないんだ。どう考えてもヒトが資本主義に屈する瞬間の心のメカニズムは、「悪を受け容れる」ときのそれと同じなんですよね。あの、苦薬を飲み下すようないやな感覚。肩の荷が下りたような気がして、その実いままで自分の手で抱えていた荷物を背中に憑いた悪魔に肩代わりしてもらっただけ。お前らみたいなのは、デトロイトのマーカスルートでは世論を挙げられず、火の鳥のヤマト編のラストには後味の悪さを覚え、グスコーブドリの伝記には感動できずジャン・ヴァルジャンを死刑台送りにしカミュのスプリガン殺しの提案を嬉々として受け入れそうして明日死ぬんです。失礼、言い過ぎました……でもとにかく悔しいよ俺は。完全にアウェイ側なんだからこれくらいのディスは許して欲しい。あらゆるバトルにおいて常にアウェイ側にはある程度のハンデが欲しいという思いがある。利用したことはないけど、漫画村作者の思想はかなり共感しています。ひろゆきもそう言っとる。ひろゆきには共感していない。
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