青梅雨
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その日はずいぶんと雨が降っていました
傘を叩く雨の音が心地よく聞こえました
流れる雲がやたらと早く見えました
同じくらい時間も早く過ぎました
傘をさして揺れながら歩く街中で
水溜まりに映る世界が遠くに見えました
ここで今傘を閉じて雨に歌えられたら
黒い雲も何もかも晴れる気がして
恵みの雨が 街に水を与えてゆく
青葉から滴る雫 とても綺麗なものでしょう
蛇の目の和傘が 迎えを待って遊んでいる
この平凡な日々が いつまでも続きますように
その日はずいぶんと楽しい天気でした
空は朝ぼらけのように晴れ渡ってました
流れる雲はどこかに帰っていくように
私もどこかへと帰りたくなりました
傘を閉じて歌いながら歩く街中で
ふと空を見上げると虹がかかってました
とても綺麗で鮮やかな空模様の中で
何故か睫毛から雨が降り出した
雨曝しの目が 潤いをこぼしてしまう
水溜りに映る私 なんと醜いことでしょう
ずぶ濡れの煉瓦 子猫がしとしと歩いてく
この退屈な日々が 思い出に還りますように
感謝の雨で 街に蒼が降り注ぐ
青葉から滴る雫 とても綺麗なものでしょう
蛇の目の和傘が 迎えを待って遊んでいる
この平凡な日々が いつまでも続きますように
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