未熟
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褒められたいという気持ちは欲望であり、欲望はいずれ嫉妬となり、嫉妬はいずれ憎しみとなる
最近、クリエイター側が異常なほど「上手くあろう」としている気がする
つまり上手さを求めに求めているのだ。渇望しているのだ。そのためなら魂を売っても良さそうだ
僕としてはなぜそんなに上手であることに固執するのか気になる所ではあるが、こうなる理由は大体が「受け手」側にあると思う
要するにみんな「上手いもの」を求めすぎなのだ
今のネット、クオリティの高い作品が溢れに溢れている。そういうものに慣れきった我々は目がすっかり肥えてしまっている
その「クオリティの高い」作品群にも当たり前のように「つまらん」「下手」という心ないコメントが寄せられる
それにより作り手側は「下手なことは悪だ」「上手くやらなければ叩かれる」という思い込みをしてしまう
上手さを求め続けると嫉妬心ばかりが肥大化する気がする そういう人を僕含めよく見る
確かに作品はクオリティが高いに越したことがないし、上手いものを求めるのは当然かもしれないが、
赤ん坊に48km走を完走しろというように、ひな鳥に大空を翔べというように、求める段階が違いすぎる
また、作り手側もまだまだひな鳥なのに大空を翔ぼうとする
「下手」ってそこまで悪いことだろうか 稚拙でチープな作品はそこまで見るに絶えないだろうか
僕はたまにニコニコ動画などで「マイリストが少ない順」とかで検索してみることがある
人気カテゴリーになるとマイリスト0が1000ページくらい並ぶことなどザラである
いかに上位層が限られた存在かがわかるのとともに、数の多さに埋もれて評価されていない良作が見つかることも度々ある
それは確かに上位層と比べると技術は伴っていないし、「下手」と呼べるものかも知れないが、
しかしどうにも心を打たれる作品があることも事実である
なんだか話がそれにそれたが、僕が言いたかったのは「そこまで上手さを渇望しなくてもいい」ということである
大体のジャンルは「続けていれば勝手に上達する」ので、下手であることを楽しんでみるのもどうだろうか
下手から上手になることはできるが、上手から下手に戻ることはできないのだ
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