ガチで強いアーティストを教える
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2019年10月の俺が考える、「ガチで強いのにまったく見つかっていない or deserve better」な人たちを紹介するぜ。
1.Melaina Kol
:60%
:20%
:10%
:10%
That’s it. 「ホンモノ」を喰らえ。
俺としては、最終ゴールに等しいというか、「最もなりたかったもの」です。こういう音楽を一生作れたらどれだけ良いかと思う。
ジャンルとしてはザ・インディーズって感じで、The microphonesを彷彿とさせるんだけど、あれよりもややサウンドが明るめ。
まぁとにかく洗練されきってます。「実家のような安心感」という言葉はこの音楽のために生まれたのだ。真昼の幼稚園の部屋の隅で、カーテンから射し込む木漏れ日を浴びながら、少し暗い部屋で、女の子とふたりで積み木で遊んでいるような、そういう音楽ですこれは。ノスタルジーと外連味が合わさって最強に見える。
2.Lamp
:50%
:30%/ペンギン(未作成, 80’s vibesを司る):20%
神。ネ 申(ぉ(ぇ(殴(核 爆
谷川賢作が「癒し」をKindergartenあるいは音楽室として捉えたのなら、Lampはそれを「海辺」と、「森」と捉えたのだ。
谷川賢作が子供と親のための歌なら、Lampは「子供だった大人」のための歌。めちゃくちゃ落ち着きます。大人のバカンスなんですよね、Lampって。婚約者とオープンカーで海辺を走るのがLamp。
これの二曲目の、「ひろがるなみだ」。これの出だしの数秒後の、「傘を持たない女の子 その黒髪濡らしどこへ行く」って歌詞が耳に流れ込んできた瞬間、俺は思ったね。負けたと。生涯ぶんをただの一発のパンチで負かされたと。
誰が……誰が、こんな歌詞を書けるんですが?誰がこんなメロディを書けるんですか?これは誰のヘルガーですか?俺はその傘を持たない女の子の情景が鮮明に流れ込んできた瞬間、今までの全てもこれからの全ても、砂みたいに消えていってしまうように感じましたよ。
Lampのすさまじい所は、ツインボーカルという中々難しい方式を採用しているにも関わらずそのバランスを病的なまでに完璧にとれていること。女性ボーカル、男性ボーカル、どちらの声も「癒し」の波動がしっかり出ていることは言うまでもなく、それらが切り替わるタイミングが完璧過ぎる。ベテランのバーテンの業ですよ。しかも作れるジャンルの幅広さもすごくて、根底にある「癒やし」を壊すことはせずに80年代っぽくしたりボサノバっぽくしたり弾き語りっぽくしたり、なんでもできるんです。だから飽きが来ない。ずーっと癒やされることができる。
こんなに高等で繊細な音楽を、何十年もずーっとだまーってやってるんですよ、Lampは。隠れ家的喫茶店みてぇに。俺はフレデリック・ラングブリッジの言葉を思い出したね。「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た。」俺は思ったよ、Lampとはこの言葉で言う「星」なんだと。皆も星を見て欲しい、今こそ。夜間飛行へ乗り出すのだ。
3.内田温/ぶりっこテクノ
ペンギン:50%/
:30%
:20%
たびたび言及してきたけど、まだ聴いたことのない人のために。
だいたいの評論はここでしています。http://resurrection237.blog.fc2.com/blog-entry-649.html
兎にも角にもすさまじいのは安定したクオリティと膨大な楽曲数。なんとすべての楽曲に専用のアルバムジャケットがあり、世界観をメチャクチャに詰めている。つまりひとつひとつの曲が、箱庭。ひとつの物語。
しかもジャンルかぶりが全く無い。若干引くほど差別化が完璧になされています。俺はこの人みたいな所業はおよそ人間ではできないと思っていたよ。でも内田さんはすべて一人でこなしてしまった。俺の固定観念をひとつ破壊した彼女の音楽、ぜひとも聴いて欲しい。
4.inochi
:60%
:5%
:10%
:20%
:5%
何度も言っているだろ、inochiを聴けと。
(⌒,_ゝ⌒)なぜ俺の言うことが聞けない?なぜ俺の気持ちに答えようとしないんだお前たちは……
特筆すべき点はこのブログを通してさんざっぱら言及してきた「一意のクオリア」になる。いま一度聴いてくださいよ、この曲を。inochiの他に誰がこんな破壊的な音楽を作れるって言うんですか?
実際に呟いたこともあるけど、俺はこれを聴いた瞬間「100年経ってもこの人たちには勝てないな」と思いましたよ。俺だけじゃない、誰も勝てない。誰も穢せない、これを。「上回る」なんてことは百パーセント無理。そもそもレールが違うんだから。誰もinochiのレールに乗り入れない。独創の独走とはこのことです。(?)
だからもう……勝利なんですよね。競争相手すら居ないんだから。彼らはついにやったのだ、「唯一」になるということを。代えがきかない存在になれば無限の時間の中ですら頂点。まさしく命。敬服します!!!
このバンド、アルバムも出してるんですけど、ライブ配布限定なんですよね。くっそ~頼むから通販してくれ~!なんでもしますから!!
ここからはちょっと特殊な部門で、アーティストの知名度に関わらず、曲としては知名度低めだけどメチャクチャ良いって思うもの。
5.花紀行/荒井由実
我らがユーミン。この曲、すさまじくないですか?こんなメロディと歌詞書ける?
とても静かな曲なのに、確実な「死の香り」が漂っている。怖いようだけどやさしいようでもある。俺ははじめてこの曲を知った時、むこう二週間くらいはこれしか聴けなくなった。出会えてよかったと本当に思う。
6.プリコグ/花澤香菜
知る人ぞ知る名作、「アイドルマスターDS」の主人公のひとり「水谷絵理」の最終楽曲。
水谷絵理に限らず、アイマスDSの主人公3人の最終楽曲はそれぞれ各自のストーリーと深く関わっていて、この「プリコグ」もシナリオの中で誰が書いた曲で、どう生まれたのか、そして「生まれ変わる」のか、すべての過程がドラマチックに表現されている。
その情報を知らないと完全には楽しめないだろうが、それにつけてもあまりにも過小評価されている曲。仮にもアイドルマスターというビッグタイトルの一曲なのに。
たぶん露出が異様に少ないのも原因のひとつだと思う。確かCDすら出てないんだよな。フル音源に関しては多分ネットの海のどこにもない。ほんへだと歌声も伴奏もぜんぜん違うんでぜひゲームをやってみて欲しい。
歌詞をみれば解ると思うんですけど、キレキレなんですよね。「ちゃんとはじめから決まってたと」のような決定論じみたフレーズや、「そっと見ていてねボクらのこと」「体ごと貫いたこの痛み 生まれ変われるよ今 ここから」など、神性や輪廻転生、また次元論なども登場し、手塚治虫みたいなことになっていきます。
正確にはまーる氏みたいって言ったほうが正確なんだけど、この表現はたぶん俺以外に再現性がない。
あと一人称が「ボク」であるのにも注目して欲しい。水谷絵理の一人称は「私」なんですよね。これも理由があって……さぁ、気になる人は今すぐアイドルマスターDSを買おう!ぶっちゃけ、俺が今までやってきた全ゲームの中でもトップ10には間違いなく入るくらいに面白いゲームなので後悔はさせません。
憑かれたんでいったんやめよ。後から更新していくかも。最初に課した条件のせいで選出がかなり厳しくなりましたけど、だってみんな小島麻由美とか知ってますよね?ていうか知らないと困るんですけど。そんな所から説明してられんわ。
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