作曲のtips
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・経験値稼ぎ
作曲が上達する方法については「耳コピせえ」としか言いようがない。これが最も手っ取り早い。
耳コピ以上に効率のいい努力方法があるかどうかは知らないが、「耳コピをすれば100%成長はしていく」というのは間違いない。おれは音楽理論も知らなければ楽譜も読めないが、耳コピのみである程度は曲が作れるようになった。ある程度だけど。マジで耳コピ以外なんもしてない。未だにトニックだとかすらよくわかってない。倉橋ヨエコもそんな感じだったらしい。
困ったら耳コピしてればよいのだ。耳コピは作曲に必要なすべての技術を教えてくれる。実際耳コピをしまくっていた時期はめざましく成長していた。音雲とか見てもらえばわかるがある時期から異様に作曲技術があがっていっている。作曲技術が上がることと良い曲ができるかどうかは別の話だが、少なくともミックスなどの技術的な面は飛躍的に上昇している。
・実際の作曲法
俺はほぼ歌を専門としているので歌の作り方になるが、これは俺が最も尊敬しているアーティストの手法の受け売りなんだけど、まずアコォスティックギタアを手にとって適当にコードをかき鳴らす。それに合わせて思いつくまま適当に歌う。それを幾つも録音する。それだけ。早い、うまい、やすい。曲がバンバンできること。俺の曲で例をあげると「墓前」「開戦」「堕落歌」「うろんな列車」「NIGHT HAWERA」「プラムナイフ」などはこの方式で作った。まだ公開していないが、「夜を待つ」「Dear Henly」「丑満時」「惡魔」などもこの手法。作曲はとにかく「一歩目」を踏み出すが大変なので、その踏み出しをきわめて容易にしてくれるこの方法はかなりコスパが良い。メロディの細かい修正などはあとでDAW上で幾らでもできる。ギタアの技術は全く要らない。実際俺はギタアが死ぬほど下手でコードをかき鳴らす以外のことが一切出来ない。
例として、「墓前」の時に使った録音をあげてみようか。なんか俺としてはぶっちゃけそこまでいい曲とは思ってないのだが、やたら評価が高いので一番参考になるのかもしれない。録音日時は2017/7/22で、これを元にDominoで作った。とにかく、これくらいテキト~~にとってもいいのだ。
・音源の選出
基本的に、音源には金をかけたほうが良い。というか、そうしなければスタートラインにも立てない。殆どの人は音源がショボいとそれだけで一秒でブラウザバックする。(ただし、これはバンドサウンドとかオーケストラとかリアルな楽器を使う系の音楽を作る人の話であって、チップチューンとかであれば音源に関してはほぼどうでもよい)
エフェクトなどVSTの類は無料でもなんとかなると思う。もちろん高価になればなるほど有能なものが揃ってくるが、ぶっちゃけそれをすべて扱いきれるかと言うと微妙。とりあえず絶対に使うであろうEQやらコンプやらリミッターあたりをしっかりしたのを持っておけば大丈夫な気がする。あとはリバーブやディレイか。この辺は何か安売りされがちなのでセール時期を狙って買うと良し。
・インプット
アウトプットは勿論大事だが、インプットもかなり大事。ぶっちゃけアウトプットなんて耳コピ無限にやってればほぼ事足りるので、あとはいかに自分のアンテナを広くするかだ。俺はそんなに広い方ではない気がする(基準がわからん)が、例えば前々からすごいすごいと言っているろりたみ氏なんかは(少なくとも俺視点だと)尋常じゃないくらいインプットが多様。曲数もさることながら、バンドサウンド系からアンビエントからヒップホップからチップチューンやらノイズミュージックやらまで、異常なほどの多種多様なジャンルの曲を聴いてらっしゃる。それが直接的な原因なのかは知らないが、彼の音楽はとても幅広く、それでいて毎度クオリティが高い。色んな音楽を聴けばそれだけレパートリーが増える。アイデンティティの消失とかを恐れる人もいるかも知れないが、俺が思うにアイデンティティとは、あらゆる要素を極限まで大衆化しようとしても尚消し去れず残ってしまう”何か”のことだと思うので気に病むことはない。ただしひとつだけ注意すべきなのは、色んな曲を聞くといろんなメロディが頭に残り、作曲の際「これパクリでは?」という思考に派生することが増えていくということ。極端な話、この世のすべての曲を覚えてしまえば、もう「パクリ」にならずに曲を作ることなど不可能に近いだろう。そこらへんは本人のバランス。
とにかく、自分が良いとおもったアーティストの曲を聴き込み、自分なりに解析し、耳コピを繰り返していれば中心には近づいていけるだろう。あとぶっちゃけ音楽は絵や文学以上に運ゲー要素が強い(他の芸術分野よりも作品が「技術」に対して受ける影響が微小で、『良い作品』の基準がかなり不明確)ので、一発当てたければ多作なほど有利といえる。
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