アニメ-ポケットモンスター-サンムーン-感想
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直前でだいぶハーシュな記事を書いた後ですが、本日履修を終えたので総評を。
完走した感想ですが……最高でしたね……(?)
最終話の感動で言えば全シリーズ一番じゃない?無事号泣。SMは今までのシリーズと比べても旅の仲間(ポケモンスクールとのみんな)との距離が本当に近い作品で、ククイ博士やバーネットさんも含めて本当に家族みたいな存在だったんだなと別れの時になってしみじみと感じてしまい……。サトシにとっても、他のみんなにとっても、アローラの旅のすべてはひとつの大きな夏休みのようだったのではないかと思う。アニポケSMとして単体でゲーム化できると思う、ムシキングGCみたいなノリで。
なんか最終回でSMの魅力のすべてがグっと引き立てられたような気がする。ある意味XY(Z)とは対象的に、最終回付近数話で一気にエモくなる仮面ライダーみたいな感情曲線を描く作品でした。キテルグママのハグもぐっときたな……欲を言えばブン投げたあとちょっと寂しそうにしてる顔とか見せてほしかった。
(⌒,ゝ⌒)ま、それはおいといて
・悪かった点
バトル全体がとにかく今までと比べてもクオリティが低い。DP・XYと比べるのは論外としても、BW以下だったと思う。所謂サトシの「柔軟性」みたいなものが他の作品と比べて具体化されずにゴリ押しで勝つ場面が多かった。「Zワザ」という概念自体がゴリ押しの塊みたいなものなのでしょうがない所はあるのかもしれないけど、なんか……スタッフ側もサトシは機転で勝負をどうにかするのが持ち味ってのはわかってるっぽくて、それに相当することをやろうとしてるんだろうなーというのはわかるのだけど、実際に「おお!」となるプレイングがほぼなかった。なまじエレキネットがデフォルトで「相手の動きを封じる」技なぶん、今まで機転で動きを封じてたのがシンプルにエレキネット撃つだけで封じられるようになってかえって戦術が凝りづらくなったのかしら。リーグにしてもなんの伏線もないカウンター返しで決着だったりお粗末な点が目立った。一番まともに戦ってたのはやはりグズマさんだと思う。メガガルに対して子供に当たる位置に陣取ることで攻撃のテンポを遅らせるとか、音技を使うアシレーヌメタでじごくづきを持ってくるとか、ものすごくまっとうにポケモンバトルしてた。他で言うとマーマネも頭脳系らしく良い試合が多かった気がする。そもそもSMはあまりバトルに主軸を置いていないシリーズなんだろうけど、「日常回の魅力」みたいなもので押そうとするなら残念ながらBWとかいう日常回がクソ面白いシリーズの劣化にしかならないので、なんか他に唯一無二の魅力が欲しかったですね。シリーズ恒例のロケット団の手持ちとバイバイするみたいな感動回も最後までなかったし。146話の密度じゃないんだよな全体的に。無味乾燥すぎる。元ゲームからしてジムが存在しないから今までと比べてやりづらかったっていうのはもちろんあるでしょうけど……。あ、カスミとタケシが再登場というのは、最近新無印でバンバンやってるから忘れそうになるけど、けっこうインパクトあることでしたね。回想とかEDとかじゃなくほんへでまともにカスミが出てきたのってAG以来だよな?多分。ロケット団ひみつ帝国のラジオでえらく楽しそうにしてたので再登場は中の人的にも嬉しかったろう。ただXYもそうだけどアイリスが出てこなかったのは解せぬ。
あとキャラ数が多いからしょうがないかもしれんけど、話によってキャラのブレが酷い奴がちょこちょこおったな。SMやたら日常回がーって言われるけど、それもいうほど良くもないんだよな……。BW好きの漏れとしてはあまりこういうことは言いたくないが、「日常回が良い」って言われるアニメはだいたい「日常回くらいしか褒めるところがない」に等しいと思う。こういう評価はほとんど白旗。クソゲーに対する「BGMは良い」と同じ。まあ……そういうことです。BWと違うのは、震災で超重要回がガタガタになるみたいなアクシデントなしでのこれっていうところ。全146話観た俺には発言権がある。あえて言おう、SMはシリーズ最低だったと。もっとも「子供向けアニメ」としてはXYとかDPよりよかったのかもしれないが。ただこういう切り方も俺はあまり好きじゃない。俊ちゃんの言うように、絵本は子どものためだけの本ではないし、国の宝である子どもをはぐくむ「子ども向け」の作品こそ何よりも真剣に造るべきものであるはずなので。
さて……。これでようやく新無印が見れる……。いや、でもな……。正直どうなん?新無印って。いちおうはじめの10話くらいはリアタイで追ってたんだけどつまんね^~ってなってやめちゃった記憶。リアタイで追ってる知人も「あんまり……」って感じの評価をしていたし。でもあのOPで「あんまり」なことなんてある???とても信じられないのでこの目で確かめに行こう。信じるのはその目を開いて触れた世界だけ。
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