クンフー02ブレイブフィスト
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【設計図】
【ダブル選択肢式】
ステップ1:主人公が出会う危機をイメージ
ステップ2:その危機を脱出するために必要なものとは何かを考える
ステップ3:次に、今考えたものの【対極】を考える(知恵⇔無知、人間性⇔非情さなど)
ステップ4:その2つの要素を「具体的な行動」として表現する。これが「二択の選択肢」となる
ステップ5:大ピンチを迎えた主人公は、危機を脱出するために↑で考えた選択肢から正しい方を選択する
ステップ6:クライマックスで主人公が危機を脱するシーンを作る
ステップ7:クライマックスができる。次にオープニングを考える
ステップ8:できるだけ物語冒頭で、主人公に選択肢を選ばせる。この時、主人公は「クライマックス」でとる方とは逆の間違った選択肢を取る
1.ネット依存症
2.自制の力
3.耽溺
4.自制=PCとスマホを窓から放り投げる 耽溺=1日10時間インターネットに入り浸る
5.大ピンチ=引きこもり
【ピクサー方式】
- 主人公の紹介。および主人公に目的を与える。主人公の好きな物、特徴づけるものを明らかにする。
まず、主人公の
・状況設定
・大切なもの
・弱点
を決める。「弱点」とは「大切なものを愛し過ぎ、執着しすぎるとそれが弱みとなる」ということ。
状況設定:”終わり”
大切なもの:インターネット
弱点:インターネット依存
2.「嵐雲」を起こす。あくまで嵐の兆しであり、災難そのものではない。
友達が減っていく
3.「大切なもの」を失う。
インターネットに脳を侵されて親友に見限られる - 主人公に「屈辱」を与え、世界は不公平だと感じさせる出来事を起こす。
ネットDE真実になる - 主人公を「岐路」に立たせ、2幕へ進む。
屈辱を受けた主人公は
a) 健全な道
b) 分別のない、無責任な選択
のどちらかを選択しなければいけないが、a) を選んだらそこで物語は終わってしまうので、必然的にb) を選んで代償を支払う羽目になる。 - 主人公は、失った大切なものを取り戻す旅をして、最後にそれを取り戻すと弱点も克服している
【プロット・ツイスト】4.ドラキュラが敵だと思っていたら、実は狼男だった(社会が敵だと思ったら実は自分だった)
[第一領域:イントロダクション]
今後の展開のための舞台設定。メインキャラクターの状況説明はここで済ませる - Absentation(absenceの古語みたいなもの): はじめてスマホを与えられた○学生は「インターネット処女」を失う
- Interdiction: 親にインターネットをやりすぎだと警告される
- 親に課されたインターネットの時間制限を破る
- Reconnaissance: Villain(承認欲求)がSNS上で愛を求めだす
- Delivery: ネットスラングや不文律などを理解していく
- Trickery: 素行がインターネットになっていく
- Complicity: 承認欲求が暴れる
[第2領域: ストーリーの大部分、メインストーリー]
メインストーリーがここからはじまる。敵の目的が明らかになり、主人公の目的が定まり、出発する - 自分が承認欲求に依存していると気づく
- Counteraction: インターネットをやめようとattemptする
- Departure: がんばる
【最終あらすじ】
頭がよく、活発で、人と話すのが得意で将来有望とされていた少年Aは小学四年生ではじめてスマートフォンを与えられる。インターネットの広大さに感動し、どんどん入り浸っていくようになるが、それは徐々に現実世界の時間を蝕んでいった。親はそれに気づき、インターネットばかりしていないで外で遊べというが、ネットの魔力にとりつかれた少年の耳には届かない。やがて少年はSNSをはじめ、その中で仲間を増やしていき、承認されることの甘美を知ってしまう。親にサイトロックや時間制限をかけられても持ち前の頭脳で以てあっさりと無効化してしまう。やがて健全だった彼の性格は徐々にインターネットの匿名の悪意に染められていき、現実世界でも発言が過激になったり、インターネットで得た知識を盲信し披露したり、差別的な言動を平気で行うようになる。もともと友だちが多いAだったが、彼の異変を周りも感づいて徐々に人が寄り付かなくなっていく。そこまできてようやくインターネットから離れようと断ネットを試みる少年だったが、蒔かれたインターネットの承認欲求の芽はすでに制御不能なまでに花開いていた。数日ともたず再びインターネットに入り浸るようになり、自分を拒絶するのは周りがばかだからとして既に学校にも行かなくなった。そんな中、健気に毎日学校のプリントを家に届けてくれる彼の親友がいて、学校に来いよと優しく語りかけてくれる。それに絆されて数週間ぶりに学校に顔を出すも、周りは既に彼を腫れ物のように扱っていた。少年はついにその場で非行に走り、そのさい止めようとしてくれた親友に入院を伴う大怪我を負わせてしまう。負い目ができてさらに学校に行きづらくなりいよいよ部屋にこもりきるようになる。親にもついぞ見放された。すべてを失った彼はやっとインターネットでの承認がかりそめだったということに気づき、やめようとするが、それでもネット中毒の呪いを振り払えない。やがて自己嫌悪に陥り、希死念慮も芽生え少年は苦しむ。せめて親友には謝ろうと何度も彼の病室の前にたったが、拒絶されたらどうしようと考えるととても扉を開けられずに逃げ帰る日々を送り、それはさらに彼の自己嫌悪を強めた。そんなある日、家のインターホンが鳴る。そこにいたのはなんと親友だった。退院してすぐに家に来てくれたのだ。少年は親友が目の前にいることに感動し、泣きながら非行を謝罪する。親友は笑って赦してくれる。その慈愛が彼のあらゆる呪いを吹き飛ばし、即スマートフォンを窓から放り投げた。その後少年は学校に復帰する。彼の冒した罪は消えず、未だ周りの目は冷たいが、親友は見放さずにいつでも話しかけてくれた。その希望さえあれば少年はもはや他には何もいらなかった。
【総評】
つまんねぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~。現実話かよ。いやこんな経験はないけど。「大切なものを失い、それを取り戻すための物語」という要件を満足しているのにこんなつまんないことあります?形は……形はすべて踏襲しているはずなのに……何がいけなかったんでしょうかね~(syamu)親友が「不当に聖人すぎる」から、そこまで優しくあたる理由をセリフで描写できればいけるかも。あと親関連が雑。
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