来世使える専門用語
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・アディアフォラ
ギリシア語で「無関心なもの」の意。善でも悪でもなく、命じられても禁じられてもいない事柄や行為。
キリスト教の概念としては福音主義における「聖書に明記されていない事」を指す。
・アンパッサン
フランス語で「通過の途中で」又は「通過しながら」を意味する。
チェスにおいて、敵のポーンが2マス進んだ直後のみ、自分のポーンで斜め前に進みながらその駒を取ることができるルール。
・インポスター症候群
自分を過小評価してしまう心理傾向のこと。どれだけの成功体験を得ても自信が持てず、
今までの成功は実力に因らないまぐれ当たりだと思い込み、自分は詐欺師だと感じる傾向。
・エデンの園配置
セル・オートマトンにおいて他のいかなる配置からも到達できない配置。
現代では主にライフゲームにおいてよく使われる言葉。「はじめからそのように配置しなければ絶対に起こり得ない」形であることから、聖書のエデンの園にちなんで命名された。
・オープンショーツ
オープンクロッチとも言う。いわゆる「穴あき下着」。局部が隠れていない、特に女性用の下着のこと。
多くの人間の性癖にヒットすると思われるが、誰もこの言葉を知らないがためにタグが流行らないという悲劇がある。
2020年6月現在、pixivの「オープンショーツ」のイラストは298作品、「オープンクロッチ」では63作品と少ない。
・城の原則
アメリカ刑法上の原則。住宅等を城に見立て、侵入者に対してなした防衛行為は、たとえ殺害という結果に終わっても許されるというもの。
早い話が、家内への不法侵入者に対しては如何なる防衛手段を用いてもよいという法律。正当防衛の一種。
・第三世界
アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの発展途上国の総称。
冷戦期1952年、アルフレッド・ソーヴィーが、世界の国々を第一世界~第三世界に分類した時に生まれた言葉。
次第にこの概念は廃れていき、今では後進国だとか発展途上国という言葉に置き換わっている。
ちなみに、日本は「第一世界(非社会主義&西洋の影響を大きく受けた先進工業諸国)」に属する。
・ダイエレシス
フランス語では「トレマ」という。母音を表す文字の上に付される2点からなる符号「¨」のこと。
ドイツ語などで用いられるウムラウトと同じ記号だが、用途は全く異なる。
英語においてはタイポグラフィの一種であり、二つの母音が連続して並び、かつそれらが二重音字でない時、それを示すために二つ目の母音にこのマークをつける。(cooperation→coöperation, reentry→reëntry, naive→naïveなど)
現在ではほぼ完全に廃れたルールだが、アメリカの雑誌『The New Yorker』では未だにダイエレシスが使われている。
・デストルドー
ジークムント・フロイトの提唱した精神分析学用語で、死へ向かおうとする欲動のこと。タナトスとほぼ同義。
・バナナ共和国
バナナなどの第一次産品の輸出に頼り、主にUSAなどの外国資本によってコントロールされる政情不安定な小国のこと。
・盤上この一手
将棋において、プロなら誰もが指すであろう最善手。 この局面では、この手以外には考えられないという指し手。
・分離すれども平等
アメリカ合衆国憲法における法原理だったもの。歴史的背景とか色々前知識がいるので簡単には説明できないが、「差別と区別は別だ」という理論に限りなく近い。この原理のもと、米国連邦最高裁判所は、公共施設や交通機関、トイレが白人用と黒人用に分離すること(人種分離)を義務付けていても両施設の品質が平等である限り、人種差別でなく憲法違反ではないと判断していた。
後に1954年のブラウン対教育委員会裁判で、連邦最高裁判所(ウオーレン長官)が「分離すれども平等」の法理を否定して、「教育施設における人種分離」を明確な憲法違反とした。逆に言うと、この判決が下るまでは人種分離は法の下に「差別」としてすら見做されていなかった。
・ポグロム
組織的な略奪、虐殺、破壊を意味するロシア語。一般に19世紀後半~20世紀前半にロシアで起こったユダヤ人に対する集団暴力行為をさす。
・マクガフィン
物語において、登場人物にとっての動機付けとなるアイテムや人物・出来事。
泥棒が狙う宝石やスパイが狙う重要書類などのこと。内容そのものは重要でなく、泥棒が狙うのがダイヤであろうが石ころであろうが本質的に問題ではない。物語を漕ぎ出させるための存在。
・モナルコマキ
自然法あるいは根本法に依拠して、暴君は抵抗されてしかるべきだとする理論。
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